領域・コース案内

歴史文化コース

歴史文化コース

歴史文化コースは、歴史への興味や探求心を原動力に、奥が深く高度の専門性をもつ歴史学研究をめざすコースです。授業はコース共通の講義のほか、各分野のスタッフが最先端の研究成果を踏まえて演習や実習などを指導しています。

日本史分野では近代歴史学の理論と方法を踏まえ、日本全体ないし諸地域の歴史、あるいは列島と列島外の諸地域の交流の歴史などについて実証的な研究を行います。史料の解読に重点を置いた授業が多く、独自の歴史像を盛り込んだ卒業論文の提出が求められます。

東洋史分野は東アジアだけでなく西アジアや中央アジアも視野に入れています。東アジア前近代における普遍的言語である漢文の習得に努め、碑文・古文書・美術資料なども活用します。旧来の枠組みを超えた世界史的視野を持つ人材を育成しています。

西洋史分野では欧米の影響の及んだすべての時代・地域の歴史を研究します。文化人類学や地理学などの関係する学問の成果も利用しつつ、広い視野で研究をすすめています。欧米の歴史や文化に興味のある人なら、西洋史から多くの知的刺激を得られるでしょう。

考古学分野では遺跡や遺物を手がかりに、過去の人類の生活や技術、文化、交流、社会などを研究しています。扱う時代は旧石器時代から近世までが中心です。本分野では、主に日本の考古学について学ぶことができます。文化財の専門職員や学芸員等に必要な調査技術及び専門知識の習得を目指して、実習などの授業にとくに力を入れています。

教育研究分野と教員

日本史

教授:鈴木 景二

日本古代の社会文化史が専門。近年は交通論・史料論に取り組み、文献による研究と共に、各地へ赴き景観・遺跡・遺物を調査しています。また、立山信仰や北陸地域の歴史も研究しています。

講師:長村 祥知

平安時代後期〜鎌倉時代中期(12〜13世紀)における院・天皇と列島各地の武士の関わりや、彼らを描いた歴史叙述について研究しています。また、文献史料の実物やそれらを所蔵する寺社・博物館にも関心があります。

東洋史

教授:徳永 洋介

宋元時代を中心に、中国社会の特質を法制の分野から考えます。特に異民族支配が法の継受と変容に果たした役割が、現在の主要なテーマです。

講師:林 美希

中国隋唐時代が専門で、北衙禁軍と呼ばれる唐の皇帝近衛兵の研究をしています。軍事システムが、中国前近代の王朝政治にどのような役割を果たしたのかという点に関心があります。

西洋史

教授:青木 恭子

専門は、19世紀末から20世紀初頭のロシア史です。特に、その時代に生きた人々にとってどういう社会だったのか、ということに関心をもっています。

准教授:入江 幸二

スウェーデン史が専門です。現在は、北方戦争(1700~21年)の時代を中心として、戦争と社会の関係や財政のあり方について研究しています。また、近世の宮廷絵画や現代の音楽にも注目しています

考古学

教授:髙橋 浩二

日本考古学が専門で、弥生時代から古墳時代の遺跡や遺物を調査し、主に地域間関係などについて研究しています。また、縄文時代から古墳時代のヒスイや装身具にも関心があります。

University of Toyama School of Humanities

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