入江　幸二

著作名

スウェーデン絶対王政研究

著者編者

入江幸二

出版社名

知泉書館

出版年月日

2005年12月

近世ヨーロッパにおける戦争がスウェーデン本国の財政・軍事制度に与えた影響と、絶対王政の成立による「バルト海帝国」の変質について検討した。スウェーデン本国については、物的･人的資源の多くを戦争に振り向ける「財政=軍事国家」となり、この体制を効率よく運営するために絶対王政が選択された。一方、海外地方の領土については各地の独自性が温存されており、「バルト海帝国」は複合的な性格をもつ帝国であったと論じた。