+Treasure Island+
童話作品・その13
Treasure Island
[主な作品]
『宝島』(Treasure Island 1883)
[作品解説]
妻ファニーの連れ子ロイドのために書いた水彩画の島の地図をもとにして書いた最初の長編小説。スティーブンスンは、ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』、ワシントン・アーヴィングの『旅人の物語』などからヒントを得ていることを認めている。
物語は、ジム少年の語りで、片足の海賊船の船長ジョン・シルヴァーの男らしい勇気と未熟なジムとの友情、宝探し、謎解き、活劇が縦横に編まれるなかで、魅力あふれる人間模様が繰り広げられる。全6部36章から構成されている。「第1部 老海賊」「第2部 船の料理人」「第3部 陸での冒険」「第4部 防御砦」「第5部 海での冒険」「第6部 シルヴァー船長」という内容になっている。
[作者]
ロバート・ルイス・スティーヴンスン(Robert Louis Stevenson 1850-94)
スコットランドのエジンバラ生まれ。母親はサー・ウォルター・スコットの遠縁。父親は名の通った灯台建築技師。エジンバラ大学で工学と法学を修め、弁護士の資格を取るが、開業はせず、エッセイ、評論、小説を書く。その間、結核の療養のために、海外を転々とし、年上の女性ファニーと知り合い結婚。ほかに、長編小説で、二重人格を扱った『ジキル博士とハイド氏』、『誘拐されて』、エッセイ『若い人々のために』、それに詩集『こどもの詩の園』がある。