日本国内『山海経』論著目録(1946~)


・本目録は『日本中国学会報』学会展望、『東洋学文献類目』及びCiNii(NII論文情報ナビゲータ)によって作成したものです。

・『山海経』を主な研究対象とした論著、『山海経』の訳注、『山海経』について言及した諸文献に関する論著を対象としました。

・恐らくは遺漏も多々あろうかと思います。お気づきの点がございましたら御一報下さい。


著作

著書題名 著者 出版社 出版年 評者
抱朴子・列仙傳・神仙傳・山海經 本田 濟・澤田 瑞穗・高馬 三良 平凡社(中國古典文學大系8) 1969
山海經・列仙傳 前野 直彬 集英社(全釋漢文大系33) 1975
中國の神獸・惡鬼たち 伊藤 清司 東方書店 1986
『山海經』の基礎的研究 松田 稔 笠間書院(笠間叢書281) 1995  阪谷 昭弘 P102-115 學林25 1996(9) 
三星堆・中國古代文明の謎 ――史實としての『山海經』 徐 朝龍 大修館書店 1998
『山海經』の比較的研究 松田 稔 笠間書院(笠間叢書365) 2006

論文

論文題名 著者 雜誌名 出版年
山海經原始 高馬 三良 女子大學文學(大阪女子大學) 1 1951
『山海經』について 岡本 正 中國古代史研究 1960
西王母研究 下斗米 晟 大東文化大學漢學會誌 9 1971
精衛の傳説とその資料 栃尾 武 櫻美林大學中國文學論叢 2 1971
『山海經』における災異※ 松田 稔 日本文學論究 30 1971
異形山岳神小考――『山海經』を中心として――※ 松田 稔 漢文學會會報 22 1976
羬羊と箴石――『山海經』の研究―― 伊藤 清司 三上次男博士頌壽記念東洋史・考古學論集 1979
古代中國の戰禍・劍難回避の呪法――『山海經』の研究―― 伊藤 清司 史學 50  1-4 1980
巫祝と戰爭――『山海經』の研究―― 伊藤 清司 池田末利博士古稀記念東洋學論集 1980
『山海經』における瑞祥※ 松田 稔 漢文學會會報(國學院大學) 20-30  1981
山海經について 大久保 莊太郞 羽衣學園短期大學研究紀要 17 1-7(右) 1981
人魚傳説――『山海經』を軸として―― 松岡 正子 中國文學研究 8 1982
『山海經』における山岳祭祀※ 松田 稔 國學院雜誌 83 2 1982
羊の犧牲から羊の怪へ――『山海經』の山岳祭祀の供犧を中心として※ 松田 稔 國學院高等學校紀要 18 1982
『山海經』と玉 伊藤 清司 中國古代史研究 5 1982
形天――『山海經』における「尸」と「舞」について 松岡 正子 中國語文論叢 2 1983
『山海經』における動物觀※ 松田 稔 國學院女子短期大學紀要 1 1983
古代中國における神格の形状――『山海經』を中心として――※ 松田 稔 日本文學論究 42 1983
『山海經』における植物觀※ 松田 稔 國學院女子短期大學紀要 2 1984
「五采鳥」考――『山海經』における鳳の系譜――※※ 松田 稔 國學院大學漢文學會會報 30 1984
陶淵明「讀山海經」考※ 松田 稔 國學院高等學校紀要 19 1984
『山海經』における古代説話の一考察 木内 芳樹 中國學研究 1984
『山海經』研究上の一課題 伊藤 清司 史學 55 1  1-17  1985
『山海經』の民俗社會的背景 伊藤 清司 國學院雜誌 86 11 140-155  1985
『山海經』に現われた古代説話の展開――帝俊説話を中心として―― 木内 芳樹 大正大學大學院研究論集 9 1985
『山海經』西次三經と羌族――昆侖之丘と羌の雪山について―― 松岡 正子 中國文學研究 12 1986
『山海經』における風の記述――その神話的要素の考察――※ 松田 稔 國學院女子短期大學紀要 4 1986
『山海經』に見える太陽の記述――その神話的要素の考察※ 松田 稔 漢文學會會報(國學院大學) 31 西岡弘博士退休記念號 80-97  1986
『山海經』名物・祭祠一覽 木内 芳樹 櫻美林大學中國文學論叢 11 29-67  1986
「山海經」研究の現況と課題 小南 一郞 中國ー社會と文化 2 220-226  1987
後漢時代における『山海經』 竹内 康浩 道教と宗教文化(平河出版社) 1987
轉生の神話――『山海經』を中心とした中國神話の考察※ 松田 稔 學苑 1月號 1987
『山海經』の「山經」に見える藥物と治療 大形 徹 中國古代養生思想の總合的研究 1988
『山海經』における鑛物觀※ 松田 稔 國學院女子短期大學紀要 創立五周年記念號 1988
『山海經』五藏山經の水の神※ 松田 稔 漢文學會會報(國學院大學) 33 熊谷尚夫敎授退休記念號 15-24  1988
『山海經』の海經における繪畫的要素※ 松田 稔 學苑 1月號 1989
異形の民――『山海經』の対周辺民族觀 伊藤 清司 中國古代史研究 6 1989
『山海經』黄帝女魃の形象について 阪谷 昭弘 學林 13  1-14  1989
山岳祭祀における玉――『山海經』を中心として――※ 松田 稔 國學院大學漢文學會會報 36 1990
海外諸經の成立~『山海經』現行本の成立の問題について(二)~ 竹内 康浩 史流 31 1991
『山海經』における山岳觀※ 松田 稔 國學院中國學會報 38 西岡弘博士喜壽記念號 1992
『山海經』の山經と海經※ 松田 稔 學苑 4月號 1992
中國古代の「帝」の傳承――『山海經』を中心として――※ 松田 稔 説話文學研究 28 1993
日本文學主要作品中の『山海經』※ 松田 稔 國學院短期大學國文學會創立10周年記念論文集 1993
『山海經』郭璞注引書考※ 松田 稔 國學院女子短期大學紀要 11 1993
『山海經』鍾山條についての一試論――神々の鬪爭について 阪谷 昭弘 學林 21  1-14  1994
『山海經』中にみる郭璞の『變化』論 櫻井 龍彦 中京大學教養論叢 34 3 1994
『初學記』と『山海經』(上) 竹内 康浩 史流 34 1994
『山海經』の海外經と大荒經※※ 松田 稔 學苑 649 1994
劉歆「上山海經表」をめぐって 大野 圭介 中國文學報 51  1-27  1995
郭璞『山海經』注の態度 櫻井 龍彦 中京大學教養論叢 35 1 1995
『山海經』の巫と『楚辭』※※ 松田 稔 國學院中國學會報 41 1995
陶淵明「讀山海經」詩について 武井 滿幹 中國中世文學研究 28  1-14  1995
陶淵明『読山海經』其四について 伊藤 直哉 中村璋八博士古稀記念東洋學論集 1996
『尚書』禹貢と『山海經』:その記述意識の對比を中心として※※ 松田 稔 國學院雜誌 97 11(中國學特集) 32-43  1996
『山海經』「精衛」の傳承の変容※※ 松田 稔 新國學の展開(おうふう) 1997
『山海經』の「精衛」傳承成立考※※ 松田 稔 國學院中國學會報 43  1-13  1997
『山海經』四方神考 阪谷 昭弘 學林 28 25-44  1998
『淮南子』地形訓と『山海經』※※ 松田 稔 國學院雜誌 99 10  1-20  1998
『山海經』海内四經の成立 大野 圭介 富山大學人文學部紀要 28 177-196  1998
『山海經』大荒・海内經原始 大野 圭介 富山大學人文學部紀要 30 228-258  1999
陶淵明「讀山海經」詩に見える『楚辭』の影 中尾 健一郞 東洋古典學研究 7 70-98  1999
古代中國の妖怪--『山海經』を中心に 寺沢 友里 長野國文(長野縣短期大學國語國文學會) 8 45-62 2000
中國怪異ものがたり(11)空想旅行記 井波 律子 月刊しにか 11 2 120 6-9 2000
古代史雜考二題--山海經と越中・能登木簡 川崎 晃 高岡市萬葉歴史館紀要 10 74-82 2000
見果てぬ夢――郭璞「山海經圖讃」の叙法と認識 佐竹 保子 東洋古典學研究 9 2000
『山海經』「海經」の誅罰説話をめぐって――「夭」「壽」「聖人」の概念について―― 阪谷 昭弘 立命館文學 563 2000
『淮南子』の神話的記述と『山海經』――十日・共工・禹の治水を中心として――※※ 松田 稔 國學院雜誌 101 12 2000
『山海經』海外四經原始 大野 圭介 富山大學人文學部紀要 33 2000
「爰に理想郷有り」――『山海經』と『穆天子傳』の「爰有」―― 大野 圭介 興膳教授退官記念中國文學論集 2000
『山海經』五藏山經の世界構造 森 和 史滴 22 2000
『淮南子』の崑崙・西王母と『山海經』※※ 松田 稔 東洋文化 86 2001
『山海經』五藏山經における昆侖之丘 森 和 史滴 23 89-94 2001
『山海經』五藏山經における山岳神祭祀 森 和 日本中國學會報 53  1-15 2001
『山海經』 と木簡 : 下ノ西遺跡出土の繪畫板をめぐって 桐本 東太・ 長谷山 彰 史學 70 2 287-292 2001
『初學記』と『山海經』 (下) 竹内 康浩 史流 40 59-83 2001
楚辭と『山海經』――その神話的記述の考察――※※ 松田 稔 國學院雜誌 103 11 2002
中國における太陽説話――『山海經』『列子』の「逐日」を中心として――※※ 松田 稔 國學院中國學會報 48 2002
『列子』の神話的記述と『山海經』※※ 松田 稔 『傳統と創造の人文科學』(國學院大學大學院文學研究科創設50周年記念論文集) 2002
郭璞の音注について(3)《山海經》全音注資料 立石 廣男 日本大學文理學部人文科學研究所 研究紀要 63 49-79 2002
江淹「五色の筆」新考--『山海經』・郭璞の系譜から 松浦 史子 中國詩文論叢(中國詩文研究會) 21 113-135 2002
動物幻想とその表象類型--『山海經』の幻想動物の形態的特徴をめぐって 張 鏡 明治大學教養論集 363 1-54 2003
明・蒋應鎬畫『山海經』 : 明刊本と和刻本 杤尾 武 成城國文學論集 29 1-221 2004
『山海經』の怪異 松田 稔 アジア遊學 71 66-76 2005

※……松田稔『「山海経」の基礎的研究』所収

※※……松田稔『「山海経」の比較的研究』所収


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