言語学コースを志望する人のための情報

言語学コースで学べること

「言語学」とは、世界中のあらゆる言語を対象とし、その音声・文法・意味・ことばと社会や文化とのかかわりなどについて、
科学的に整理や考察を行う学問です。
その成果は辞書の編纂、外国語教育や言語障害の治療などに応用されています。
当コースで「言語学」を学ぶ学生には、ことばを科学的・客観的に捉える基本的な態度とそのための基礎知識を身に付けることにより、
幅広く言語学の諸テーマの中から自分の関心に応じたテーマを見つけ、研究を行うことのできる環境を整えています。
 現在の教員の専門分野は、文字資料からわかる日本語の歴史、日本語に関する言語習得と学習環境の研究、言語音についての理論的・実験的研究、 英語の文法の言語学的分析、言語形式と意味に関する理論的分析、漢字学・中国文献学など、そのデータの種類も方法論も多岐にわたっています。
学生の幅広い関心に応えるべく、さらに、認知科学、哲学・思想、異文化研究や社会科学的な知見など人文学部の諸分野とも連携しつつ、幅広い学生の関心に応えうる教育をめざしています。

1年生向けコース選択案内

【コース進学定員と進学者決定について】

 言語学コースに進む可能性のある1年生は、ぜひ、後学期に開講される「言語学概論I」を受講してください。
前学期の「言語文化入門」もおすすめです。
7月・10月のコース選択に関するオリエンテーションのほか、これらの授業がコース選択の際にも参考になることでしょう。
心配なことがあれば、個別に教員に相談してください。
 コース定員は13名(令和5年度入学生の場合)ですが、この数を超えて受入れることもあります。

 例年、コース選考の面接を行っています。面接の段階で専門的な知識は必要ありませんが、
コースに進学したらどのようなことを学びたいか、具体的に考えておくことをお勧めします。

【資格など】

 言語学コースでは、他のコースと同様に、所定の単位を取得すれば中学校・高校の国語・英語・社会/地理歴史・公民などの教員免許を取得することができます。

【卒業後の進路】

 就職する場合の業種は多様です。
近年の卒業生は、教員や警察官などを含む公務員になったり、メーカー・金融機関・マスコミ・サービス業・小売業などに就職したりしています。

 進学先としては、富山大学大学院をはじめ、東京大学大学院、京都大学大学院、名古屋大学大学院、北海道大学大学院、広島大学大学院、金沢大学大学院、信州大学大学院などに進んだ例があり、その後、研究者や日本語教師として働いている卒業生がいます。
また、専門学校に進んで言語聴覚士として働いている人もいます。

 

3年次編入試験案内

【3年次編入について】

 富山大学人文学部には、3年次編入の制度があります。
この制度を利用できるのは、大学・短大・高専を卒業した(あるいは卒業見込みの)人と、大学に2年以上在籍して(あるいは在籍見込みで)62単位以上取得した人などです。
3年生として入学し、通常は2年の修業期間で卒業します。

 言語学コースには、短大卒業見込みの人、大学2年生に在学中の人、現役日本語教師の社会人など、例年数人の志望者があります。
多くの場合、限られた時間の中で意欲的に学習し、単位を修得して2年間で卒業しています。
この2年間で卒業要件単位に加えて教員免許や日本語教育学関係科目履修証明を得るための単位までそろえようとすると、かなりの努力が必要ですが、実現している人もいます。

【編入生定員について】

 編入生の定員は、1年生がコースを選択するときの定員とは別枠です。

【修得単位について】

 編入生として入学した場合、教養科目などの一部の単位が免除されます。
さらに、入学以前に他の大学・短大などで取得した単位の一部が既習単位として認定されることがあります。
しかし、以前の専門分野によっては既習単位として認定される科目が少なく、2年間で卒業要件単位をそろえるにはかなりの努力が必要な場合もあります。
詳しくは、人文系教務支援グループ(076−445−6138)にお問い合わせ下さい。

【編入試験】

 言語学コースの専門科目の試験は、3年次から言語学コースの専門教育を受けて卒業研究を行えるか、その基礎的な学力と資質があるかを見るものです。
2年間で卒業研究を仕上げるためには、幅広い基礎力を身につけるとともに、どのようなテーマについて学びたいかを明確にしておくことも重要です。

 
編入試験について、詳しくは募集要項をご覧ください。

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