国際交流

留学手続きの流れ

10月応募、3月から留学の場合をモデルにしています(別の時期の募集・留学開始の時は、時期をずらして下さい)。

※9月からの入学しか認めていない大学もありますので、窓口教員・指導教員・教務担当などに確認してください(アメリカ、ロシア等)。

1.情報収集

  • 留学の目的をはっきりさせましょう(語学学習だけではなく、留学中に学ぶ目標を考えましょう)。
  • 卒業に向けた履修計画をしっかり立てましょう。
  • 窓口教員、指導教員、留学した先輩や現在留学中の先輩の話(Eメール等で)を聞きましょう。
  • 保護者と相談して、了解をとっておきましょう。
  • 留学先の大学を決定する時は、窓口教員と相談して下さい。
  • 留学先の言葉をしっかり学びましょう、留学する時点での運用能力が大事です。
  • 就職活動を考えると、3年生の3月には帰国していることが望まれます。
  • 派遣先の地域の安全情報は、外務省海外安全ホームページや、各国日本大使館のホームページを見てみましょう。

※人文学部では、海外渡航者を対象として、海外渡航前安全説明会を開催しています(7月および1月の年2回開催)。特に留学希望者は、必ず参加して海外危機管理について学んでください。

2.エントリー(10月)

留学申請【 → 教務担当(月末)】

国際交流委員会で承認、推薦順位の決定

許可の通知(1ヶ月後)

3.留学準備の諸手続(渡航の3ヶ月前には済ませましょう)

3-1.パスポート(旅券)の取得(住民票がある都道府県の旅券発行窓口)

パスポートの新規発行には時間がかかりますので、余裕を持って申請して下さい。すでにパスポートを持っている人は、留学期間中に期限切れとならないか確認しておいて下さい。

3-2.留学許可願の提出(教務担当)

留学許可願(及び推薦状)の発行を依頼します(保証人、指導教員の印鑑が必要)。教授会の承認が必要ですので、発行までに1ヶ月以上かかります。早めに手続きをして下さい。

3-3.渡航切符の予約(旅行会社)

派遣先大学の最寄りの空港までの航空券を、旅行会社等で早めに予約してください(派遣先国国内便も日本で予約する)。購入時までは代金は必要ないので、渡航日程が決まり次第、予約すること。派遣先大学から指定された期日に間に合うように渡航してください。

3-4.健康診断・予防注射(派遣先国、派遣先大学が必要とする場合のみ)

健康診断書が必要な場合は、国公立の診療機関(富山市では富山市民病院、富山県立病院、富山大学附属病院等)でないと認められないこともあるので、確認しておきましょう。証明書発行には1週間以上必要です。予防注射は、派遣先国によって必要なものが変わってきます。種類によっては間隔を開けて数回打つ必要がありますので、早めに手配しましょう。

3-5.奨学金の申請(教務担当)

留学生交流支援制度の申請の手続きを行います。

4.派遣先校への申請

4-1.入学に必要な書類の提出

入学手続きに必要な書類

  • 入学申請書(派遣先校所定の書式)
  • 在学証明書(発行機または教務担当)
  • 成績証明書(発行機または教務担当)
  • 学長の推薦状(必要な場合のみ)※3-2
  • 写真(ビザや学生証などに必要です。所定の枚数をそろえましょう)
  • 健康診断書のコピー(所定の書式。国公立の診療機関で作成したもの)※3-4
  • パスポートのコピー

4-2.派遣先大学の承認(申請から2週間程度)

手続きが済むと、入学許可書等の渡航に必要な書類が送られて来ます。

5.派遣先国への渡航手続き

5-1.ビザ(査証)の申請(最寄りの領事館か旅行会社)

最寄りの大使館・領事館で行います。富山市内の旅行会社に委託することもできます。

5-2.航空券の購入

3-3で手配した航空券を購入します。航空便が確定したら、派遣先の学校に到着日時を連絡して下さい(出迎えをしてもらえることがあります)。

5-3.渡航のための学内手続き(教務担当)

  • 外国の大学等における授業履修願
    ※派遣先校の単位を本学で認めるために必要です。できるだけ早く提出しましょう。
  • 海外旅行届
    ※渡航日が確定したら提出しましょう。指導教員の意見と押印が必要です。
  • 緊急連絡先カード
    ※教務担当のほか、保護者・指導教員にも提出してください。

6.その他の留学の準備

6-1.生活費など

交換留学の場合は、派遣先大学の授業料は免除されます(富山大学の授業料は支払います)。国によって送金・お金の持ち込み方が違いますので、窓口教員にアドバイスしてもらって下さい。現金は必要最小限にとどめ、国際キャッシュカード、クレジットカード、トラベラーズチェック(T/C)、現地の銀行への送金などの複数の手段を確保しておいて下さい。

6-2.保険(旅行保険を扱っている会社、旅行代理店など)

留学中にみなさんに万が一のことがあった場合に役立つ保険ですが、何種類かのものがあります。

6-2-1.日本の健康保険の海外療養費支払制度について

日本の健康保険には海外療養費支払制度があります。海外留学が一年未満の場合、海外で受けた治療に対しても、海外で全額支払った治療費があとから一部もどってきます。

  • 市区町村の国民健康保険担当窓口で、旅先で必要になったときに備え、(1)「診療内容明細書」と、(2)「領収明細書」を入手しておいてください。なお海外で診断書をもらう場合、日本で診断書をもらうのと同じように、手数料がかかります。
  • 持病も対象になります。
  • 日本で保険適用にならない事例(整形手術など)については、払い戻しが行われません。
  • 海外での治療費が高額であった場合でも、日本の治療費で換算されますので、払戻額が低くなることがあります。例えば、留学中、ある病気にかかって100万円の治療費がかかった。その病気の日本での治療費は50万円と算定される。海外療養費で戻ってくる額は7割ですから、50×0.7で35万円ということになり、65万円は自己負担ということになります。

詳しい情報や提出書類などは、全国保険協会のホームページを見たり、みなさんが住民登録をしている市町村役場に行くなどして確認してください。

6-2-2.大学生協の学生総合共済について

大学生協の学生総合共済でも、海外での入院・通院に対して、保険金が給付されます。海外で治療を受けた場合、診断書や領収書など(コピーでも可)を大切に保管しておいてください。そのほか、保護者がみなさんをさまざまな生命保険に加入させている場合もあるかと思います。留学する前に、加入している生命保険の種類や海外での病気に対する補償の状況について、保護者や保険会社に確認してみてください。

6-2-3.海外旅行保険・留学保険について

このほか海外旅行保険、または海外留学保険と呼ばれる保険があります。外務省も、海外に行く際にはぜひ加入するように勧めているものです。これらの保険には、医療費の補償のほかに、賠償補償や盗難補償なども付帯します。

  • 治療・救援費用が支払われる。治療費については、健康保険海外療養費、学生総合共済と重複して請求することもできます。また万が一、海外で高額の医療を受けることになった場合、日本の健康保険の海外療養費で支払いきれない部分を補うことができます。救援費用は、海外で入院した際に通訳の費用が払われる、日本から家族などが駆けつける場合の費用が支払われる、帰国に際して医師などの同伴が必要な場合の費用が支払われる、といったようなものです。
  • 保険会社の提携病院に行く際に、キャッシュレス・サービスが受けられる。ただし、逆にいえば、提携病院に行かなければ、このサービスが受けられないということになりますので、自分の留学先の都市に提携病院があるかどうか確認することが必要になります。
  • 保険会社の提携病院に行く際に、キャッシュレス・サービスが受けられる。ただし、逆にいえば、提携病院に行かなければ、このサービスが受けられないということになりますので、自分の留学先の都市に提携病院があるかどうか確認することが必要になります。
  • 手持ちの携行品が盗難などにあった際に補償される(実際に補償されるケースについては、各保険会社で異なりますので、確認をしてください)。
  • 航空機で預けた手荷物が紛失した場合に補償される。また航空機が遅れた際に補償される。

一口に海外留学保険といっても、さまざまなプランがあります。自分の留学の設計(留学中、旅行に行くつもりかどうかなど)や、現在加入している生命保険のことをよく考え、さらに保護者とも相談して、納得できるプランを選んでください。また、例えば韓国などのように、留学先での留学保険の方がリーズナブルで補償が充実している場合もあり、むしろみなさんにこちらをお勧めしたほうがいいのではないかと思われる場合もありますので、窓口教員・指導教員と相談してください。クレジットカードをもっている場合、自動的に海外旅行保険が付く場合もあります。ただし、これには落とし穴があることもあり、そのクレジットカードで旅行代金を支払うことが前提になっていたり、補償されない事項があったりします。万全のものではありませんので、万が一の場合に保険金が支払われないこともあることを承知しておいてください。

もうひとつ絶対に忘れてはいけないことですが、みなさんが加入した保険について、保険証書のコピーをわたして、保護者の方などに知らせておいてください。あなたしか自分が加入したことを知らないのでは、不測の事態のときに保険を生かすことができない場合もあります。

6-2-4.富山大学と留学生危機管理サービス「OSSMA」との提携について

富山大学は留学生危機管理サービス「OSSMA」と提携しています。必要な情報を留学支援チームに提供し、「OSSMA」に登録されると、無料で次のようなサービスを受けることができます(ただし、観光旅行の場合は除きます)。

  • メール・電話などによる安否確認
  • コールサービス(24時間日本語対応)
  • 医療アシスタンス(日本語ができるカウンセリング専門家の紹介等)
  • 治療費等支払保証・立替

「OSSMA」は、損保ジャパンと提携していますので、同社の海外旅行保険料が優遇されます。

6-3.その他に注意する点

辞書等の学習用品は当然ですが、常備薬、メガネやコンタクトの予備など、なくなると当座困るものは持って行くようにしましょう。持って行くとよいものなどは、窓口担当の教員や、先輩のアドバイスなどを参考にして下さい。

7.留学先に到着したら

留学先に着いたら、ご家族の連絡先、指導教員の連絡先、富山大学人文学部教務担当の連絡先、保険会社・クレジットカード会社の電話番号など、緊急時に必要になると思われる電話番号、メールアドレスなどを確認し、メモなどに残してください。万が一にそなえて、どこにどう連絡したらよいかなど、頭の中で一度シミュレーションをしてみましょう。

連絡手段として、日本の海外対応の携帯電話をもっていくことも必要ですが、通話料も高額ですので、緊急連絡用と考えて、日常的には現地の携帯電話を使うようにしましょう。海外での携帯電話の契約については、システムが複雑であったりして、日本と違うことが多々あります。携帯電話の契約に詳しい現地の人や留学生の先輩にお願いして、一緒に行ってもらうなどしてください。携帯電話は窃盗の対象になりやすいものですから、紛失・盗難保険に入るとともに、紛失・盗難に充分に注意し、必ずアドレス帳などのバックアップを取っておいてください。日本とは違う風俗・習慣がありますので、気をつけましょう。

外国では、一般的に日本ほど安全ではありません。万が一のことを考える、危機管理の感覚を身につけ実践するようにしましょう。

8.帰国の前に

  • 帰国の飛行機便を早めに予約しておきましょう。
  • 帰国予定日時を指導教員などに連絡しておきましょう。
  • 修了証など単位認定に必要な書類をもらっておきましょう。
    ※単位認定に必要な書類
    1.成績証明書
    2.授業時間を証する書類(時間割授業期間)
    3.授業内容がわかる書類(シラバス等。なくてもよいが何かもらっているはず)

9.帰国したら(帰国後の手続き)

  • 帰国届を提出しましょう。【 → 教務担当】
  • 外国の大学等において履修した単位認定申請書を提出しましょう。【 → 教務担当】
    ※留学中の単位は、60単位を上限として、富山大学人文学部の単位に認定することができます。一般的には選択Bの科目として認定されますが、申請すれば、選択Aの科目として認定することも可能です。単位の認定については、指導教員と相談してください。一般的に1年間の留学で得られる単位はおよそ30単位前後が目安です。
  • 奨学金を得た場合には、各種報告書を提出しなければならないことがあります。また報告会で留学成果について報告しなければならないこともあります。

University of Toyama School of Humanities

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