+Winnie the Pooh+  
童話作品・その4
Winnie the Pooh

[主な作品]
『くまのプーさん』(Winnie-the-Pooh 1926)
『プー横丁にたった家』(The House at Pooh Corner 1928)

[作品解説]
  主人公のプーは、作者の息子クリストファー・ロビンの子ども部屋にある、ぬいぐるみの熊である。その友だちの「コブタ」も驢馬の「イーヨー」も「トラー」もカンガとルーもウサギも、みな息子が大事にしていた玩具である。物語は、ともに十章からなり、「プーが蜜蜂と友だちになる」話から始まり、「プーとコブタが狩りに行き、もう少しでモモンガーを捕まえる」話、「イーヨーが尻尾を失くし、プーが尻尾を見つける」話、「クリストファー・ロビンがてんけん隊を率いて北極へ行く」話へと展開する。続編『プー横丁にたった家』では、「プー横丁にイーヨーの家がたつ」話、「トラーが森にやってきて、朝食を食べる」話、「トラーが木には登らないということが分かる」話、そして、最後に、「クリストファー・ロビンとプーが魔法の丘に行き、今もそこにいる」話で終わっている。

[作者]
  A.A.ミルン(Alan Alexander Milne 1882-1956)
  イギリス、ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学で数学を専攻。『パンチ』誌のエッセイスト、劇作家。風刺的なおとぎ話『昔むかし』があり、ほかに、息子クリストファー・ロビンのために書いた2冊の詩集『幼き日のこと』『もう僕たちは6つ』があるが、この詩集を散文にしたものが、くまのプーさんのふたつの物語であるとされる。探偵小説『赤い館の秘密』の作者としても知られる。

▼プーさんが穴にはまって、みんなに引っ張ってもらう場面。▼