在学生の声(2006)

考古学コースを選んだ理由

 考古学をやってみたいと思ったのは,最初は高校生くらいのときです。もともと歴史が好きだったというのもありよく博物館に行っていたし,高校の日本史の先生が授業の途中であちこち行って調査しているという話を聞いて自分の住んでいる地域の古い歴史を調査してみたいと思った。だけどそこには文献があまりなかったし,文献よりもモノによる調査のほうが面白そうだったから,また,あまり部屋に閉じこもってじっとしているよりは外で体を動かしたりすることのほうが好きだったからで,考古学はその両方を満たすいい学問だと思った,だから考古学コースを選択しました。
 実際に考古学コースに入って,覚えなきゃならないこととかやらなきゃならないことがたくさんあって大変だったりするけれども,考古学の知識や技術を身に付けたり,泊りがけで調査に行ったり,研修旅行でたくさんの遺跡や博物館に行けたりするのはとてもいい経験です。
(佐藤雄太)

                    

研究室旅行の感想

                    2006年度は静岡県を訪れました

 6月28日〜7月1日まで研究室では研究室旅行がありました。行くところは毎年違い、今年は静岡県に行きました。ただ旅行に行くわけではなく、その前にパンフレット作りというのがありました。2年生は時代ごとに分かれて静岡県の遺跡紹介を作りました。遺跡紹介をするために、その遺跡の報告書などいろいろな本を読まなければならなかったのですが、報告書を見るのは初めてで、最初は分からない事が多く大変だったけれどとても勉強になりました。
 旅行中はいろいろな遺跡や博物館に行きます。また、日程の中に自分が紹介した遺跡が入っていれば、その遺跡に行く事ができます。私は自分が紹介した中で1つの遺跡に行く事ができました。苦労して報告書や本を読んだので、実際に見ることができた時はとても嬉しかったです。
パンフレット作りはとても大変な作業だけれど、とても楽しく勉強になる旅行です。
(松木綾子)

 考古学研究室では年に1度、他県の資料館や遺跡を見学する研究室旅行があります。今年は静岡県に行きました。研究室旅行では旧石器から中近世まで様々な遺跡を見学します。今年見学した中で有名どころは登呂遺跡ですが、その他にも古墳や貝塚、城郭などを見学しました。パンフレットで自分が扱った遺跡を見学したときはとても嬉しかったです。博物館や資料館では、学芸員の方の説明を聞きながら展示品を見ます。今年は埋蔵文化財センターで収蔵庫を見せていただき、貴重な遺物を見ることができました。また、登呂遺跡の博物館では体験型の展示もあり、弥生人達の生活を体験しました。夜は旅館で数人で一部屋に泊まります。旅館周辺を探索したり、友達や先輩と語り合ったりと、修学旅行のようでとても楽しいです。研究室旅行はパンフレット作りなどの準備が大変ですが、普段できない貴重な体験ができ、とても楽しく、勉強になる旅行です。
(坂上菜美子)

発掘調査の感想

昨年までは夏休みに発掘調査を行っていましたが,今年は8月21日〜25日にかけて稲積オオヤチ古墳群(富山県氷見市)の測量調査を実施しました。その感想については,富大考古通信創刊号に掲載されています。

富大考古学研究室の雰囲気と授業風景

 考古学研究室はなんと言っても研究室でみんなと過ごす時間がとにかく長いです。研究室に入ってからすぐに研究室旅行のパンフ作りが始まるため、毎日研究室に行きみんなと顔を合わせることになります。そのため、同学年の人だけでなく先輩たちとも接する機会も増え、他コースよりも早く仲良くなることができます。研究室には常に人がいて、夜中でもたいてい明かりが灯っています。球技大会の日はみんなでお昼ご飯を作って食べたり、打ち上げをしたり、調査のときはみんなで寝食を共にするなど、とにかくみんなで何かをすることが多いです。やることは多くて忙しいけれど、みんなで楽しく過ごせるのが考古学研究室のいいところだと思います。
(畑郁美)

                    

 研究室は時にピリピリ,時にはドタバタ,少々近づき難くもありますが,普段は穏やかな時間が流れています。むしろメリハリのある時間が流れているというほうが正確かもしれません。その理由は,研究室旅行,発掘調査,球技大会と様々な行事があるからと言えるでしょう。また数々の行事を乗り越えていくため研究室の団結力が強く,他の研究室にも負けない程だと僕は思います。学ぶ環境としては考古学で分からないことがあっても,研究室の先輩方や先生方もやさしくアドバイスを下さるためしっかり考古学を学ぶことができます。
 僕は考古学も部活も両立させようとしているため大変だと感じるときもありますが,とても楽しく,また充実した学生生活を送っています。僕だけでなく,研究室の多くの人がそのような生活です。ですから考古学に興味のある方はぜひ富大考古学研究室に訪れてみてください。心よりお待ちしています。
(増永 佑介)

考古学コースでは,2年生のとき毎週月曜日の2〜4限にかけて考古学実習という授業があります。内容はというと今年の前期は,夏に泊まりで調査があるのですが,それに向けて測量の仕方を学びました。後期は報告書作成のために,土器などの遺物の実測や拓本について学ぶことになります。測量についての勉強は,コースに入ったばかりで何もわからない状況と,高価な精密機器を扱うということで何かと緊張したりします。さらに測量は,「早く正確に」行わないといけないなので実習のうちから厳しいこともあります。後期の実測では細かい仕事があるので目が疲れます。測量でも目は疲れたりします。とにかく,何事も経験なので実習には皆,真剣に取り組んでいます。
 実習は3コマ連続ということで大変だと思われる方もいるかもしれませんが,それだけにやりがいがある授業だと思います。先生だけでなく大学院の先輩にも指導していただけて,また,大変な中にも楽しいことがあったりします。ぜひ考古学コースでの考古学実習を楽しみにしていてください。
(村上 直)

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