学部

よくある質問(学部)

コース進級

心理学コースに所属するまでに何を勉強しておけばよいですか。

まずは心理学の関連科目に限らず、履修している科目に一生懸命取り組んでください。そのうえで、ご自身の興味関心に応じて、心理学の参考書を読むとよいかと思います。参考書の選定に悩まれたら、心理学関連の講義のシラバスに記載されてある教科書や参考書を優先的にお読みいただくことをお勧めします。

コースの雰囲気を知りたいのですが、心理学コースの先輩と交流することはできますか。

学部1年生の皆さんには、毎年7月に上級生によるコースオリエンテーションが行われます。その際、心理学コースの上級生(2〜4年生)から授業のことや学生生活などについて話を聞くことができます。
高校生の皆さんには、毎年8月にオープンキャンパスが開かれます。心理学コースでは、コース所属の上級生に進学や授業のこと、学生生活について相談することができます。実際にキャンパスに入り、学生たちと交流することで、学内の雰囲気を知ることができます。

心理学コースに所属するための選考(試験)はありますか。

コース選考については、こちらをご覧ください。定員(30名)を超えた場合には、選考を行います。

カリキュラム等

心理学は数学(あるいは統計)が必要と聞いたのですが、数学が苦手だと心理学を学ぶのは難しいですか。

必ずしも数学が得意かどうかで心理学を学ぶかを決める必要はありません。心理学統計法の授業では、文系の学生でも理解できるように授業を構成しています。統計学が高度な数学に支えられているのは確かですが、心理学の研究を進める上では、どのようなデータに対して、どのような解析方法を適用すべきであるかを学ぶことがより重要です。

公認心理師受験資格取得を希望しない場合に、どの授業を履修すればよいか迷っています。

心理学コースで開講される授業は、①概論科目群、②専門技能科目群、③専門知識科目群、および④公認心理師資格科目群に分類され、公認心理師受験資格取得を希望する場合は、①~④すべての科目を履修する必要があります。そうでない場合、①および②は必修ですが、③から最低8単位履修すれば、その他は興味関心に応じて授業を履修することができます。いずれの場合でも、心理学の授業だけでなく、他コースの授業も履修は可能ですので、興味関心がある授業を幅広く履修することをお勧めします。

卒業論文(研究)はどのようなものですか。

卒業論文は、人文学部では必修になっています。特に心理学の分野の卒業論文では、これまで行われてきた研究を読み、今後明らかにすべき課題を見つけて、実際に調査や実験などを行って課題を解決することを目指します。心理学コースでは、専門技能科目群を中心に、卒業論文に取り組むにあたって必要な知識とスキルを身に付ける授業を配置しています。そして、心理学実験演習Ⅰ、Ⅱ(3年生)で指導教員のアドバイスを受けながら、卒業論文の執筆の準備をすすめていきます。
先輩がどのような卒業論文を執筆しているか、こちらのページに代表的なテーマを公開していますので、参照してみてください。また、心理学コースに所属する皆さんは、過去の卒業論文を閲覧できます。

指導教員はどのように決まりますか。

心理学コースでは、3年生の心理学実験演習Ⅰ、Ⅱと4年生の卒業研究を通じて、1名の教員が継続的に指導する体制を取っています。
これらの授業は卒業論文を作成することを最終目的にしていますので、卒業論文の指導を行う教員のことを「指導教員」と呼んでいます。
指導教員は、2年次の冬に各教員の説明会および希望調査が行われた後、3年次までに決定します。
心理学コースでは、皆さんの興味・関心があるテーマを深めることができるよう、様々な領域の教員が配置されています。

教室の行事にはどのようなものがありますか。

教室の行事として公式に予定されているものは、学部1年生に上級生がコースの様子を説明する7月のコースオリエンテーションと8月のオープンキャンパスの他に、2月の卒論発表会があります。卒論発表会では心理学コースの2、3年生も参加し、4年生の発表を聞きます。上級生の卒論発表を聞くことで、卒業研究の具体的なイメージを持つことができたり、新たな研究のアイデアを得ることにもつながります。さらに、発表内容について上級生に直接尋ねることもできるなど、重要な交流の場になっています。

資格・免許(公認心理師)

どうすれば公認心理師になれますか。

基本的には、法令で定められた学部、大学院の指定科目をすべて履修し(Aルート)、国家試験に合格する必要があります。富山大学では、2022年度以降の入学者は、学部の指定科目をすべて履修することができます。また、学部で指定科目をすべて履修した上で、実務経験を積むことで公認心理師の受験資格を得ることも可能です(Bルート)。詳しくはこちらをご覧ください。

心理学コースに進級できた場合、希望すれば全員が公認心理師に必要な学部の授業を履修できますか。

心理実習、心理演習など、公認心理師受験資格取得を目指す方のみを対象とした科目があり、これらの科目には法令上の定員が設けられています。現時点では、心理学コースに所属していれば、履修が可能な設計としています。ただし、これらの科目を履修するにあたり、別の科目を履修していること等の条件が課されている場合がありますので、十分注意してください。

公認心理師になりたいのですが、指定科目の履修で注意することはありますか。

隔年開講の科目は、翌年は開講されないことに注意が必要です。そのため、基本的には開講されている年に履修してください。特に3年次に隔年開講科目を履修しなかったり、単位を取得できなかったりすると、公認心理師受験資格取得を目指す場合は4年間で卒業できなくなりますので、注意してください。
また、公認心理師資格科目群では、履修にあたっての条件がある授業もあります。これらの事項について、2年次の進級の際にオリエンテーションを行い説明をしていますので、その際に必ず確認をしてください。

一部の科目を履修せず卒業し、その後科目等履修生で不足科目を補うことはできますか。

公認心理師受験資格を取得するためには、指定された科目を大学ですべて履修してから卒業することが必要であると公認心理師法で定められています。そのため、必要な科目を履修せず卒業すると、後から科目等履修生として不足科目の単位を取得しても受験資格は得られません。 

大学院に進学せず実務経験を積むことで公認心理師資格を取得できると聞きましたが、具体的にどのような経験が必要ですか。

基本的には、大学院への進学が必要です(Aルート)が、学部で公認心理師に必要な科目をすべて取得し、実務経験を積むことで、公認心理師の受験資格を得ることができます(Bルート)。実務経験を積むことができる施設の一覧は、厚生労働省のホームページをご覧ください。プログラム施設の中で、毎年採用がある代表的な職種は、家庭裁判所調査官(補)と法務技官(矯正心理専門職)です。その他、民間の医療機関や福祉施設でも採用がありますので、ホームページ等で最新の情報を確認してください。
これらの施設の採用試験または就職試験に合格し、一定期間勤務をすることで、大学院に進学することなく、公認心理師の受験資格を得ることができます。

資格・免許(その他)

認定心理士を取得するメリットはどのようなことですか。

認定心理士は、「心理学の専門家として仕事をするために必要な、最小限の標準的基礎学力と技能を修得している」と日本心理学会が認定した人のことです。職能の資格ではないため、認定心理士を取得してもすぐに心理職への就職につながるわけではありません。しかし、心理学の基礎資格として、心理学の知識が望まれる部署で働くなど、さまざまな職場で活かすことができます。認定心理士のQ&Aのページ(日本心理学会)もご覧ください。

教員免許は取れますか。

人文学部では、所定の単位を取得することで、中学校教諭一種免許状(国語、社会、英語)、高等学校教諭一種免許状(国語、地理歴史、公民、英語)が取得できます。
ただし、教員免許取得に必要な単位数は多いため、継続的な努力が必要です。特に、公認心理師と教員免許を併せて取得するにあたっては、必修科目が同じ時間割で開講される場合もあり、計画的な履修が必要です。場合によっては卒業年次を遅らせるなどの必要が出てくる可能性もあります。

進路

心理学コースを卒業すると、心理学の専門的な知識を活かした職業に就くことができますか。

心理学コースを卒業した後、心理系公務員に進んだ人もいますが、就職後に求められる専門性が高すぎる場合は、大学院に戻って学び直すことを選ぶ人もいます。また、学部卒業後に専門学校や大学院に進学し、心理系公務員、精神保健福祉士、医療や教育領域のカウンセラー、心理学研究者(研究所の研究員や短大や大学の教員)等の道に進んだ卒業生は少なからずいます。ただ、心理学コースで学んだ科学的態度や洞察力は、卒業後の社会生活や人間関係の中でこそ広く生きてくるので、あまり限定的に捉えず、幅広く柔軟に進路を検討していただきたいと思います。

民間企業に就職する場合に、心理学コースで学んだことは役に立ちますか。

心理学コースでは、心理学の研究で行われる、課題を見つけ、仮説を立て、データの収集・分析を通じて仮説を検証するという一連のプロセスを学びます。このプロセスのなかで培われる、課題を見つける力や、データを正しく理解する力、仮説を検証する力は、民間企業で仕事に取り組む際にも役立つと考えられます。

公務員の心理職になりたいのですが、どのような勉強をすればよいですか。

学部卒で就くことができる公務員の心理職には、①国家公務員(法務技官、法務教官、保護観察官または家庭裁判所調査官(補))、②地方公務員(都道府県、特別区、政令指定都市などの心理職区分等)があります。まずは、それぞれの職種の仕事の内容や試験制度について調べてみてください。説明会やインターンシップ等が定期的に開催されていますので、足を運んで現役の職員の話を聴き、積極的に質問をしてみるとよいでしょう。
勉強方法については、まずは心理学コースの授業をきちんと受講して、基礎的な知識を身につけるとともに、心理検査、心理統計、研究法等についても実験や実習を通じて、理解を深めることも重要です。また、市販の問題集や過去問などの演習を通じて、正確な知識が身についているかを確かめることも有益です。問題集や過去問は心理学演習室に備え置いていますので、活用してください。
最後に、公務員の心理職は対人援助職であることから、人と関わることが苦にならないことはもちろん、高い対人コミュニケーション能力が求められます。1、2年生のうちに、ボランティア活動、サークル活動、アルバイトなどを通じて、様々な経験をされることをお勧めします。

入試(編入)

3年次編入の場合、2年間で卒業は可能ですか。

編入学前に履修した単位が、心理学コースの卒業要件単位としてどの程度認められるかによりますが、過去に2年間で卒業した編入生はいます。ただし、2年次までに履修することが想定されている科目を3年次に履修することが想定されている科目と同時に履修しなければならない可能性があるなど、計画的かつ集中的な履修が必要になることに留意してください。
また、公認心理師受験資格取得を希望する場合、2年間で指定科目をすべて確実に履修することは難しい場合もありますので、予めご了承ください。

CONTENTS

コンテンツ

学部 Faculty

大学院 Master

心理相談室 Counseling

ページTOP