1 (佐藤)
(中川)賛成側から報復攻撃の必要性を。
(町田)今回のテロは規模が大きくアメリカ本土への攻撃。報復攻撃が必要。話し合いによる解決は不可能。
(広瀬)反対側には対案がない。チャリティや歌では解決しない。報復が一番有効。
(山崎)平和的解決は時間がかかる。先進国に対してテロができることを示したので時間をかけると第二第三のテロが起きる可能性があるので迅速な解決が必要。
(石橋)(まとめ)
2 加納
(石橋)それに対する反対意見なんですけど。
(藤田)今の、三人の意見を聞いて、テロに対する報復攻撃の必要性っていうのは、言い太古とはわかりました。確かに、このようなテロが起きて、さすがに平和的な解決とはなかなか見つかりそうにないので、武力行使に出るということはわかります。しかし、やはり、空爆が必要なのかというとやはり問題があると思います。空から飛行機で爆弾を落とすっていうんですが、これは、この爆弾の命中率っていうのはたかが知れたもので、結局あるポイントを狙っても、例えばほかのところに爆弾が行ってしまうのは、アメリカ軍も重々承知のはずで、それを知っておきながらやるっていうのは、やはり問題があるんじゃないでしょうか。結局空爆というには、軍事基地を狙ったとか、そういうふうなものを狙ったとしても、たいした命中力があるわけじゃないので爆弾はほかのところに飛び散っていくのは当然なんです。それを知っていやるっていうのは、やはり、結局、報復行為、自分らのことを聖戦と言って、タリバンを壊滅することを言っていますが、結局はアフガニスタンの関係のない人も誤爆してしまうということは、必ずあり得るんです。それを承知の上で空爆をするっていうのは、どうもおかしいと思います。どうしても武力行使が必要なら、空爆以外にも、特殊部隊による陸上での作戦とかも、考えられるんじゃないでしょうか。結局空爆というのは、他の人にも犠牲を与えるというのを承知しながらやるっていうので、やはり、いろいろ矛盾があるのじゃないでしょうか。
(鈴木)今の意見に補足して、特殊部隊っていうのは、確かに少人数ではあるけど、アフガニスタンに入っています。でも、それは本当に一部で、一方的なっていう感じが強くするんです。あんまり地上部隊を投入して、今度死者が出たりすると、アメリカの世論の方で問題が出て、自分の政党の政権にかかわるとか、そういうような魂胆みたいな、アメリカ側の事情が強く出たような空爆というのも、ちょっと問題じゃないでしょうか。
(石橋)今は、空爆の必要性っていうので、平和解決が無理っていうのと、平和的に解決するには時間がかかりすぎる、先進国へのテロ、っていうので、それに対する反対派、反論っていうか、なんで、極端な主張っていうのはやめてください、今は。
(宮崎)藤田君の意見に補足で、…君の意見に対する反論なんですけど、私たちも、別にテロがいいっていってるわけではなくて、それに対して、人を殺すということをやっていいのか、と思うんですよ。
3 (佐藤)
(高嶋)空爆によって一般の人が死ぬ。時間をかけてもいい。テロの資金源を断つことが必要。国連を通してやるべき。
(石橋)
(中川)賛成側からの反論を
(長谷川)空爆の正確さは上がってきている。不正確であるという資料はあるのか。
<資料探し>
(藤田)誤爆の報道が出ている。
(鈴木)赤十字の倉庫は双方が認めている
4 (佐藤)
(山崎)誤爆の事実はある。アメリカが認めているのは4件だが他にもあるだろう。だが誤爆以上に成功しているものも多い。命中率は80〜90%という。誤爆は技術的にしょうがない部分もある。誤爆は問題だが、それだけでは空爆の必要性に問題を投げかけることはできない。
(藤田)タリバンだけを攻撃すればいいことなのに、一般市民を巻き込むことは問題。
(高嶋)4件だけ、ではなく4件も。一人でも死んだらいけない。100%でなければいけない。
(広瀬)10%の失敗がいけないというのは理解できない。無差別空爆ではなくあくまでも軍事施設を狙った空爆。5000人以上殺されているにもかかわらず、自分たちはひとりも殺してはいけないという議論は成り立つか。
5 山崎
(?)私は殺されたから殺して・・・ちがう・・・私は自分の大切な親族、大切な人を殺したから殺していいっていう考えの方が理解できないんですよ。どうして自分が受けた苦しみを他人にも与えるのか、そういう、また憎しみの連鎖みたいになって終わらなくなる可能性があるんじゃないでしょうか・・・あと・・・あと・・・あと、その先ほど例に出されたのは、あの、第二次世界大戦の例を出されたんですけど、あれは戦争であって、これはテロに対するほうふくだって。一緒の次元として考えていいものではないと・・・・
(広瀬)これはどうかんがえても戦争です。
(?)なぜ戦争になるんですか?
(広瀬)空爆も行われているし、陸軍による作戦も行われているし、銃撃戦も展開されているのに、どこが戦争じゃないんですか。
(?)んと、私が思うのは、はじめアメリカは、これをはじめたのはビンラディンを見つけるためにっていって、ほうふくではなく制裁であるといってはじめたことなんですよ。
でも、戦争といった時点で相手が、その個人ではなくなってアフガニスタンていうかタリバンていうか、なんか関係のない人も巻き込まれる気がするんですよ、だから、戦争って勝手に命名したのはアメリカだと、その、タリバンとか、普通の一般の人にしてはこちらが攻撃してないんだからって思って戦争と感じているのかどうかは疑問なんですけど。
(藤田)んと、さっき今回のほうふく行為は戦争だっておっしゃいましたけど、えっと・・・戦争って言うのはお互い、その、宣戦布告という手続きがあってからはじめて戦争になるのであって、今回のテロ自体もあくまで犯罪なんじゃないでしょうか、あの、いかに五千人も人が死んだからって、その、死んだ人の多さで戦争とも、うーんと、いえることもないし、あくまでこれは犯罪だし、じゃ、犯罪に対してに対してどう対処するかっていったら、その一般市民まで巻き込むということ自体おかしいんじゃないでしょうか、例えば、えーと、例えば、警察官、まあ、と、暴力団の間で例えばなんかの銃撃戦があったとしたとき、もし、警察官が間違えて一般市民を誤射してしまったら、これ、ほんと新聞の一面に載るような大問題にんるんじゃないでしょうか、それと同じで、今回のアフガニスタンに治する行為も、あくまで、その、犯罪人を捕まえるということの前提の上に、その軍事行動があるというだけで、犯罪人を捕まえるのに一般市民を巻き込んでしまったら、これは本当にやっぱりいけないことだと思います。
(?)と、もう一つ、さっき広瀬くんが、んと、自分達に身近な人が犠牲になったら、見たいなことをいわれたと思うんですけど、もし、自分の友達が殺されたときにむかつくからそいつを殺すって言うのはやってはいけないないのと同じで、んと、アメリカも人をたくさん殺されたからっていって同じ殺すっていう行為に出てはいけないと思うんですけど。
(?)で、じゃ、その代わりにあなた方は平和的に話し合って解決すればいいと。
(?)警察が・・さいばんで・・タリバンを・・・
6 石橋
(長谷川)裁判って言うのは、相手が話し合いの立場に立って初めて成り立つんですよ。一方的に裁いたところで、相手がそれに納得しなければ意味がない。一方的に裁判をした場合、一方的に裁判をして、相手がそれに従わなかったら結局は空爆とかそういった武力行使になってしまいますよ。
(高嶋)でも、だからって、その、相手を自ら殺すっていう事は・・・・(聞こえず)それと同じような・・・(不明)
(長谷川)話し合いで本当に解決出来るの?時間をかけてもいいって言うけど、テロに対して妥協するって言う前例を作るって事自体がまずいと思うんですよ。テロって言うのは、ぶっちゃけた話、まあただ資金源を断つってさっき言いましたけど、金がなくても出来るんですよ。例えばプラスチック爆弾っていうのがありますけど、確か、あれコンビニで手に入るような材料で作れるらしいんですよ。つまり、テロをやったらまずいんだ、っていう意識を世界的に作っていくって言う意味でも、素早く空爆とかそういった形で対応して、まあ、そういう意識を潰すって言う事自体がすごく重要なことだと思うんですよ。同魚もいますか?
(広瀬)ちょっといいですか?さっき、色々言ったんですけど、さっきの、戦争・・・の何か空爆と空襲で、戦争の中で起こったから、一般市民を虐殺しても良くて、空爆でやったらいけないって議論はどうして成り立つんですか?そして、さっき藤田君がおっしゃってた、なんか、警察官と暴力団の銃撃戦、それは国内で起こる事件であって、これは国家間の間で起こっている出来事であるので、その中で起こる事とどうして同一として考えられるのか、そして、最後に、その、ここで話し合いで解決するって事は、その5000〜6000人と言われる死傷者、の悲しみはどこへ行くんですか。どうやって癒すんですか。
(藤田)確かに今回の場合はそのアメリカで起きてその犯人・・・容疑者と思われる人がまあアフガニスタン・・・サウジアラビア人のそのアフガニスタンにいる人という事で、まあ、その国を越えた事件となってしまいましたが、うんとー、要するに僕が言いたいのは、ビンラディンがまあそのアメリカ全体を狙ったとしてもそれはあくまで、犯罪なんです。で、アメリカは、その犯罪を起こしたと思われる容疑者を捕まえる、捕まえなきゃいけないというか、捕まえるのに対して、まあ武力を使うっていうのは解りますが、その武力を使った所で一般市民を巻き込んでしまったら、それは犯罪を起こした容疑者を捕まえる事を・・・ん?・・・ちょっとゴメンナサイ。要するに、アメリカは、そのビンラディンに対して、犯人を捕まえるという前提で行動を起こしていかなきゃならないんですよ。それが武力を伴ったとしてもやはり、戦争じゃなくて、犯罪を起こした容疑者を捕まえるという事で、行動していかなきゃならないのに、そこで一般市民を巻き込んだら、あの、一般市民を巻き込んでしまったら、その、えっと、容疑者を捕まえるという行為に対しておかしいんじゃないかという事で僕は話をしているんです。
(高嶋)つけくわえで、テロの(不明)についてなんですけど、ビンラディン氏を裁く必要があるのであって、テロ・・・空爆によって、タリバン自体を裁いたところで(不明)はありえないと思うんですよ。
7 鈴木
(高嶋)それで何かさっきから何千人も殺されて、どうしてこっちが殺しちゃいけないのか、みたいなことを言われてたんですけど、私は本当に根本的にどうして自分たちがそういうふうにやられて悲しい思いをしたのに、どうしてそれを何にも関係ない他の人に向けようとするのか、同じようなことをして悲しませようとするのか、それがすごくわからないですよ。現にアメリカ国内でも…ここに資料があるんですけど、大学生とかが時刻のしている空爆に反対しているし、そのような報道もたくさんあると思うんですよ。これはアメリカの一部の人が空爆に賛成しているのであって、全体が賛成しているわけではないし…だからやっぱり軍事的に解決するのはよくないと思います。
(長谷川)さっきからあのテロを一般の犯罪と同じように捉えるべきだとおっしゃいましたが、あきらかに規模が違うと思います。例えば、拳銃を廃止するという問題と、核兵器の使用を禁止するという問題を同じレベルの問題として扱いますか。どちらにしても武器の廃止という意味では同じですが、やっぱ規模が違ってくれば無視できる部分というのが…対応の仕方というのも違ってくると思います。今回の場合、何においてもテロの再発を防ぐということが重要だと思います。それを最速の形で行おうとすれば、経済措置ですとか平和的話し合いといったそういう形ではなく、やはり空爆とかそういった武力的な計活が必要だったと私は考えますし、実際そういうふうに考えてアメリカが行動したと思います。
(藤田)だから武力行使がいけないといってるわけじゃなくて空爆ということに問題があると言っているんです。だから、あくまでぼくは戦争としては捉えません。まあ規模の大きい犯罪として捉えますけど、やはりそれを解決するために武力を使うのはある程度認められると思いますが、だから関係ない人を巻き込むことに問題があると思うんです。そこについてどう思うんですか。
(長谷川)それじゃあそれ以外の武力行使として、例えばどんなことが考えられると思いますか。
(藤田)例えば特殊部隊を陸上から送り込むとか、そういうふうなことが考えられるんじゃないですか。
(長谷川)それだとかなり時間がかかりますし、何よりアメリカ軍の兵士を命の危険にさらすことになります。例えばあなたがアメリカ軍の上官だったとして、自分の兵士を危険にさらすようなことをわざわざしますか。
(藤田)だからそれは攻撃をする当事者の立場から言ったらそうなるかもしれませんが、やはりその、主観的に見るとやっぱりそうなりますが、客観的に見るとアメリカは報復行為をして一般市民を巻き込むこと自体がおかしいと思いませんか。今はテロの解決に最善を尽くさなきゃいけないのに、一般市民自体を巻き込むこと自体おかしいと思いませんか。
(石橋)それはわかるんですけど、今のテーマは報復攻撃自体、方法論じゃないんですよ。報復すること自体がいいかどうかと言っているんで、その辺今は報復の方法論になっているんで、変えてもらっていいですか。
(藤田)はい。
8 高嶋
(高嶋)藤田君に付け加えで、まず長谷川さんが規模が違うって言われたんですけど、それを言うならそのー報復も規模が違うと思うんですよ。それと、テロに対して空爆によって再発を防ぐって言われましたが、空爆をたくさんしてみせしめをしたからって、テロが再発しないっていう保障はないと思うんですよ。もしかしたら、もっと怒ってもっとやろうとするかもしれないし。その、確実に再発しないっていうものはないと思うんですけど。
(宮崎)えっと、テロはみせしめだけの意見じゃなくて、実際に、軍事基地攻撃してるわけだし…やっぱいいです。
(広瀬)先ほどあったんですけど、ほかの関係のない人に攻撃を向けることで悲しみをとかっていうのあったんですけども、別に一般市民を狙って虐殺しているわけじゃなくて、あくまでも軍事基地をねらった上で出てることに関してなんで、何でもいいから虐殺して悲しみを癒してるわけじゃないし、それは違うと思うし、あと、藤田君がさっき言ってたんですけど、戦争じゃないと言ってたんですけど、この前の話し合いでは自分でこれはテロの次元を超えて、これはもう戦争に突入しているとぼくは思いますとはっきり明言していたんですけど、これに関してはどのような見解をお持ちなんですか?
(藤田)はい、これはちゃんと答えます。その時点では自分でも戦争だと思ってたんですよ。とにかく、理由も根拠もなく、これは戦争だなんてただ思ってたんです。ただいろいろ調べていくうちにやはり、戦争というのはまず宣戦布告というお互いにその戦争をするという国同士でやるという前提があって戦争だっていうことをまず調べました。で、今回の場合は自分で考えた結果、テロ自体はアメリカ全体を狙ったものだと考えていますが、そのテロを起こした当事者、つまりビンラディンは、アフガニスタンを代表しているわけではなくて、イスラム原理主義のタリバンの、タリバンっていうかアルカイーダの代表者であって、それが結局タリバンと結びついてやっているのであるから、結局、一組織対国の戦いということでとらえて、結局ぼくは戦争じゃないんだなという考えになったので、今は犯罪というふうに捉えているだけです。
(石橋)議論が落ち着いたところで、ちょっと落ち着いたんで、今出てこなかったんですけど、今まで出てきたのは全部空爆の必要性があるかどうかっていうので出てきたんですけど、それに対して今度はちょっとマイナス面っていうのを反対側から言ってもらいたいと思います。今、反対側が言ったのは、空爆をやったことに対して、なぜまた同じように人を殺すのかっていうのはいいのかっていうのと、力ずくで、まあ極端に言えば力ずくでするのはよくない、ほかの方法を…ちゃんと手続きを踏んで、空爆をするにしても国連と最初に話し合いをして警告をして制裁をして、そして最後に国連を使った空爆をするべきだったっていう、アメリカ一つでするべきじゃないっていうか。
9 中川
(石橋)それと…一般市民はどうなるのか。で、それに対して賛成側は、それは極端に言えば小さいものだったと、みせしめの、みせしめをしてテロを起こす気をなくすことが需要だったと、それと具体的に具体的な方法でも短時間で済ませて、で、いずれにも出てこなかったのが、まず反対側のこの前のやつででてきてないのが難民の問題。空爆で出てきた難民はどうなったのか。それと空爆の内容は最初の目的はどこにいったっていうのがでてきてない。で賛成側で出てきてないのが、国の立場ってのはアメリカの愛国心、宗教が目的、宗教が目的でないっていうのは今回いいかもしれませんけど、アメリカの愛国心っていうのと、それともう一つ空爆の効果っていうのが出てきていないんですよ、実際。それで内戦解決が早まったとかアルカイダ軍事組織の破壊っていうのをまだ言ってないんですよ。賛成の理由としては挙げていないんで、どちらかで、あと15分少々あるんで、やってもらいたいと思います。それで、最初は賛成側から始めたんで、今回は反対側の意見で、難民の問題点で始めてください。
(石橋)空爆で出てきた難民はどうなるのか。それに対する対策と対応はどうなったのか。だから空爆はダメなんだという問題点について。空爆、えー、難民は出てきてない。
(高嶋)っと、難民についてなんですけど、アフガニスタンには元からすごいたくさん難民がいたんですけど、この空爆により…難民がすごい激増していて、食料とかがなかったり、注射のワクチンとかなかったり、なんか病気の発生とかがこの空爆によってすごい増えているんですよ。で、私たちはその難民のその難民が受けている被害ということからも空爆に反対したいんですけど。直接に、えっと爆撃され、誤爆で殺された、それだけの被害者ではないと思うんですよ。確かに直接爆弾とかを受けられたわけじゃないけど、この戦争というもの、空爆というものは、そういったことによって間接的になんかそういうふうに被害を受けている人もいるんですよ。それについてはどう思われますか。
(石橋)空爆賛成側の方。難民発生についての意見はないですか。難民の問題の深刻化、空爆をしたことによって難民の問題が深刻化したことについての意見。
10 (佐藤)
(佐藤)反論できない点は認めてよい。
(長谷川)結局は最初の問題に戻る。そういう問題を差し置いてもテロをつぶす必要があった。
(石橋)賛成側が反論しようとすると最初に戻るということか。
(広瀬)空爆でタリバンを壊滅させれば、難民問題への援助がしやすくなる。内戦を解決することが難民問題の解決に必要。
(高嶋)それまで難民は我慢しなくてはならないのか。
(広瀬)もう話し合いが始まっている。早く解決するために空爆が必要。それが最も早い。
(高嶋)新しい政権を作るために空爆が必要だというけど、最初に戻るが、その空爆によって誤爆とかで被害が出るのは矛盾だ。
(中川)意見が繰り返しになっている。
11 町田
(山崎)えっと、まあ一言で言ってしまえば、空爆の効果って言うのは、もう今新聞テレビで報じられている通りに、まあ内戦の解決が早まって、それで、えっと、まあ、あの一般市民の人が解放されたって言うのが一番大きいと思うんです。で、えっと、確か、えっと、タリバンが政権を握ってから5年間・・・位、ですか?その位、ずっとこの、北部同盟とタリバンって言うのはずっとくすぶっていた訳ではないですか。それが、えっと1ヶ月2ヶ月位で解決したっていうのはこれはやはり空爆の効果と言っても差し支えないと思うんです。まあ、空爆の効果だけではなく、あの北部同盟による攻勢って言うのも大きいと思いますが、空爆があって北部同盟の攻勢があって初めてこういう早期の解決がのぞまれたんだと思います。
・・・(20秒間の空白)
(鈴木)確かにあの、効果というものは、どんどん何かニュースとかでやってて、どうも上がってるみたいなので、それについてはちょっと言いにくいんですけど、でもなんか、北部同盟によって、なんか解放された、というのは、なんか、いまいち・・・そのまま、100%うなづける、と、うなづくって事が出来ないんですけど。タリバンは、タリバンで、何かそこの住民の人たちを、色々、娯楽が禁止とか・・・何かいろんな規制みたいな事をしていたけど、タリバン自体は、そこの住民に対しては、そこに住んでいる人々に対しては虐殺とか非道な行為って言うのはしなかった、訳で。だから、不自由は感じるけど・・・不自由は感じていたけど、それほどひどい行為って言うのは行われなかったと思うんです。でも、北部同盟の方はもう既にあの虐殺の方の報道が出てますし、略奪というようなものが出ていますし・・・。それにあの、もともと北部同盟側がこう支配してた時は、何かそこの所で、なんか・・・レイプとか、すごい犯罪とか色々あったので、効果、という点については確かに上がっていると思うんですけど、・・・まあまたちょっとズレますね、すいませんね、・・・何だっけ?解放という面についてはちょっと、やっぱ、本当に解放されたのか、住民にとって本当に良い方向だったのか、っていうのは言えないんじゃないでしょうか。
(山崎)はい、よろしいですか?えっと山崎ですけれども、あのー、北部同盟がそのカブールを支配するって事は、私も、問題があると思います。やっぱり北部同盟が、あのー、虐殺、タリバンの残留兵を虐殺したりしてるって言うのは事実ですし、でもだからこそ、今アメリカは、北部同盟主導でない、政府を作ろうと、国連を介しての政府を作ろうとしているのであって、えっとそういうー、介入する為にも今回のような軍事力の行使って言うのは、大きな効果を果たしているって言うのもまたこれも事実だと思うんです。で、えっと、タリバンが、あのー、虐殺を行ってなかったって言うと、やっぱりこれも虐殺を行っているって言うのは、あの、私が見た範囲では、そういう風なこともあったと言うこともまた私の中では事実であって、で、良い悪いって言うのではなくて、やはり、何て言うんでしょう、現状の・・・もっと良い方向に持っていこうとしているっていう、アメリカっていう国の誠意って言うものも多少は見えるのではないでしょうか。
12 宮崎
(高嶋)私が思うのは空爆の効果っていうのは空爆を正当化する理由になっていると思うんですよ。一番初めに目的としたのは、ビンラディン氏を殺害するためだったのに、その目的が変わってきているし、なんか本当は違うことを目的としたのに、なんかこの国家をみてこういうことをしたんだ、みたいになんか正当化しているように思うんですけど、それについてはどう思われますか。
(山崎)よろしいですか。なんか、賛成側と反対側でかなり隔たりがあると思うんですけど。私としては最初から目的はテロの壊滅であって、ビンラディン氏の捕獲というのは、いわば大きなたてまえだと思って、考えていたんですが、その点についてはどうですか。
(鈴木)ですから、テロの壊滅という点においては、こちらもそういうふうに思っているんですけど、ただどうしてそこで、なんか新たな政権作りのためにアメリカが介入するのか…結局アメリカは自国に有利な政権を作ろうとしているんじゃないかってとる考え方なんですけど。
(広瀬)いいですか。それは別に目的じゃなくて結果だと思うんですけど。テロを壊滅した結果、そのテロに関与していたアルカイダと深いかかわりがあったタリバンが崩壊してしまって、そのタリバンがその国を統治していた組織であって、それを崩壊してしまったら国の、政権っていうものがなくなってしまうから作らないといけないなって。ただ結果がそうなっているだけであって、たぶんここに書いている目的ではないんじゃないでしょうか。
(長谷川)今のに補足なんですけど、長谷川ですが、実際じゃあ向こうで勝手に作ってくれってことになると、アフガニスタンの…
(?)ザヒル・シャー
(長谷川)国王と、あと北部同盟とってなっているわけですけど、反対側の方もご存知のとおり、北部同盟は実際結構やばい組織ですよね。なのでまた勝手にやってくれってことになるとまた内戦とかそういうことが起こるのは必至だと思うんですよ。なので、アメリカっていうのは、国連が主導で作るという必要がどうしてもあると思うんですよ。
(鈴木)国連がそういうふうに介入していくのはよくわかるんですけど、アメリカが結構大きく出てるっていうのが問題じゃないかなって思うんですけど。
(広瀬)その根拠はどこにあるんですか。実際その会議が開かれているのはドイツで行われているし、国連っていうことは各国の承認がやらなきゃいけないし、当然、たぶん拒否権とかも出てくるから、中国、ロシア、イギリスなどのそれか1つ拒否しても成立しないんじゃないかなと思うんですけど。それだったら植民地と変わらないじゃないですか。そんなこと国際的に許すと思いますか。
(山崎)よろしいですか。今の意見に補足というか、もっとやさしくいうと、アメリカが自分に有利な国を作ろうとしても、今の国際関係上では、やはりアメリカに有利になるっていうのはもちろんしょうがないと思うんですよ。アメリカが一番軍事力を行使して、そこに深く介入していたわけですから。でもやはり今の世界の情勢を見ますと、自分の国だけに有利な政権を作るっていうのは問題がある…問題があっていうわけじゃないですけれども、難しいとは思います。
13 広瀬
(山崎)できないとはいいませんけど、自分の国だけに有利な政権を作るというのは無理なんじゃないでしょうか。
()国連が新しい政権を作ればいいじゃん、って言ったんですけど、報復攻撃はアメリカがやって、新しい国づくりは国連がやってくれると思うんです。思い通りの国を作ろうとしてるわけではないと思います。
(藤田)確かにこの国は政権がなくなったら新しい政権を作らなきゃならないのはそう言えることで、そうなると、例えば国連などが介入しなければならないのは確かなんですが、でもやっぱりアフガンの人にすれば、自国の政権を他の国にいろいろされるのは、やはりいやなことだと思うし、過去の歴史を見ても、‘79年のソ連のアフガン侵攻とそれにアメリカが介入したことも、やはりつらいことであったし、やはりアフガンの人たちはイスラムの教えに従って生きているのに、それをソ連やアメリカが介入してくるから、やはり、その先進国に反感を積もらせたわけだし、そういうのが積もり積もって今回のテロにつながったとも考えられるわけだから、元をたどればアメリカの国際政治に関するやり方にも問題があるんじゃないですか。
(加納?)アフガニスタンについてはよく分からないんですが、でもなんか、アフガンの政府がまとまってきていることをアメリカはどう思っているんですか。
(広瀬)喜ばしいこと
(加納)…はじめは憎いって言って攻撃したはずのアフガニスタンがまとまってきていることに対してアメリカが喜ぶのは、すごく矛盾していると思うんですけど…
(広瀬)なんですか。
(加納)いやだから、憎いから攻撃したのに、その相手がよくなっているのは…
(?)今のはタリバンが憎いからであって、アフガニスタンに対してじゃないんじゃないでしょうか。
(加納)それを言うんだったら…
(佐藤)ちょっと今の議論に収拾をつけてよ、司会者。
(石橋)今の議論は、○○が喋ったように、タリバンが憎いんで、ビンラディンが憎いから空爆したのであって、アフガニスタンが憎いわけじゃない、それを勘違いしていた…
(加納)でも、それだとしても、それを言うんだったら、じゃあアフガンに行くしかないと思う。
(石橋)そういわれると、また二時間ぐらいいるようになってしまうんで、ここら辺で…