佐藤 裕のプロフィール
1998.4.22更新
名前
生年月日
出身と経歴
大阪府箕面市生まれ。小学校から中学2年まで千里ニュータウンで過ごす。小学校低学年で(しかも「本場」で)経験したオイルショックは、私たちの世代の「原体験」だろうと思う※。
府立高校を経て大阪大学人間科学部へ。ここで学部5年、研究生1年、大学院4年、助手2年と、合計12年を過ごした。
1993年4月に富山大学人文学部へ赴任。中河さんと共に新設の社会学コースを担当することになる。
専門領域・関心領域
差別論
もともとは「差別意識論」としてスタートしたのですが、だんだんと「差別意識」という考え方自体を否定するようになってきました。現代社会には様々な「差別」が存在しているわけですが、それらに共通して見られる要素は何か。また「差別」はどのように現代社会埋めこまれているのか。というようなことを考えています。
→「差別問題についてのリソース」、「論文等のページ」
社会階層論
学部・大学院で所属していた研究室が階層研究を行っていたこともあり、社会階層についての研究にも参加しています。特に階層意識・階層イメージなどが私の関心領域です。もちろん、社会階層は差別問題とも深く関っており、そういった視点からも考えています。
社会調査法
特に質問紙調査における質的データの解析に興味を持っています。差別問題などは非常にデリケートな問題なので、自記式質問紙による調査には限界があると考えられてきました。私もこれにはある程度同意はしますが、しかし質問調査にも様々なメリットがあります。そこで、いわゆる「自由回答」に注目し、これをなんとかうまく活用する方法はないかと模索しています。
→「自由回答コーディング支援プログラム」
障害者の介護
権力
差別論について考えているうちに、「権力」についてもう少し整理しなくてはならないと考えるようになりました。しかし、あまり大きなテーマすぎてどこから手をつけてよいのやら。もしかしたら、近々雑文をここで公開するかもしれません。
コミュニケーション
これもまだ将来の課題なんですけど、「関係性の構築としてのコミュニケーション」というようなことを考えています。
インサイダーソシオロジー
私は本来「理論屋」じゃないと思うし、「理論屋」に必要な適性も欠いています。でも、差別問題についていろいろ考えているうちに、「新しい社会理論」についてもいろいろともの申したくなってしまいました。私が最も大きな影響を受けたと思うのは、エスノメソドロジーですが、でも自分自身の志向性はそこからちょっとずれるような気がします。そこで「インサイダーソシオロジー」なる旗印をあげたのですが、しょせん「にわか理論屋」のやること。まだ自分でも何が言いたいのかはっきりとはつかめていない状態です。
佐藤裕のホームページへ
富山大学社会学コースホームページへ