+Stories of the Bible+  
童話作品・その16
Stories of the Bible

[作品解説]
  『聖書』(The Bible,The Scripture)は、『旧約聖書』(The Old Testament)と『新約聖書』(The New Testament)からなる。
  旧約聖書は、モーセ5書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)、前の預言書(ヨシュア記、士師記、サムエル記、列王記)、後の預言書(イザヤ書、エレミア書、エゼキエル書、12小預言書)、それに、諸書(詩篇、ヨブ記、箴言、9書冊)に分類される。
  新約聖書は、4共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)、使徒行伝、書簡(パウロ、ヤコブ、ペテロ、ヨハネ、ユダ)、それにヨハネの黙示録に分類される。
  それに、旧約、新約両聖書には、正典とは認められていない数多い外典、偽典がある。また、書かれた言語も時代によって、旧約の場合は、ヘブライ語からギリシャ語への移行もあった。これらの正外典から、ユダヤ教正典、キリスト教のローマ・カトリックの正典、プロテスタントの正典として認められている書は異なっている。ローマ・カトリックは、外典のうちの何冊かを第2正典として認めている。
  「聖書物語」として絵本になっているものは無数にある。たとえば、旧約聖書の冒頭の書「創世記」は、次のような内容の物語になっており、子ども向けの挿し絵入りの本も多数ある。「天地創造」「楽園」「原罪」「カインとアベル」「ノアの洪水」「バベルの塔」「アブラハムの招命」「ソドムの最後」からイサク、ヤコブ、エサウの話へと語られ、ヨセフの物語に移り、エジプトに捕囚されたイスラエルの民がモーセによって約束の地に導かれる「出エジプト記」に続く。
  邦訳では、教会再合同運動で、キリスト教各派の学者の協力による共同訳も出版されている。

▼「天の創造」ミケランジェロ作▼