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スライド23

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 稲垣さんは「当時、商店街自体が閑散としてボロボロの状況だった。親は店をたたもうとしていて、自分には実家に帰ってこなくても良いと言ったが、ちょうどその時期に街の再開発の話が出てきた。自分の代で祖父の作った店を終わらせることも嫌だったし、それなら、やれるんじゃないかと思った。店には思い入れが詰まっていたので、ただその思いだけで帰ってきた」と語られました。これが、稲垣さんが家業を継ぐ決意をなさった契機です。戻ってきてから一年は調理師の専門学校に通いながら、イタリアンレストランで働かれ、その後お店を継いだそうです。また、大学では、直接は役に立たないような理論を一生懸命学ぶ中で「考える力」を得たそうで、この「考える力」を、稲垣さんはとても大切なものだと考えておられます。
 上田さんは「辛い経験をすると、それに満たない辛さは辛くなくなる。仕事とはそうやって覚えていくもの。採用する時の条件も、『自分はなんでもやってみます』という意欲を持つ人がいい。そういう意欲が、自分の成長の糧だと思う。」と語られました。辛い経験から我慢強さや自制心を得ることが大切だと考えておられます。上田さんの経験から得た人生観が、現在の採用条件に繋がっています。
 武内さんは営業の魅力を、お客様とのふれあいの中から魅出だされました。「そういう境遇のもとに生まれたそういうチャンスを持っている人。自分がそういう人間だとすれば、そのチャンスを前向きにとらえていけばいいと考えるようになった」と語られました。このチャンスというのが、家業を継ぐことでありお客様とふれあえる機会のある環境であることから、家業を継ぐ決意をなさったそうです。人の心を動かすことや売りたいものや伝えたいものの価値を上げるのはどういうことなのかを東京や大阪での就職の経験から得たそうで、自分のチャンスを前向きに捉え、小さくても光る存在感を重視しておられます。


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