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(9)藤田 小百合(ふじた さゆり)さん――ロイヤルプリンセス(中央通り)(スライド14,15)

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(スライド14)
『ロイヤルプリンセス』の経営者である藤田小百合さんは、現在48歳で、高岡市の出身です。そして彼女が商店主になったきっかけとして、自身の病気が深く関係しています。藤田さんはガンが再発した際、自分の母親と同じ境遇であるという不安もあり、中国へ気功について勉強しに行きました。始まりは道端でパッと見た看板、という単純なものではありましたが、その中国での経験が藤田さんに大きな変化をもたらしました。当時の思いについて、「あーこんな世界もあるんだって思ったんですね。その意識の変化が、人を変えていく。で、人が変わると街が変わるっていうことを痛感して、だからここでみんなの意識を変えていくことで、街を変えようって思って、今街なかで頑張ってるんです」と話しておられます。初めは高岡に店を出し、後に富山に移転しました。「なんかこういう世界って、目に見えないものをやるわけですから、宗教的なものだったりするし、なんかそういう気功とかヨガとか瞑想っていうと「怪しいもの」みたいなレッテルが貼られていますが、そういうところを払拭したかったんです」という語りからも分かるように、当時はまだヒーリングやセラピーなどの分野が世間に浸透していませんでした。現在の従業員は正社員のみ3名で、長期間共に働いている人がほとんどだそうです。

(スライド15)
 商店街については、昔はあまり良くない雰囲気だったといいます。店の入れ替わりが激しくなり、現在ではそのようなことはありませんが、その移り変わりを知っている藤田さんは貴重な存在であるに違いありません。また「笑店街ネットワーク」という事業に参加し、将来の商店街には自然を感じられるカフェなどがあったら良いと考えておられます。物欲だけを刺激する街ではなく、自分が共感でき、充実した生き方ができる街を目指すことが大切だとおっしゃっています。しかし自分の店については本来は必要無くなるべきだと話しておられ、現在とは形を変えてやりたいことがあるそうです。


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