お知らせ

第1回「富山の獅子舞」公開研究会の開催について(ご案内)

 富山県は呉西地方を中心に獅子舞の盛んな地域として知られ、1970年代には継承数が千を超え、「百足獅子」というユニークな形態が広く認知されてきました。一方で、各集落や町内において、どのように担い手が組織され、継承のための努力が払われてきたのかについては、不明なところが多いです。祭礼が共同体の形成を助け、人々のウェルビーイングに多大な影響力を与えることが明らかになった現代において、地域の祭礼や芸能の組織・継承のメカニズムを解明することは、極めて重要な課題です。

 また、富山県の獅子舞においては、当事者の中にも研究者的な視点を持ちながら祭礼に関与してきた実践者が少なからず存在します。インターネットやSNSの普及に伴い、そうした人々が発信する知見に対し、獅子舞に関わる多くの人々が関心を持ち、広く共有されるようになりつつあります。

 本研究会は、獅子舞や祭礼をフィールドとして調査してきた研究者と、獅子舞の実践者がともに登壇し、議論し合う場です。研究者としては、民俗学とは異なる視点からいち早く富山の獅子舞研究を進めてきた西島千尋氏(金沢大学)を迎えます。実践者としては、富山県呉西地方の中でも氷見市を中心とする「氷見獅子」を20年近くにわたり調査してきた諏訪雄士氏(はくい獅子舞保存活性化実行委員会)と、新湊・伏木地区を中心に祭礼の活性化に取り組み、新湊地区の獅子舞にも造詣の深い五十嵐友輔氏(越中祭青年会)が登壇します。研究者と実践者の対話を促進することで、獅子舞の文化に新たな展開をもたらすことを目指します。

 

             名 称: 第1回「富山の獅子舞」公開研究会

             日 時: 2025年2月24日(月・祝) 13:00~16:20

             場 所: 放生津八幡宮(〒934-0025 富山県射水市八幡町2-2-27)

             ※ 詳細は別添のポスター及びプログラムをご参照ください。

 

【第1回「富山の獅子舞」公開研究会】ポスター.jpg

【第1回「富山の獅子舞」公開研究会】プログラム.jpg

カテゴリ

University of Toyama School of Humanities

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