富山大学人文学部 公開国際シンポジウムのお知らせ


性的マイノリティ(LGBT)をとりまく社会的環境に
「変化」は起きているのか? -日本と韓国、都市と地方 -

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性的マイノリティ(LGBT)をとりまく社会的環境に「変化」は起きているのか? -日本と韓国、都市と地方 -

概要:2015年以降、日本では「LGBT」「性的少数者」という言葉がメディアに登場する頻度が激増した。そのような社会的な注目度の向上は、性的マイノリティが直面する社会的な現実(国や自治体の動き、周囲の人々の行動(支持から無関心・ヘイトまで)、それらを反映した当事者の「生きづらさ」など)に、なんらかの変化をもたらしつつあるのだろうか、それとも変化はいまだごく一部の動きでしかなく、大多数の性的マイノリティにとっては「まだ何も変わっていない」に等しいのだろうか。今回のシンポジウムでは、日本と韓国の性的マイノリティをとりまく現実に特に詳しい代表的な論者を迎え、さらに都市と地方という視点を導入することで、今どのような変化がどこで起きている(あるいは、いない)のか、複眼的・立体的に俯瞰し検討してみたい。

(日高報告では日本において蓄積されてきたデータを都市部と地方部(特に「日本海側」)で集計しなおすことで見えてくる「日本の性的マイノリティの生きづらさの現況」を、また林報告では韓国のクィア文化祭でのホモフォビア勢力による苛烈なヘイトスピーチや台湾における反同性愛・反同性婚団体の活動の様子を、さらに韓国レインボー財団のイ・スンヒョン理事による報告では韓国の性的マイノリティをとりまく現実と、韓国ならではの市民団体による支援活動の現況を、それぞれ報告する予定です。)

入場・参加費は無料、どなたでもご入場いただけます。講師の方との質疑応答の時間も設けますので、ジェンダーやセクシュアリティ、性的マイノリティをめぐる問題、また東アジア地域や韓国の市民社会やヘイト・フォビアの問題に少しでもご関心のある方は、どうぞお気軽にご来場ください。

 日時

平成28年12月10日(土)14:30〜18:00(14時開場)

 場所

富山大学五福キャンパス 人文学部3階 第6講義室

 プログラム

1.「ゲイ・バイセクシュアル男性の生育歴とメンタルヘルス−全国インターネット調査から」
日高庸晴・宝塚大学看護学部教授

2.「東アジアにおける性的マイノリティへの『ヘイト』と『フォビア』」
林夏生・富山大学人文学部准教授

3. 「韓国の性的マイノリティをとりまく現実と、民間団体による支援」
イ・スンヒョン・韓国レインボー財団理事

質疑応答

 懇親会のお申し込みについて

懇親会のみ、申し込みが必須です(申し込み先着順16名まで)。こちらの「参加申し込みフォーム」からお申し込みください。懇親会の会場は「魚せん 富山駅前店」、富山駅南口から徒歩5分程度です。

 お問い合わせ先

富山大学人文学部 林夏生研究室 Tel/Fax : 076-445-6156