現代は、ヒト、モノ、情報が地球規模で大量に行き交う「越境」の時代であるとともに、価値観が錯綜して、国家、民族集団、地域社会、性、世代などさまざまな領域で葛藤や混乱が絶えず噴出する「混沌」の時代でもあります。
社会文化講座では、このような困難な時代を生きる私たちにとって、どのような解決の糸口があるのか、歴史的に、また共時的に、さまざまな視角から考察をおこないます。
講座には、「社会学」、「人文地理学」、「文化人類学」、「国際関係論」、「比較文化」の相互に関係の深い独立した5つの学問分野があります。
教育面では、講座は「社会文化コース」としてカリキュラムを組んでいます。
学生は一つの分野を自主的に選択してその学問分野に軸足をおきながら関心に応じて他の分野の知見や視点を学んで、問題を多面的にとらえる柔軟な思考力を磨いていきます。
詳しくは、それぞれの分野のページをご覧ください。
社会学 Sociology
現代社会の諸現象や社会問題に対して、社会調査によって分析と洞察を試み、社会学理論の習得によって社会調査を自らの問題関心に適合させて、発見や提言を社会に投げ返す研究に取り組みます。
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人文地理学 Human Geography
現代における経済的・社会的・文化的な諸問題に対して空間的視点から実地調査・分析・考察します。とくに空間的事象の一般性と地域性に関する専門知識やさまざまな空間分析技法を習得します。
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文化人類学 Cultural Anthropology
フィールド・ワークによって文化現象の持つ固有の論理と感性を理解し、「同時代の異文化理解」の態度と技法を習得して、世界のさまざまな困難と問題を自らの課題としてとらえ直す想像力を育てます。
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国際関係論 International relations studies
現代の国際社会と日本がかかえる諸問題について、社会科学および国際関係論の基礎的な手法を習得し、自らの力で「調べ(調査)」「考え(分析)」「伝えあう(発表)」ための方法を、実践を通じ学びます。
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比較文化 Culture comparison studies
日本の近代から現代の文学を軸足にして、演劇、雑誌、映画などの文化現象に焦点をあてて比較し、異文化交流の視点や表現ジャンルを超えた相関関係の考察を通して、新しい比較文学の研究をおこなっていきます。
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以上の分野を深く、また関心に応じて広く学ぶことによって、一人一人の学生が、それぞれの視点から自分たちが生きる時代と世界について考察を深めることが、社会文化講座(コース)の教育目標です。
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