第3章 調査について


調査の概要

調査の目的は以下の通りである。
調査の目的:山田村の交流の現状を調べることで、第1章で述べた「山田村の地域おこしは、地域間交流型のカテゴリーに含めるべきではないのか」という疑問に対し、「地域間交流型のカテゴリーに含めてもいいのではないか」という私の仮説を立証すること調査の方法は以下の3通りの方法である。
調査方法:1.岩杉陽一さんへのインタビュー
       2.山田村メーリングリストによる調査
       3.ふれあい祭(詳細は第2章第5節)の参与観察(ふれあい祭のHPも参照)

1.岩杉陽一さんへのインタビューについて

 山田村役場に、山田村の地域おこしについて話を聞きたいと問い合わせたところ、情報センターの岩杉陽一さんを紹介していただき、私と後輩1人、担当教官の3人で話を聞きにいった。調査の概要は以下の通りである。
調査日時:1998年5月20日(水) 午前9時から約1時間30分
調査場所:山田村情報センター
調査対象:岩杉陽一さん(山田村企画調整室配属、こうりゃく隊のメンバー)
調査内容:山田村のインターネット(導入)に対する考え方
       山田村の地域おこしに対する考え方
       山田村のふれあい祭りに対する考え方など質問に対して自由に答えてもらった。

2.山田村メーリングリストによる調査について

 山田村メーリングリスト(山田村MLふれあい祭のHPを見て欲しい)に入り、参加者の意見を見た。調査の概要は以下の通りである。
山田村メーリングリスト参加日:1998年5月20日
調査対象:メーリングリスト参加者
調査内容:メーリングリスト内で話されていることを参考にし、山田村やふれあい祭に対する考え方を取り上げていった。

*山田村メーリングリストについて

・1997年10月18日開設
・1日あたりの平均投稿量:7.2通(97年10月18日〜99年1月6日現在)
・月毎のメール投稿量
  97/10:59通
  97/11:273通
  97/12:199通
  98/01:93通
  98/02:128通
  98/03:208通
  98/04:232通
  98/05:232通
  98/06:236通
  98/07:411通
  98/08:517通
  98/09:194通
  98/10:106通
  98/11:221通
  98/12:70通
以上を見て分かるように、ふれあい祭が始まる1ヶ月前から投稿量が増えている。
ふれあい祭期間中(8月1日〜9日)の投稿量の平均は15.1通(計136通)で、ふれあい祭終了後(8月10日〜20日の特に投稿量が多い期間)は平均26.9通(計296通)となっており、ふれあい祭終了後は参加者がふれあい祭の感想を投稿するので増えている。
・投稿量の多い人:1.関西の大学生(社会学専攻)
            2.関西の大学生(社会学専攻)
            3.こうりゃく隊
            4.社会人
            5.関西の大学生
            6.社会人
            7.社会人
            8.こうりゃく隊
            9.関西の大学生と社会人
投稿量の多い人は、ふれあい祭において企画から参加しリーダー的な役割をしている人である。また、メーリングリストに参加している人は、大学の調査・研究のために参加している人もいるため、社会学を専攻している人が多い。

3.ふれあい祭の参与観察

 いもまつりやふれあい祭に参加して参加者の様子を観察した。しかし、都合上参加が5日からになったうえ、お助け隊と重なってすべてのイベントに参加することができなかったため、ふれあいまつりのホームページにのっている「各種イベントの記録」に頼ってしまったところが多々ある。調査の概要は以下の通りである。
調査期間:牛岳いもまつり=1998年7月25・26日
       ふれあい祭期間のうちの4日間=1998年8月5日(水)〜8月9日(日)
調査対象:いもまつりとふれあい祭の参加者
調査内容:参加者の様子(学生と学生、学生と村民の交流の様子など)を観察
       参加者に山田村やふれあい祭を知ったきっかけ、どのくらい参加しているのかなどを聞く。
参加イベント:ビーチボール、星空観望会、体験「山田村の郷土料理」、星空地酒パーティー、まとめパーティー、          お助け隊
 なお、これらの調査はホームページやメーリングリストに頼っている部分が大きいため、どうしても調査対象が偏ってしまっていることを断っておきたい。
 では、次の4章では調査の結果について述べようと思う。


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