小川洋通(2009.3.31定年退官)


ことばと意味、ことばと文脈、といったことばの仕組みを、現代英語を対象として、総合的に捉えることをめざす。ここでは、ことばを、単に文として、つまり独立したものとして、形式的にとらえるのみならず、ことばを談話として、文脈において、機能的にとらえることを目指す。さらに、関連性理論や認知文法にもとずくことばの考察を試みる。 これまで取り上げられた研究題目にはつぎのようなものがある:メタファー、副詞、there-構文、適切性条件、談話分析、会話の条件などである。

英語学特論  
現代英語の構造を統語的のみならず、意味的、語用論的に捉えることを目的にする。ここでは、言葉を単に文として、独立したものとして、形式的に捉えるのみならず、言葉を談話として、文脈において、機能的に捉えることをめざす。また、さらに関連性理論や認知文法に基づく言葉の考察を試みる。この場合、次のようなことが問題となってくる。情報構造、主題関係、焦点・前提、視点、含意、直示体系、つながり、発話行為、協調の原理、ていねいさ、モダリティ等である。あくまでも、英語の構造をより広く捉えることをめざす。

英語学演習  現代英語の構造を統語的に記述し、かつ説明することを目的とする。ここでは主として、述語である動詞ないし形容詞の働きと、それらがとる名詞(句)や補文の仕組みと、更にこれら二つの関係、つまり主語や目的語について考察する。この場合、次のようなことが問題となってくる。無生物主語構造、名詞化、編入、動作主、断定の述語、被動者主構造、二重目的語構文、受動態、分裂文、比較構文、動詞の型などである。もっぱら、英語の構造を、より深く捉えることを目指す。