差別の定義の例

定義1
差別は特定の社会集団に所属していると見なされる個人に対する異なる取り扱い。
(新保満→坂本佳鶴恵「社会現象としての差別」、ソシオロゴス10)
定義2
本人の選択や責任とは関りのないような個人の能力、業績ないし個人の行動と無関係に作られた自然的・社会的区分に属していることを理由にされて、集団ないし個人が不利益を被るか人権を侵されるか、不愉快な思いをさせられる行為。
(鈴木二郎→坂本、同上)
定義3
差別とは本来平等であるべきことがらが、不平等な関係におかれていることをいう。
(東上高志→坂本、同上)
定義4
差別とは,個人に帰することができない根拠に基づいた有害な区別である。つまり社会的,政治的ないし法的な関係において正当化できない結果をもたらすような根拠(皮膚の色,人種,性など)、あるいは様々な社会的カテゴリー(文化的,言語上,宗教的,政治的意見その他の意見、民族系列、社会的出身、社会階級、財産、出生または他の地位)に所属しているという根拠に基づいた有害な区別である。
(国連人権委員会『差別の主要なタイプと原因』→三橋修「差別の定義をめぐって(序)」、年報差別問題研究1)

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