平成18年度 富山大学人文学部教育研究プロジェクト

東アジア学術文化交流を推進するための

言語文化環境の基盤整備

 

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プロジェクト趣旨

 東アジア学術文化交流は、地理的な近隣関係、人文学部が歩んできたこれまでの経緯、関連する現在の教育組織・研究組織とその実績の諸点からみて、今後も一層進展させなければならない極めて重要な分野である。
 しかしながら、東アジア学術文化交流を推進させるには、現状では三つの大きな課題があり、緊急に基盤整備をする必要がある。

1.在外研究で獲得された学術的資産を共有できるような環境が整備されていない

 本学部には東アジア諸外国へ学術的出張をする教員が多い。しかし、在外研究で獲得された学術的資産については報告書等で公表されることはあっても、関係する教員間で十分に共有・活用できるような環境が整備されていない。

2.留学生の送り出しについての支援体制が整備されていない

 留学生の受け入れについては学部中期目標・中期計画で取り上げられている。しかし、一方の送り出しについては個別に対応することが多く、貴重な留学体験を蓄積し、次の留学生へ継承できるような支援体制が整備されていない。特に東アジア諸外国へ留学する場合、漢字文化の介在は重要な問題である。異文化理解/誤解についての学術的研究とともに、留学生の体験に基づく情報の整備を行い、送り出す側の支援体制を確立することが必要である。

3.漢字文化や古典学の学術的資産を国際社会に還元する基盤が整備されていない

 伝統的な漢字文化や日本を含めた古典学に関する学術的研究については、本学部は国際的に評価される十分な成果を挙げている。しかし、そのような有用な成果を広く国際社会に還元するための基盤整備は、他の研究分野に比べて大きく立ち遅れている。

 

 本プロジェクトでは、これら三つの課題について、中国、朝鮮、日本関係の教員がそれぞれの専門分野を越えた緊密な協力体制を作り、これまでの教育・研究の中で蓄積された学術的資産を再整理・再構築することで具体的な方策を提示し、将来に渡る東アジア学術文化交流の推進を行なうものである。

 

プロジェクト参加者

代表

小助川貞次(日本語学)

 
     
  藤本幸夫(朝鮮語学)  森賀一恵(中国語学)
  磯部祐子(中国文学) 大野圭介(中国文学) 
  二村文人(日本文学) 梁 有紀(中国文学)
  呉羽 長(日本文学)