横山仁美氏 公開講演会 「雨雲出版ができるまで―構造的差別に抗う南アフリカ文学とその翻訳」の開催について(ご案内)
2025年12月5日(金)に、雨雲出版代表・横山仁美氏による公開講演会「雨雲出版ができるまで―構造的差別に抗う南アフリカ文学とその翻訳」を本学人文学部で行います。
横山仁美氏は、ベッシー・ヘッドの小説『雨雲の集まるとき』(英語原書1968年、日本語訳2025年)の翻訳者として現在注目を集めている方です。ベッシー・ヘッド(1937−1986年)は、南アフリカ出身の重要作家であり、『雨雲の集まるとき』は、亡命先のボツワナで作家が発表した長編第一作です。この小説は、アパルトヘイト(人種差別に基づく隔離政策)の抑圧から逃れ、自由を求めて国境を越えた青年マカヤを主人公とし、貧困、開発、宗教、民主主義、ジェンダー、部族主義を鋭い筆致で描き出したアフリカ文学の傑作です。
横山氏は、英国エディンバラ大学大学院アフリカ研究センター修士課程修了後、外務省JICA、JETROなどを経て、開発コンサルタントとしてアフリカ各国の国際協力プロジェクトに携わってこられました。2023年、言葉と対話を通じて世界とつながる場として横山氏は雨雲出版を設立し、自ら翻訳した『雨雲の集まるとき』を2025年に出版されました。その活動はすでに多くのメディアから注目されています。
この度、横山仁美氏を本学にお迎えし、アパルトヘイトの歴史的経緯、反アパルトヘイト運動としての文学創造の意義、そしてそれを翻訳・出版することが現代の日本にもたらす文化的・社会的意義についてご講演いただきます。人権問題一般に関心を持つ学生、教員、一般の方々の来場を歓迎します。
名 称 : 雨雲出版ができるまで―構造的差別に抗う南アフリカ文学とその翻訳
日 時 : 2025年12月5日(金) 16時45分~18時30分(開場 16時30分)
場 所 : 富山大学人文学部(富山市五福3190)
人文学部2階 第4講義室
※詳細は別添のポスターをご参照ください。
