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スライド24

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 越澤さんは「富山から札幌、東京、名古屋といろいろな土地を回っているが、そういった土地の多種多様な街並みが好きで、各地の商店街の良さを感じたりもした。本当はそれを自分が作っていかなきゃいけない。もっとみんなに、昼や夜と言わずいろんな時間帯で街を楽しんでほしい」と語られました。喫茶店を持つことが小学生のころからの夢だったという越澤さんは、各地を巡る人生の経験の中で商店街の魅力に触れ、富山の商店街も自分たちで良くしていかねばならないという思いを抱くようになっていきました。
 藤田さんは意識の変化というものを重視しておられます。自身のがんが発覚し、手術したものの再発したため、何か変えなくてはいけないと思い立った時、気功と出会い中国に渡りました。中国での気功の体験から心や感情が健全であることの大切さについて学ばれ、それをたくさんの人に伝えたい、自分が同じように悩んだこと、苦しかったことを他人が経験する前に回避させてあげたいという思いを抱いておられます。「意識の変化が人を変えていく。人が変わると街が変わるってことを痛感した。だからここでみんなの意識を変えていくことで、街を変えようと決心し、街なかで頑張っている。」という藤田さんの語りからは、精神的なものや意識の変化によって人は変わることができるということ、街というのはまさにそこに集まる人々によって形づくられるものであり、意識と同じく多様に変化するものだということがうかがえます。
 鈴木さんは「大学卒業後、東京で仕事をする中で、今自分が戻れば家業に貢献できると考えた。証券会社で営業の仕事をしていた経験により、自信がついた。当時、街も半分死んだような感じだったから、自分が戻ったときにはなにかしら貢献できるだろうと考えた。」と、家業に戻る決意に至った経緯を語られました。商店街で職に就かれる前の就業経験から自信をつけ、当時廃れていた商店街に自分も力を注いで変えていこうとする確固たる意志から、家業に戻った鈴木さんにとって、証券会社での営業のお仕事はその生き方の契機となる重要な経験だったといえます。
 清水さんのお話からは、自身のお店シュビドゥビの社長との出会いに重要性を感じました。シュビドゥビの社長は、清水さんが人生で初めて出会った「まっとうなひと」だそうです。「違うことは違う、変なことは変だとちゃんと言ってくれるひと」である社長との出会いは、清水さんの人生観に大きな影響を及ぼしていると思われます。また、ルイス・カーンという建築家の言葉について「正しいことで誤って見えることと、間違ったことで正しく見えることがあるが、いずれも前者が正しい。自分はその言葉にとても感銘を受けた。自分の支えであり、ひどく共感する言葉だ」と語っておられます。目の前のことをしっかりやる、自分が正しいと思うことをまずは目の前の身近な人に分かってもらう、そうして「自分の思っていることを目の前のひとにちゃんと伝えていくこと」が大切であると、経験から学ばれたそうです。清水さんの生き方からは、自分自身がまず動き、やれることをやる。そして、自分がどう思うのかを人に伝えていく。こうして街も人生も良くしていこうという考えがうかがえます。このような考えこそが、清水さんが自身の経験から得た人生観であると思います。


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