第5回 差別論の概要

1.差別論の課題 −何を解明しなくてはならないか?

1)差別の2つの次元

  1. 異化−排除
  2. 格差づけ−見下し
 この2つの次元の作用がどのようにして起こっているのかを解明する。

2)「不当性」の扱い

3)「差別論」に取り組む上での一般的な注意事項

  1. Victim Blaming(直訳すると「犠牲者に対する非難」?)
  2. 視点の問題

2.差別論の(暫定的)分類

1)心理的差別

 何らかの理由で個人の中に「差別をする心」が生じてしまう。

2)社会システム論

 社会の仕組みの中に、排除や格差づけのシステムが組み込まれている

3)文化理論

 「支配的な文化」が差別問題を生じさせる原因となっている

4)ミクロ相互作用論

 日常的な(対面的)相互作用の中で差別的な関係が再生産されている

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