The Way of the World

 

William Congreve の ‘The Way of the World’を読みながら、関連する現代ロンドンの生活英語も学ぶ。

 

課題1(作品)

最初の献辞やプロローグは読み飛ばしてください。登場人物から丁寧に読んでください。適宜ヴァージニア大学のあらすじも参照してください。特にこの作品の場合、登場人物にin love withと書かれた説明を読めば、ほとんど筋が理解できる面があります。(ただし、ざっとあらすじを読んで、登場人物がごちゃごちゃしてよくわからない印象を持っても構いません。課題をこなした後、もう一度読めばよくわかります。)

 

さて最初はFainallとMirabellがチョコレートハウスという、どうやらチョコレートを食べさせてカードができる社交場のようなところでカードを楽しみながら女性の噂話をしています。そこから次第に二人の恋愛が明らかになります。同時にMirabellのLady Wishfortへの敵意の表明があって、Lady Wishfortの性格が明らかになります。Mirabellの言葉My Lady Wishfort, I warrant, who publishes her detestation of mankind, and full of the vigor of fifty-five, declares for a friend and ratafia; and let posterity shift for itself, she’ll breed no more.は様々なことを考えさせてくれます。

 

まずratafia はa liqueur, fruit flavoured という注を付けた書物もあります。甘い酒だろうと推定されるものですから女性好みでしょう。(ちなみに、FainallとMirabellがカードを楽しむという紳士の社交場であるチョコレートハウスの場合は、出されるのは甘みを抑えたビターチョコではないかと推定されます。) 友人と甘い酒を楽しみ、とにかく男嫌いを宣言して、子供のことなどどうでもいいという五十代の女性です。日本で「結婚しない女」という言葉が流行ったのは、つい数年前のような気がします。この作品が書かれ上演されたのは1700年頃です。しばらくすればElizabeth Montague (blue stocking という、礼装用の黒や白ではない靴下、つまり普通の靴下をはいて、普段着を着る集まりで、女性の権利を謳歌するサロンを指導し、やがて日本の明治の青踏派のモデルになった)が現れます。

 

さて、作品についての課題ですが、友人と甘い酒を楽しみ、とにかく男嫌いを宣言して、子供のことなどどうでもいいという五十代の女性をどう思いますか。個人的な感想でもかまいませんから述べてください。

 

課題1(生活)

現代のロンドンでも甘い酒は多く、スーパーマーケットで売られています。Mullというワインに砂糖、香料などを入れた飲物は有名です。その他白ワインをベースにした様々なカクテルがあります。次はロンドンのスーパーマーケット(Safewayという名の)に並んだオーストラリア・ワインの表示です。

Houghton

Cabernet

Shiraz Merlot

Houghton in Western Australia has established an enviable reputation for producing distinctive, award winning wines.  This blend of classic red varieties was vintaged from grapes grown in the premium wine regions of Western Australia.  The wine is deep crimson in colour and exhibits an attractive bouquet of ripe berry fruit and dusty oak characters.  Its softly textured, full-bodied palate abounds in rich, persistent varietal fruit flavours complemented by fine supple tannins.  Drink now an enjoy its flavours, of carefully cellar for up to 4 years.

Approx. 8.0. Standard Drinks

 Preservative (220)added

Produced & Bottled by Houghton Wines

Dale Road, Middle Swan

Western Australia 6056

Information site:

www.houghton-wines.com.au

 

 

この表示を見て、日本のスーパマーケット、安売り酒店などのワインなど酒類を並べるときの表示などと比べ、何か特徴的なものを感じないか、感想を述べてください。もし興味があれば、フランスのワインなどと比べてどう違うのか、ワインの味を、上記の説明から、ワインについての参考資料などを調べて検証してみてください。

 

課題2(作品)

ひとしきりFainallとMirabellの会話があった後、FainallがWitwoudとPetulantに会いに行くといいだし、召使を呼びます。召使は次のように言います。

 

Sir there’s such coupling at Pancras, that they stand behind one another, as ‘twere in a country dance.

 

要するにこのパンクラス協会と、少し後に言及されるセント・ジェイムズ教会(St.James’s Church in Duke’s Place)とが、結婚の手続きが早くて、多くのカップルが押しかけてダンスのように並んでいるということです。

 

作品についての課題ですが、ここでは「結婚手続きの早さ」が語られます。それが、やがて18,9世紀のヨーロッパの小説では、一転して教会による「結婚手続きの厳重さ」が問題になり、たとえば『ジェーン・エア』ではヒーローとヒロインが結婚しかけるときに、重大な障害になる重婚の罪が明らかになったりし、とにかく結婚のモラルをめぐる描写が文学だ、ということに変わります。「結婚手続きの早さ」ついて感想を述べ、論じたいことがあれば論じてください。手続きが簡素な教会に殺到するというのは、ひところ日本だけが妊娠中絶に甘かったので日本で手術をするというのがヨーロッパ女性の文学に隠語めいた雰囲気で登場したことも参照してください。

 

課題2(生活)

現代のイギリスでも教会は生活に密着しています。ただし、上記のようなロンドン中心部の教会の場合は、日本人はまず観光客として接触します。イギリス人と結婚でもしない限り(イギリス男性と日本女性の組み合わせは多いのですが)結婚と教会の関係にまでは入り込めません。ます、観光のレベルで次の課題をやってみてください。

 

まず次の観光案内書に書かれた英語を訳してみてください。

 

As soon as Henry VIII built St James’s Palace in the 1530s, the surrounding area became the center of fashionable court life.  Today Piccadilly is a bustling commercial district full of shopping arcades, eateries and cinemas, while St James’s, to the south, has remained the domain of the wealthy and the influential.  St James’s Church was designed by Sir Christopher Wren in 1684.

 

同様に、St Pancras Churchについて調べて見てください。有名なセント・パンクラス駅の近くにあって女神像などもある観光名所です。テキストにはありませんが、ロンドン観光と教会といえば、次の教会が有名です。(結婚手続きはうるさかった可能性が大ですが)そこに実際に刻まれている文句を示します。

 

Built in 1680 by Wren

The tower and steeple

 

The famous Bow Bells

Within whose sound a true Cockney is born.

 

Entrance to the CRYPT of St Mary-le-Bow Church

 

これも和訳して意味を考えてください。Christopher Wrenという建築家の重要性は強調しても強調し過ぎることはありません。興味のある人は調べてみてください。この建築家に精通すれば、ロンドンのガイドが勤まるほどです。

 

課題3(作品)

FainallとMirabellの話し合いの中で、メッセンジャーが現れ、Sir Wilfull Witwoudの来訪が告げられたり、やがてWitwoudとPetulantも会話に参加してきます。その中で恋愛論もたたかわされたりします。読める人は次の注を参照して読んでみてください。むずかし過ぎて読めないという人は読みとばしてもかまいません。ヴァージニア大学のあらすじと対応する箇所を確認する程度でも役にたちます。

 

Dame Partlet: Pertelote, a hen (and wife of Chauntecleer in Chaucer’s Nun’s Priest’s Tale)

Rosamond’s Pond: A pond in St.James’s Park

Crab: A pulpy, overripe fruit grafted on a crabapple

The monster in The Tempest: Caliban, in Dryden and D’Avenant’s adaptation of Shakespeare’s The Tempest

Commonplace of comparisons: Commonplace book, for copying witty remarks

Exceptious: Quarrelsome

Le drole: The amusing fellow

Bum-baily: Low-ranking bailiff

 

さて、そうこうするうち、馬車の御者があらわれ、三人の婦人の来訪が告げられます。チョコレートを二皿とシナモンウオーターを用意しろといいます。

 

作品についての課題:こうした女性の描写(用意する飲食物で登場を観客に印象づける)をどう思いますか。一般に文学の表現として飲食物のような具体的なものと性格描写との関係について考察してください。突拍子もないことのようですが、シャーロックホームズがこの場に現れて、チョコレートハウスで提供された飲食物の食器やグラスを見て、誰がそこにやってきたかを推理するということはありうることとして考えられます。

 

課題3(生活)

チョコレートとシナモンウオーターといえば、甘みと強烈なにおいを思います。ニッキ水というのが昔日本にあって、赤、黄色などの着色がしてあって、強烈な甘みがあって、シナモンの香りのするものです。そういえば、今でこそ京都の「おたべ」という上品な菓子になって有名ですが、あの御菓子も、もとのせんべいはシナモンの香りと甘みです。そこから個人的に推理するのですが、時代を遡った人々のお菓子の好みは、ちょっと荒っぽくて濃厚なもので、現代の洗練された感覚とは違っていたのではないかということです。イギリスのクリスマスケーキもそんな感じです。次の説明を読んでどんなものか説明してください。

 

Waitrose Top Iced Christmas Cake Slice

Ingredients: fruit [42%][sultanas, glace cherries], marzipan [10%], soft icing [10%], pasteurised egg, wheat flour, butter [7%], sugar, candied peel, humectant vegetable glycerine, apricot spread, dark treacle, malt extract, raising agents diphosphates and sodium carbonates, salt.  Glace cherries contain cherries, sugar, glucose syrup, colour anthocyanin, preservative sulphur dioxide.  Candied peel contains orange peel, glucose syrup, lemon peel, sugar, acidity regulator citric acid, salt, preservative sulphur dioxide.  Mazipan contains sugar, almonds, glucose syrup, water, invert sugar syrup.  Soft icing contains sugar, glucose syrup, vegetable oil and hydrogenated vegetable oil, water, modified maize starch, humectant vegetable glycerine, stabiliser tragacanth, dried egg white.  Apricot spread contains sucrose syrup, apricots, glucose syrup, lemon juice concentrate, gelling agent pectin, preservative potassium sorbate, acidity regulator tri-sodium citrate

 

文中glaceとあるのは最後の eにアクセント(アクサンテギュウ)の記号があるフランス語です。Waitroseというのは、Safewayよりは少し高級なスーパーマーケットです。ちょっとしたケーキのスライスしたものに大袈裟な表示ですが、小さな文字でラベルに印刷してあるものです。食べたらかなりむつごい味でした。.

 

日本でもよくあるように、このケーキのスライスにも成分表がついています。

 

NUTRIZTION INFORMATION TYPICAL VALUESという題名で

PER1/6CAKE とPER100g とに分けて表示してあります。PER1/6CAKE についてだけ示すとEnergyは 261kcal、 Proteinは 2.8gといった具合で、

Carbohydrate 50.5g

 of which sugars 45.5g

Fat 5.3g

 of which saturates 2.5g

Fibre 1.2g

Sodium trace

といった表示になっています。このうちof whichとtraceを何と訳しますか。実際に日本のスーパーでの表示で使う用語も調べてみてください。

 

課題4(作品)

前問で問題にした箇所のすぐ次のWitwoudの言

 

two fasting strumpets, and a bawd troubled with wind

 

でも前問の三人の婦人が表されます。

 

これは一種の悪口ですが、前問で突拍子もなく出したシャーロック・ホームズは、犯罪捜査の常道として、問題になる人物の評判を聞いて回ったりします。またジェーン・オースティンの作品は性格を提示した上で、誰と誰が結婚するかを読者に推理させる推理小説だという見方があります。ドイルの一連のシャーロックホームズものが出たのは19世紀の終わり。オースティンは19世紀のはじめ。オースティンの小説があらわれる前段階として書簡小説があって、そのまた前段階として王政復古期の喜劇が考えられます。こうしたことも参考にして、「悪口で女性が紹介される」ことの文学的な意味を考察してください。

 

課題4(生活)

「悪口で女性が紹介される」ように「悪口でイギリスの食物は紹介され」ます。ところで、例外が一つあって、ロンドンに行けば食べたくなるのはローストビーフで、おいしいのはサヴォイ・ホテル近くのシンプソンズです。ただしデザートは、上記のお菓子と同じくむつごい味というか、フランスのケーキや京都、金沢の和菓子を食べなれた舌にはびっくりするほど粗野なものです。以下にそのパンフレットの紹介文を示します。

 

Simpson’s-in-the-Strand

 

In 1828 Samuel Reiss opened ‘The Grand Cigar Divan’.  The establishment quickly earned the soubriquet, ‘home of chess’, through the matches played against rival coffee houses in the vicinity.  This association has continued through the years and in 1851, when London hosted the first international Chess Tournament, it was at the Grand Cigar Divan that players congregated to practise their strategies and discuss tactics.

     In 1848, a caterer named John Simpson joined Mr Reiss and the site was renamed Simpson’s Grand Divan Tavern, with the property becoming known as a restaurant rather than a coffee house.  Together they introduced the practice of wheeling large joints of meat on silver trolleys to the guests at their tables—a custom still upheld in The Grand Divan today.  William Gladstone and Benjamin Disraeli are just two of the many famous people who became regular diners at Simpson’s, thanks to the quality of its food and wine list.

     Simpson’s success escalated further when Edmund William Cathie took over in 1862 and employed British Master Cook Thomas Davey, who insisted that everything in the restaurant be British.  He even went so far as to rename the ‘Menu’, replacing it with the words still used today, ‘Bill of Fare’.

 

上記の説明文で特徴的だと思うことを短くまとめなさい。

 

 

課題5(作品)

Act IIでMrs. MarwoodとMrs. Fainallが語りあっています。そこへFainallとMirabellがやってきます。設定のあらすじ通りの「関係」が語られ、男女の間のみぞが論じられ、同時に表面的には夫婦らしく振る舞うことも描出されます。とくにFainallとMrs. Fainallの二人が会ったときMy dear! My soul! You don’t look well today, child.といった、およそ深層心理とは違う愛し合う夫婦の気遣いを演出するところが、それまでの会話とは打って変わったことなのが特徴的です。

 

さて作品についての課題ですが、本心とは違うことを演出する男女の仲が描かれるとして、それが男女の呼びかけで集中して描くことが出来る英文学の特徴について論じなさい。(日本文学では無理だと思われます。)

 

課題5(生活)

さて以下はZipposという人が座長をつとめるサーカスのパンフレットの中にある一文です。

 

Get 12 issues for only £19 plus two FREE tickets for Zippos Circus!

 

このサーカス団はいくつか雑誌のような発行物があることを念頭に、英語の順序が少し普通ではないことなども留意して、この一文の意味を推定してください。どうして、こんな課題を出したかというと、このサーカスを観にいったとき、シルクハットをかぶった受付係のおじさんが、芝居がかった声で私の妻のチケットの半券を切りながら、My dear!とか何とか、女性を尊重する呼びかけの言葉を発したからです。恋愛関係、夫婦関係になくても、芝居やサーカスの世界では日常的に芝居がかった女性尊重の英語がイギリスでは発せられます。

 

課題6(作品)

前問で問題にした幕が終わると次ぎはAct IIIになり、冒頭でLady Wishfortがお化粧をしている場面になります。

さて作品についての課題ですが、本心とは違うことを演出する男女の仲がその前に描かれたとして、女性の化粧はそれを象徴している面があるように思えます。とくにAct IIの次にAct IIIの冒頭の化粧場面が出てくると、こうやって本心をいつわることを伴う恋愛を重ね、五十歳にもなれば鉄面皮の象徴としての厚化粧になるかという気もします。Spanish paperというのは口紅を塗るのに使うものです。現代と違って、厚化粧もなかなか当時は大変だったようです。恋愛、女性の化粧、演劇、文学一般の関係について自由に論じてください。

 

課題6(生活)

さて作品は中流以上の人々の恋愛とお化粧が主題ですが、労働者階級用のカタログ販売の店アルゴスのカタログからお化粧セットの説明文を次ぎに示します。

 

Cosmetic Collection.  Contains 20 eyeshadows and 6 sponge applicators, 1 eye pencil, 4 mascaras, 10 blushers and 2 blusher brushes, 3 face powders, 1 foundation compact, 8 poured lipsticks, 4 lip glosses, 1 lip pencil, 4 lip brushes, 2 double sponge/brush applicators, powder puff and comb.  Mirror in lid. Cat. No. 261/5668 £19.99.

 

どういったお化粧セットで、どんなことができるか説明しなさい。また約20£ですから3000円くらいです。値段として安いか高いか、こうした規模と値段のセットが日本では普通か、また、どんな人が所有して使用しそうか、など考察しなさい。

         

課題7(作品)

これから後は少しすっ飛ばした読み方になりますが、Act IIIで登場するSir Wilfull Witwoudを追いかけてみてください。田舎者でロンドンの少し気取った生活の批判者であると同時に、少し入り組んだ経済関係の騙し騙されの一役を担うことになります。

 

さて作品についての課題ですが、たとえば現代日本のトレンディ・ドラマといわれるようなテレビ・ドラマで、都会のしゃれた恋愛が進行していて、突然、田舎から出てきた無骨なおじさんが現れて、その人と財産の相続がどうのこうのでドラマが解決にむかうという筋だとしたら、どう思いますか。そういう筋立てが成立すると思いますか。田舎と都会の対立軸があるのは、西欧でも日本でも同じですが、都会的な恋愛の世界に田舎者が入り込めるのはイギリスに限られそうです。それはなぜだと思いますか。自由に論じてください。

 

課題7(生活)

課題5で問題にしたサーカスのパンフレットに以下の文があります。

 

Horses are domestic animals that enjoy human interaction and respond positively to man.  Over 200 years ago circus began as a celebration of the horse, and I am proud to re-invent this tradition as we head into a new millennium, with the biggest, brightest and best ever show at Zippo’s Circus 1999.

 

この大げさな口調を日本語になおしてください。実際、サーカスでは馬が本当に活躍していました。また街には馬が普通に走り、女子学生がトラファルガー広場を何気なく疾走するのも見ましたし、ちょうど「資本主義に反対するデモ」というのがあって、鎮圧に向かう警官はみな馬に乗っていました。日本でも私が幼かった昭和30年頃までは馬が走っていて(荷車を引いていただけですが)道路が馬糞で汚れて臭かったのを思い出しました。(ロンドンの目抜き通りが今でもその状態です。)同時に、ロンドンは決して、馬という点からだけでも、完全には都会化しきれないと思いました。大きなトラックに、おそらく田舎の牧場からなのでしょう、何頭もの馬が運ばれてくるのを見ました。

 

課題8(作品)

あらすじを読むだけでも分かると思いますが、作品の結末は最後の経済的な契約が絡むどんでん返しです。日本でいえばトレンディ・ドラマというより「難波の金融道」の世界です。こうした作劇法について論じなさい。

 

課題8(生活)

騙し騙され、ということで、実際にオックスフォードで私の長女が偽札をつかまされ、それを銀行にもっていったとき、偽札を没収された代わりに受け取った証書の文面を次に示します。日本なら警察が出てきてうるさかったでしょうけれど、イギリスでは20£程度のことでは警察は動きません。大雑把といえば大雑把なのですが、仕事をしていないかといえば、情報をキャッチして夜明けに違法移民をつかまえたり、あの『悪魔の詩』の作者を保護しきったり(日本では訳者が殺された)イギリスの警察は、重要事件では、なかなか優秀なのです。日本のような、人々が警察などの治安に頼り切れるシステムがあるわけではありません。リスクを自分でとれ、というモラルが強くて、それゆえ警察の監視が強化され過ぎると反対運動が起ります。

 

The details listed below relate to note(s) suspected of being counterfeit and therefore impounded, without recompense and without further formality.  It/they will now be forwarded, in accordance with instructions from the House Office, to the Bank of England for examination and ultimate destruction.  Should subsequent examination prove the note(s) to be genuine, a full refund of the value will be made.

 

以上の英語を読んで、どんなシステムか想像して説明しなさい。また、こうしたことが日本で起ったとしたら、どんな手続きになるか述べなさい。