Hamlet
〜ハムレット〜





あらすじ
2ヶ月前に死んだ先王が亡霊となって毎夜現れる、と友人ホレーシオから知らされるハムレット。父親である先王の死、また母ガートルードと現在の王との結婚により心を痛めていたハムレットは亡霊に会いに出かける。先王の亡霊は、弟である現在の王に毒殺されたことをハムレットに打ち明け、復讐をするよう告げる。

乱心したふりをするハムレットと、彼を心配する王と王妃たち。内大臣ポローニアスは、娘オフィーリアへの恋心がハムレットの奇行の原因ではないかと考える。王とポローニアスはハムレットとオフィーリアを会わせ、彼の悩みの原因を探ろうとするが、ハムレットは彼女に尼寺に行くよう言い放つ。

そんな中、芝居を行うため役者たちが城を訪れる。ハムレットは芝居に王と王妃を招き、役者たちに先王の最期とそっくりの暗殺場面を演じさせる。王は動揺し、その場を去る。母である王妃に呼び出されるハムレットだが、彼は彼女の再婚を強く責め、壁掛けの後ろに隠れていたポローニアスを刺し殺してしまう。王は手に負えなくなったハムレットをイギリスに行かせることを決める。

父ポローニアスの死にショックを受け、狂乱するオフィーリア。兄レアティーズは父の復讐のため王のもとを襲撃するが、王はポローニアスの死がハムレットの仕業であることを打ち明ける。

イギリスへ向かう船上、ハムレットは王がイギリス王宛てに書いた手紙を読む。そこにはイギリスに到着したらすぐハムレットを処刑するよう依頼する内容が書かれており、王の裏をかくためハムレットは1人デンマークに帰国する。ホレーシオと墓場にやって来た彼は、オフィーリアの埋葬現場に出くわし、彼女が小川で溺れ死んだことを知る。

父への復讐に燃えるレアティーズから決闘を申し込まれるハムレット。2人は王や王妃たちの前で決闘を始める。王はハムレットを殺害するため毒入りの酒を用意していたが、王妃が息子の幸運を祈って乾杯をするためその酒に口をつけてしまい、彼女は命を落とす。レアティーズは毒を塗った剣でハムレットを傷つけ、自らもその剣で傷を負う。王の策略を打ち明け、死ぬレアティーズ。ハムレットは王を刺し、毒入りの酒を飲ませて殺害。ハムレット自身も、ノルウェー王子に王位を継がせると言い残し死ぬ。




登場人物
Hamlet .... デンマークの王子
Claudius .... 現国王・ハムレットの父の弟
Gertrude .... 王妃・ハムレットの母・亡夫の弟Claudiusと結婚
Ophelia .... Poloniusの娘、Laertesの妹
Horatio .... ハムレットの親友
Polonius .... 大臣
Laertes .... Poloniusの息子、Opheliaの兄
Rosencrantz.... ハムレットの昔の学友
Guildenstern.... ハムレットの昔の学友