Romeo and Juliet
〜ロミオとジュリエット〜





あらすじ
対立するモンタギュー、キャピュレットの両家。争いの絶えない両家に対し、ヴェローナの大公は再度争ったものを死刑にすると告げる。

キャピュレットの姪ロザラインに恋をするモンタギュー家のロミオ。ロミオは彼女に一目会おうと、身分を隠しキャピュレット家の晩餐会に出かけるが、そこに居合わせたキャピュレットの娘ジュリエットに一目惚れ。ジュリエットも初めて出会うロミオを気に入る。ロミオはジュリエットに会うためキャピュレット家の庭園に忍び込み、窓辺に姿を見せたジュリエットと愛を確かめ合う。お互い対立する一家の人間と知りながらも、2人は結婚の約束をする。

翌日、ジュリエットは婚礼式の日取りを決めるため乳母をロミオのもとへ行かせる。その日の午後に式を挙げることを乳母に伝えるロミオ。礼拝堂にやってきたジュリエットとロミオは、修道士ロレンスのもと式を挙げ夫婦となる。

式の直後、街でキャピュレット家の連中と出会うロミオと友人たち。争いを止めに入るロミオだが、友人マーキューシオが殺され、その敵を討つためキャピュレット夫人の甥ティボルトを殺してしまう。騒ぎを知ったヴェローナ大公はロミオを追放処分にする。

ロミオの訪問を待ちわびるジュリエットだが、ティボルトの死とロミオの追放が伝えられ嘆き悲しむ。一方ロミオも絶望のあまり死を選ぼうとするが、修道士ロレンスの説得により追放前の晩にジュリエットを訪ねる決心をする。一晩2人は一緒に過ごし、翌朝マンチュアに行くためロミオはジュリエットの部屋を去る。

キャピュレット夫妻は伯爵パリスとジュリエットを3日後に結婚させることを決めるが、彼女はそれを断る。キャピュレットは激怒し、結婚しないなら親子の縁を切ることを彼女に告げる。ジュリエットに相談を受けたロレンスは、彼女とロミオの愛を成就させるため、パリスとの結婚を承諾して式の前の晩に仮死状態になる薬を飲むよう彼女に告げる。ジュリエットが目覚めた後マンチュアに連れて行けるよう、計画を記した手紙をロミオに届けさせるロレンス。しかしその手紙はロミオに届かない。

パリスとの結婚前夜、ロレンスからもらった薬を飲み仮死状態になるジュリエット。翌朝キャピュレット家は大騒ぎになり、婚礼の式は一転葬式となる。マンチュアでジュリエットの死を聞いたロミオは、毒薬を手にヴェローナにあるジュリエットの埋葬場所へ向かう。墓で鉢合わせしたパリスを殺した後、眠るジュリエットに口づけをし、毒を飲んで命を落とすロミオ。目を覚ましたジュリエットはロミオの死体を見つけ、絶望のあまり彼の剣で胸を刺して死ぬ。

2人の身を案じて墓にやってきたロレンスは、大公に全てのいきさつを打ち明ける。ロミオとジュリエットの愛を知ったモンタギュー、キャピュレット両家は2人の像を建てることを決め、和解する。




登場人物
[モンタギュー家]
Romeo .... モンタギュー家のひとり息子
Lord Montague .... 資産家モンタギュー家の当主、 ロミオの父
Lady Montague .... モンタギュー夫人、 ロミオの母
Benvolio .... モンタギューの甥。ロミオのいとこにして友人
Balthazar .... ロミオの従者
Abraham .... モンタギュー家の下人(冒頭に登場)

[キャピュレット家]
Juliet .... キャプュレット(カプレット) 家のひとり娘
Lord Capulet .... 資産家キャピュレット家の当主、ジュリエットの父
Lady Capulet .... キャピュレット夫人。ジュリエットの母
Tybalt .... キャピュレット夫人の甥、ジュリエットの従兄
The Nurse .... ジュリエットの乳母
Peter .... ジュリエットの乳母の召使い
Old Capulet .... キャピュレット家の老人
Sampson .... キャピュレット家の下人(冒頭に登場)
Gregory .... キャピュレット家の下人 (冒頭に登場)
Page to Tybalt .... ティボルトの侍童

[修道僧たち]
Friar Laurence .... フランシスコ会修道僧
Friar John .... フランシスコ会修道僧

[ベローナ大公とその縁戚]
Prince Escalus .... ベローナ大公
Mercutio .... ベローナ大公の縁戚。ロミオの友人
Paris .... 伯爵。ベローナ大公の親戚筋の青年貴族。ジュリエットの求婚者

[その他]
Chorus .... 序詞役
Apothecary .... マンチュアの貧しい薬屋
Rosaline .... ロミオが片思いしていた女性