キャンパスライフ

卒業生メッセージ

フランス言語文化専攻の魅力

ヨーロッパ言語文化コース(フランス言語文化)4年 2013年卒業

フランス

私は、他の大学でフランス語を専攻している姉の影響で、高校時代からフランスに興味を持ち、大学に入ったら何か新しいことを始めたいとも思っていたので、フランス語を専攻することに決めました。初めは、フランス語イコール難しいというイメージが強く、この専攻でやっていけるのか不安でしたが、先生方の授業外のマンツーマンでの発音練習や、暗唱テストなどの熱心な指導、気さくに相談し合える先輩や仲間たちのおかげで不安もなくなり、今ではすっかりフランス語のもつ美しい響きのとりこになっています。

また、この専攻の2・3年次では、フランスのオルレアン大学で約一か月間、語学研修に参加することができます。私は早いうちに体験したかったので2年生のときに参加し、大きな刺激を受けました。大学で言語や文化を学ぶのはもちろん、ホームステイ先では毎日会話に苦労しましたが、日ごとに耳が慣れ、いちいち言葉を頭で変換することなく、すっと入ってくる感覚がとても楽しくて、これは日本で教科書の勉強をしているだけでは味わえない感覚だと思いました。

そして実際に現地で生活してみたり、休日に美術館や歴史建築物を訪れたりすることで、新たな発見や感動がありました。見るもの・聞くものすべてが勉強だった1か月はあっという間でしたが、ホストファミリーとは今でもメールやプレゼントのやりとりをするくらい、本当の家族のような絆ができ、とても貴重な体験となりました。

この専攻の魅力は、自分から求めれば得られるものが多いところだと思います。研修に参加したことで、より自分に必要な勉強とは何かがわかり、その後の勉強態度も変わったように思います。私自身、もっとフランスを知りたい、もっとフランス語を話せるようになりたいという気持ちが大きくなり、モチベーションの向上にもつながりました。

韓国での留学を振り返って

東アジア言語文化コース(朝鮮言語文化) 2013年卒業

韓国

私は短期大学で韓国語を専攻していたのですが、3年次編入で富山大学に入学しました。

朝鮮言語文化は現地での研修や留学生に対してとても積極的です。所属生の全員に留学経験があります。私もその1人で、ソウル大学で訪問学生として1年を過ごしました。希望に満ちて臨んだ留学でした。しかし、専門の科目では現地の学生と同じ条件で講義を受けることは困難で、苦労しました。また、1年という限られた時間では友人と親密な関係を築き上げることが難しく、孤独に悩まされました。その中でも留学生が対象の授業はとても充実したものでした。同じ思いを共有する留学生同士なので、すぐに打ち解けて協力して課題に取り組みました。辛い思いもしましたが、確実に言えることは留学に行って良かったということです。良くも悪くも留学によって破壊された韓国に対するイメージは私にとってとても刺激となりました。

このような想いは実際に経験しなければ理解できなかったことだと思います。留学は決して楽しいことばかりではありませんが、その経験からきっと何かを得られるはずです。これから出発する後輩たちが充実した留学生活を送れることを祈っています。

英米言語文化コースの思い出

英米言語文化コース 2004年卒業

英米言語文化コース卒業生

英米言語文化コースでは、高校時代に学んだ英語を基に、古い時代の英語やアメリカ黒人の文化など幅広く学びました。高校時代の英語の授業とは全く違う講義と演習の形式に最初は戸惑うこともありましたが、様々な視点から物語・映画・音楽などを分析するというスタイルは、私にとって非常に新鮮で貴重なものでした。

私は、日本人、黒人など人種に根ざすステレオタイプに注目して映画を見るという授業を興味深く受講しました。卒業論文は、アメリカ映画『ガン・ホー』における日本人イメージについて書きました。日本(人)が登場する映画を改めて見てみると、日本人がいかに誇張され、偏った姿で描かれているか分かり、驚いたことを今でも覚えています。文学や映画の研究を通して、自分の視野がどんどん広がっていくのがわかり、授業で扱った映画や小説について研究を深めていくのが楽しみでした。

しかし、4年生になると卒論が思ったように進まず、アルバイトのあと大学に来て、夜中までCL教室にこもって書いては、卒論指導教員の赤尾先生と、外国人教員のアドバイスを受けました。研究室での個人指導のほか、電話やメール、FAXで叱咤激励してくださった先生方のおかげで、英文の卒論を仕上げることが出来ました。

思い出深いのは勉強ばかりではありません。同じコースの友達と一緒に球技大会で優勝を狙ったり、旅行に行ったり、たくさんの思い出を作ってきました。今も大切な友達で、出会えて本当に良かったと思います。大変なときも、友達が居たから支えあって乗り越えられたと思っています。

また、大学時代のアルバイトを通して、働くことの大変さや時間の使い方について学ぶことができました。学生時代は、留学、旅行、資格取得、バイトなど自分次第で可能性はどこまでも広がるように思います。

大きな目標もなく、「英語が好き」という漠然とした気持ちで入学した私でしたが、4年の間に少しは将来のことを考えられるようになり、貴重な年月だったと思っています。これから大学に入られる方々も、人文学部でたくさんの大切なものを見つけることができたらと思います。

ようこそトラの穴へ。

西洋史コース 2008年卒業

西洋史コース卒業生

私が人文学部西洋史コースを選択したのは約7年前。高校時代から世界史が好きで、大学に行ったら西洋史を学びたいと思ったのでこのコースを選択し、そこで思う存分学んでいたら、いつのまにか社会科の教科書を作る会社の社員になっていました。

さて、人文学部で学んだことが仕事でどう活かせているのか、ということですが、現在私は編集部に所属し、高校世界史の資料集の編集をしています。そのため、人文学部で学んだ西洋史の専門的な知識がダイレクトに活かせているというのが一点。ですが、それよりも大きいのは、編集者というのは、他社にない画期的で魅力的な内容の本を作り、作った案が没になっても諦めずにさらにいい案を作ることが求められるなど、バイタリティや発想力が必要なので、それを養えたということだと思います。

では、そんなバイタリティが養えてしまう「人文学部ってどんなところ?」なのかというと、まず、人文学部の先生は若い方が多く、なにより熱心な先生ばかりです。だから授業も真剣そのもの。それに、コースの先生はもちろん、他コースの先生も、熱心な学生にはみっちり指導して下さいます。そしてコースでは少数精鋭のように鍛えられ、そこで共に過ごした仲間はかけがえのないものになります。そんなわけで、人文学部とは、学びたいことをトコトン学べる環境だと私は思っています。そう、まさに「トラの穴」。思えば私が西洋史コースに配属されて、先生が最初の授業でおっしゃった言葉は「ようこそトラの穴へ」でした。そんなところで4年間鍛えられ(いじられていたという可能性もあり)、時に行き詰まって思い悩んだり、それを乗り越えたりしていったので、きっとバイタリティがついたのでしょう。

さて、これを読んだ皆様は、人文学部に興味を持たれましたでしょうか?富山大学人文学部ではきっと、めくるめく面白い体験があなたを待っていますよ!

University of Toyama School of Humanities

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