☆Mother Gooseのページ☆


はじめに
 マザーグースとは英米圏の子供たちに伝えられてきた童謡のことです。
 また子守唄や数え歌、なぞなぞなどとして多くの人に親しまれてきました。
 

マザーグースの由来
 1729年にイギリスで、フランスのペローの童話集が出版された時に、
その副題が"Mother Goose's Tales"でした。「赤ずきん」や「シンデレラ」
などを載せたペローの童話集はイギリスでも人気を博したのでしょう。

 イギリスの出版業者ジョン・ニューベリーは、このタイトルを拝借して
自分が編集した童話集に"Mother Goose's Melody"と名前をつけて、
1765年頃に出版しました。これ以降、伝承童話集にMother Gooseという
タイトルが付けられるようになりました。

 日本でも大正11年に北原白秋が「まざあ・ぐうす」を発表し、
Mother Gooseという呼称が知られるようになりました。

韻について
 イギリスやアメリカで古くから伝承されてきた童謡を、Nursery Rhymes
またはMother Goose Rhymesと言います。Rhymesとは「押韻詩」という意味で、
これらの唄は必ず韻を踏んでいます。

 例えば"Humpty Dumpty"では、ハンプティ・ダンプティは塀(wall)に座っていたから落ち(fall)、
"Hey diddle diddle"では、牛が飛び越えたのがお月さま(moon)だからお皿はスプーン(spoon)と逃げた、となるのです。
韻が唄の内容を決定している場合も少なくありません。

英語には、"without rhyme or reason"という表現があり、
「わけも理由もない、全くわけがわからない」といった意味を表しています。
これは、理屈が通らずとんでもないナンセンスに思える唄も、韻を踏んでいれば
英米圏の人たちにとって十分理解できるということを表しているのでしょう。

日本のわらべうたとマザーグースの違い


おわりに
ここではマザーグースについての基本的な知識みたいなことしか書くことが出来ませんでしたが、
マザーグースというのは読んでいけば読んでいくほどおもしろいものだと思います。
また、数がとてもたくさんあるので、「どこかで聞いたことある!」というものもあるのではないでしょうか。
一度いろいろなマザーグースを読んでみて、自分のお気に入りのものを見つけてみてください☆