第3回講義の感想と質問

  1. この講義では、男/女二分法で扱っていましたが、他にもセクシュアリティは様々(TS TGなど)あります。そのあたりについてはどう思われますか。二分法ではくくりきれない問題があることも聞いています。社会的・文化的要因が絡み合う複雑な問題で難しく思いました。
  2. 女性であるからとか男性であるから、今の日本の社会でもよく耳にする問題であるが、活動領域を制限されることまで差別と言えないこともないといわれ、なるほどなと考えさせられた。
  3. 「男女差別」の問題で、身の回りに両親が別姓という人がいるのを聞いて、すごく驚いたことを思い出しました。このように女の私が思うことは、女性の立場の違いというものに関係していると思い、女性差別というものを簡単に考えられないと思いました。
  4. 男女雇用機会均等法が成立したのが10年前。もし10年前であったら、同じ授業で差別をテーマにしてこれだけのことを取り上げただろうかと思う。部落問題などと違って、女性差別問題というのは、日本においてはまだまだ新しい問題ではないかと思った。
  5. 同性愛についての差別が取り上げられていたが、テレビとかで言われる分には差別するなよとか思えるけど、それが身近な人だった場合は祝福できるかどうか考えてしまった。
  6. 性役割分業で、家事・育児も立派な仕事だとおっしゃいました。私もそうは思います。でも普通の仕事とは違って、負担が大きいのではないかと思う。家事・育児は24時間・毎日、休みなしだから、平等であるというのはちょっと納得いきません。
  7. 男女平等という中の、雇用・就業に関してですが、フランス(いつも極端な国です)が失業問題の中で男女共に働いている家庭と失業している家庭の問題解決のため、女性を家につれ戻そうとする働きをしようとして問題が起きました。この場合は、就職・失業保険負担、出産問題が原因ですが、じきに日本でもこのような問題が起きるでしょう。そのとき、日本政府はどうするのでしょうか。
  8. 「男らしさ」の政治性のところがよくわかりませんでした。職業倫理というのが難しいです。
  9. 自分は男なので感覚的によくわからないのだが、この前のアンケートにあった「美人の受付」の問題は有能な人の昇進・昇給とは違うのだろうか。美人であるというのは一つの才能なので、手当がちゃんと出れば問題ないような気がするのだが。もしくは残された不美人の方が問題なのだろうか。
  10. 会社などで「そのうち(結婚したりして)辞められてしまう」といった理由で女性をあまり雇わないのは、不当ではないと思う。事実そういうことが多く起こっていて、それで会社が不利益を被っているなら、それを主張する企業があっても自然だ。「同性愛者」については、言われてみれば確かにその通りで、「同性愛者」という言葉をきくとセクシュアルなイメージを思い浮かべてしまう自分が結構底の浅い考え方をしていると思わされた。
  11. 経済的に見て日本の社会では企業内学習によった会社経営がなされる限り、少なからず安定性のない女性は嫌われる。女性は部署移動が少なく昇進も門が狭くなってしまう。それに加え短大で2年間本当に学んだのかわからない人を企業として採用するのは渋ってしまうだろう。本当に能力のある人は就職できるだろうが、男だって何してたかわからん人々もいるのだから差別になるだろう。ただ短大は多くは女子大で専門学校の延長に見られがちなのではないかと思う。性別役割分業はキリスト教的観点にあり、原始は共同作業をしていたし、ニューギニアの辺りでは男が家事、女性が外で働く民族があるので一概には言えないのではないか。ただ女性には保障も多い。女性料金というものだ。僕は映画をよく観に行くが、女性は1000円の日があっていいなとつくづく思う。ホモセクシュアリティは他に強制しなければ何とも思わない。女性同性愛者が社会的に認知されないのはふざけているのと本気の区分のつきにくさ、表に出てこないのが大きな理由だと思う。
  12. 男性だからとか女性だからとか同性愛者だからといって、全員をそのように見てしまいがちな考えが、このようなことを引き起こしているのかなと思った。もっと個人レベルで考えられるといいと思う。
  13. ジェンダーについては今までも何度か授業で勉強したことがあるが、なかなか理解しづらいし、解決されにくい問題だと思う。女性差別と同様男性差別もあると思うが、女性差別の方がやっぱり圧倒的に多いし、女性全員が差別を受けているという点で問題として大きいと思う。性的役割分業に関しては、その夫婦によってよく話し合ってよりよい方向にしていくしかないように思う。どちらにも不満が残らないようにするべきだ。
  14. 連合婦人会などは、「男女が共存し、支えあう社会」について話し合っていると聞きます。これは男女の差をポジティブなものとして認め、お互いの理解を通して問題を解決していこうということだと思います。ところで、この授業の評価方法はどうなるのでしょうか?
  15. 家事・育児が仕事として認められ、賃金が与えられるようになれば、対等な分担として家事労働はみられるようになるのかもしれないけれど、家事・育児はお金をもらうために行うものではなくて、自分と家族が幸せにくらしていくために行うものであると思うので、家事労働に賃金をはらうことには反対だなと思いました。家事労働をやるのは女性だということを当たり前に思わず、感謝してくれる気持ちや言葉があれば、差別だと思う専業主婦は減るような気がします。
  16. 自分は女性だから今まであまり男性差別に関して意識したことがなかったので、今日の講義はある意味ではっとさせられた気がします。
  17. 今日の授業では養子縁組みの話が印象的に残った。これまでは、普通に結婚するのと同じように”嫁入り、婿入り”するものだと思っていたので、このことは驚いた。あと、授業の最初の方に「男らしさ」ということば、「女らしさ」ということばもありますが、この「○○らしさ」とはどういうことなのでしょうか? 高校の頃、授業でも言ってたのですが、この認識自体にも何か疑問が残ります。「○○らしさ」の観念は時代が進むとともにどんどん小さくなってますが、なかなかなくなりません。男の方が女の人により強い「らしさ」を求めてるような気がします。
  18. 女性差別の問題は女性だけでなく、男性も真剣に考えるべきだと思った。とにかく、何が差別であるかを知ることが大切だと思う。

戻る