第5回講義の感想と質問

  1. 「差別」を引き起こしている根本の問題がいくつか取り上げられて、差別の仕組みがよくわかったが、「差別」にも、”偏見”や”差別意識”などがあり、微妙なニュアンスの違いがあり、「差別」の問題は奥が深い。
  2. 「視点の問題」の話は教育学部に所属して、「いじめ」などの話について議論する我々としてはよく見落としがちな点かもしれない。我々は論理(科学)ではなく、感情に流された話の仕方をしてしまいがちだと思う。「差別論の分類」を見ると、今更ながら、差別は多くの要素によって成りたっているのを強く思わされる。
  3. 「自分より下であってほしい」という思いは誰もが持っている差別意識だと思う。そういう思いが差別を生み出しているというのに気づいたとき、自分もそう思うことで誰かを差別しているのではないかと思うと、差別というものは態度に表すだけでなく、心の中の精神的なものも大きく影響しているのだと思った。
  4. いじめの問題でも、いじめる方も悪いということは、Victim Blamingに含まれるものだと思った。話がちょっと複雑になってきたので、具体例をまぜながら話してください。
  5. 差別において2つの次元の作用が同時に起こっている、という考え方はわかりやすかったです。
  6. 確かに、差別される側にも「原因」はある。だが、それは本人の「責任」ではないと思う。
  7. Victim Blamingというのは起こりえて恐いと思う。被差別者が少数、差別者が多数である限り、多数の心理などあって自分たちが正しいと思ってしまうのではないか。

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