+Peter Pan+  
童話作品・その18
Peter Pan

[主な作品]
『大人になりたくなかった少年ピーター・パン』(Peter Pan, or the Boy Who Wouldn't Grow Up 1904)
『ケンジントン公園のピーター・パン』(Peter Pan in Kensington Gardens 1906)
『ピーター・パンとウェンディ』(Peter Pan and Wendy 1911)

[作品解説]
  『ケンジントン公園のピーター・パン』……子どもはすべて生まれるまでは、小鳥だった。人間として生まれて間もないピーターは、小鳥だったころにいたケンジントン公園に飛んでゆく。生家に何度帰っても窓は閉じられ、結局、「小さな家」のあるケンジントン公園に留まることになる。
  『ピーター・パンとウェンディ』……ダーリン家のウェンディとピーターの話から始まり、「影法師」、ウェンディの弟たちのジョンとマイケルが、ピーターに連れられて「空をとぶ」。そして、「夢の島」のネヴァーランドの「小さな家」に行き、木のほら穴から「地下の家」と「人魚の礁湖」に行く。その後、「ウェンディのお話」「あなたは妖精を信じますか」「海賊船」、最後に、「ウェンディが大きくなって」で終わる。

[作者]
  ジェイムス・マシュー・バリー(Sir James Matthew Barrie 1860-1937)
  スコットランド、キリアム生まれ。父親は、貧しい機織職人だったが、長兄のおかげで教育を受け、エジンバラ大学在学中から演劇評論家として活躍。ロンドンに出、スコットランドを題材として小説や劇を書き、成功を収める。準男爵位と勲功賞を授かる。

▼J・M・バリー作「ケンジントン・ガーデンのピーターパン」挿絵 (1907)▼