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童話作品・その21
Narnia

[主な作品]
『ライオンと魔女』(The Lion, the Witch and the Wardrobe 1950)
『カスピアン王子のつのぶえ』(Prince Caspian 1951)
『朝びらき丸東の海へ』(The Voyage of the Dawn Treader 1952)
『銀のいす』(The Silver Chair 1952)
『馬と少年』(The Horse and His Boy 1954)
『魔術師のおい』(The Magician's Nephew 1955)
『さいごの戦い』(The Last Battle 1956)

[作品解説]
  キリスト教的叙事詩。偉大なライオンのアスランにはキリストが想定され、天地創造から原罪、キリストの贖いによる人類の救済、復活、最後の審判に至る救いの歴史の流れは、そのまま、ナルニア国の建国と滅亡の物語となっており、善と悪との戦いが展開される。1連の作品にたいしてカーネギー賞が与えられた。

[作者]
  C・S・ルイス(Clive Staples Lewis 1898-1963)
  イギリス、北アイルランド、ベルファスト生まれ。父は弁護士で、幼くして母を亡くす。3歳年上の兄から強い影響を受ける。オックスフォード大学入学後まもなく第1次世界大戦の志願兵としてフランス戦線に赴くが、負傷して復学。モードリン学寮のフェロー、英文学のチューターとなるが、ケンブリッジに新設された中世・ルネサンス期英文学講座の教授として招聘される。2児ん母で癌を患うアメリカ女性ジョイ・デイヴィッドマンと病床で結婚。3年後にジョイが亡くなり、ルイスもその3年後に他界した。

▼『ライオンと魔女』の中の挿絵。▼