注
注1:
白神産地の問題に関しては、「井上孝夫、『白神産地と青秋林道~地域開発と環境保全の社会学』東信堂、1996」の中で社会学的見解を含めて詳しく論じられている。
注2:ディープ・エコロジー(deep ecology)
人間は自然と対立する存在であり、自然を保護するためには破壊者である人間がいなくなるべきだという考え方
注2:社会運動論
社会構造上の矛盾やその他の原因によって引き起こされる生活要件の不充足を解決されるためになされる社会的状況を変革しようとする集合的活動を言う。往来は、資本主義社会の矛盾から労働者階級の生活が危機的な状況に追い込まれ、労働者階級をして資本主義を打倒し、社会主義の建設を目指すものが典型的であったが、1960年代以降は、本文にも記載したような運動にとって変わった。
注3:オッフェ
ドイツの社会主義者で、フランクフルト学派に属し産業・労働、資本主義国家、社会紛争、政治行動などにつき多くの理論的著述をなす。現代西欧社会を後期資本主義と規定、資本主義経済の危機を全面的な国家介入によって回避しようとする危機管理メカニズムにその特徴を認める。
注4:マートン
1960年代以降の社会学理論の発展に大きな影響を与え続け、パーソンズとともに理論社会学の最高峰に立つアメリカの社会学者。社会学的昨日主義を定式化した人として知られ、順機能・逆機能、顕在的機能・潜在的機能といった概念を導入することによって、往来の機能主義パラダイムのなかに含まれていた混乱を正し、パラダイム革新とその定式化に貢献した。彼は、中範囲の理論の他に、準拠集団、自己成就的預言、社会的影響の様式、社会学的アンビヴァレンスといった多岐に渡る社会的事象について具体的な鋭い分析的理論を展開した。
注5中範囲論
マートンが提唱した理論で、調査研究を通じて豊富になっていく小作業仮説と、多くの経験的現実のうちに認められる事象の斉一性命題あるいは巨大な概念図式との中間にあって、この両方を架橋しながら双方の機能を独自に活性化させていくような社会学の特殊理論を指している。準所集団論や役割理論、逸脱行動論などがその例解の一部をなしている。空虚な哲学的思弁と調査史上主義との同時克服という底意が認められる。なんのこっちゃ?
注6:里山トラスト運動
ここでの里山トラスト運動とは、立木トラストのような里山を保存ずる目的でつくられた運動すべてを総称している。つまり、ナショナル・トラスト運動をいくつかのカテゴリーに分けたときのあるカテゴリーの名称であり、それとは別に金沢市の「里山トラスト」とは、運動の名前そのものであり、他にとってかわるべきものではない。
注7:里山トラストのしくみ
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