ドイツ語文書の作成



 ドイツ語の文書を作成する場合,特殊文字 ä , ö , ü , ß が問題となります。これらの文字が入った文書を作成するには,まずそれに対応したソフトを使う必要があります。筆者の知るところでは,たとえば次のようなものがあります。

  1. ワープロソフト: Word, 一太郎,WordPad(Windows付属の簡易ワープロ)
  2. 表計算ソフト: Excel
  3. エディタ: 秀丸
  4. ブラウザ: Internet Explorer,Netscape Navigator,Opera
 ソフトによって,文字の入力の仕方が異なります。A 〜 C など比較的多くのWindowsアプリケーションでは次の I. を, D のブラウザでは IV. の方法を用います。Wordでは II. ,一太郎では III. の方法も有効です。
  1. キーボードをドイツ語配列にする方法
  2. 文字コードを直接入力する方法
  3. Word のメニューを用いる方法
  4. Atok のメニューを用いる方法
  5. HTML での方法



I. キーボードをドイツ語配列にする方法

 以下は WindowsXP の例です。
  1. 「コントロールパネル」の中から「地域と言語のオプション」を開く。


  2. 「言語」のタブ,続いて「詳細(D)」をクリックする。



  3. 「設定」タブ中の「追加(D)」をクリックする。



  4. 「入力言語の追加」ウィンドウ,「入力言語(I)」の中から「ドイツ語(ドイツ語)」を選択。



  5. 「OK」をクリック。



  6. 「インストールされているサービス」に「ドイツ語(ドイツ)」が追加されています。


  7. Alt キーを押しながら Shift キーを押すと,キーボードがドイツ語配列になります。画面右下に青地に白文字で「DE」と出ていれば,オーケーです。

  ä は「:」, ö は「;」, ü は「@」, ß は「=」を押します。 Y と Z は逆になります。この方式では,ドイツ語キーボードの配列を覚えてそれに慣れなければなりません。とくに日独混在の文を書くときは頻繁にキー配列を変えることになるため,面倒です。


TOPへ戻る

II. Word のメニューを用いる方法

 以下は,Word 2002 の場合ですが,他のバージョンでもほぼ同様の手続きで入力できます。
  1. 「挿入」−「記号と特殊文字」をクリック。



  2. 「記号と特殊文字」−「種類」の中から,「ラテン拡張文字A」を選ぶ(文字自体は「ラテン1補助」に相当するのですが,こちらの方が所在場所が近い)。



  3. 表示されている文字表をスクロールさせながら,入力したい文字を探し,入力する文字をダブルクリックするか,「挿入(I)」をクリックする。


 3.で,「ショートカットキー(K)」の欄の隣に書いてあるキーの組み合わせを覚えておくと,キーだけで特殊文字を入力できて便利です。また「ショートカットキー(K)」をクリックし,「割り当てるキーを押してください(N)」で,自分の好むキーの組み合わせを設定しておくことも可能です。

 この方式は I. と比較すると,ショートカットキーを覚えればドイツ語配列に慣れる必要がなくて便利です。ただし,当然 Word でしか使えないという問題があります。筆者は,日独混在の文書を Word で作成することが多いので,もっぱらこの方式を使っています。


TOPへ戻る

III. Atok のメニューを用いる方法

 以下は一太郎13 の場合ですが,他のバージョンでもほぼ同様の手続きで入力できます。一太郎付属の日本語入力ソフトAtokを利用します。
  1. 画面右下にあるAtokの文字パレットをクリック,またはCtrlとF11を押す。



  2. 「欧文コード表」のタブをクリックする。入力したい文字を選択し,確定(N)を押す。


 なお,ワープロソフトは Word の方をお勧めします。ドイツ語文の入力には本来欧文用ワープロである Word の方が都合がよいことが多いです。


TOPへ戻る


IV. HTML 文書での方法

適当な HTMLエディターで各特殊文字を次のように入力します。 ただし,ブラウザが古いと表示されないことがあります。


TOPへ戻る