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 この理由として次の三つの要素があげられます。ひとつ目は調査協力者の多くがまだ若く、働き盛りであるという点。ふたつ目は後継者候補になる子供がいても子供がまだ若い点。三つ目は商店街が軌道に乗り始めたばかりで、その影響がどのようにでるかわからないという点です。
 また、今回の調査では、商店をこれからも存続させたいと語った商店主の多くが、後継者の選出に際して、後継者候補がもつ仕事に対する意欲や関心に注目していました。武内さんの「彼ら(子供たち)はそれぞれでやっぱり考えてやっていった上に、何か今やってるその家業としてのこの仕事と融合できる部分があればいいんじゃないかな 」「自分の目が向けばやってもらえるかなと思う」という語りや、黒崎さんの「子供がやりたいというなら、是非やってもらいたいと思っていますし、やりたくないっていうならば、それもそれかなと。やっぱり本人がやりたいっていう意志がなければ、つづけられるのかな?と。今厳しい状態ですからそう思うのかもしれませんけど、本人の気持ちでやるっていう意志がないと頑張れないのかなっていうのがありますね」という語りからもわかりますが、血縁関係者がもし後継者になるとしても、意欲や関心がなければ、商店を経営していくのは難しいのではという考えをうかがうことができました。


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