第３章 インタビュー調査の方法
調査としてのインタビューは１０月中旬から１１月上旬にかけて行なった。インタビューの対象は非婚・離婚のシングルマザーの方で、今回は非婚のシングルマザーの方３人と離婚のシングルマザーの方２人からお話を聞いた。お話をしてくださるシングルマザーの方は、そういった立場の方達のグループを通して紹介していただいた。非婚の方を紹介していただいた会は東京を中心とする、全国に４００人ぐらいの会員がいる組織で、離婚の方を紹介していただいた会は名古屋で活動する組織である。（注３）紹介していただいたあと、前もってこちらのインタビューの目的をお知らせした。当日になって急に都合の悪くなった１人の方を除いて、主に静かなレストランなどで直接２人で会ってお話をしていただいた。 都合の悪くなった方には、電話で話していただいた。細かい質問事項を決めずに、出来るだけその方の考えを自由に話していただくという方法をとった。時間は約３０分から１時間ぐらいであった。
質問の内容は、
- インタビューに答えてくださった方の年齢、職業、出身地と子供の人数・年齢などの基本的なデータ
- 一人で子供を育てることになった選択の理由、または状況
- 生活していく上での問題点
- Ａ 子育てについて 子供の世話を誰に頼んでいるか。
- Ｂ 人間関係 その選択をする上で誰かから反対を受けたか。
- Ｃ 住宅について
- Ｄ 仕事について
- 父親について いなくて困っていること、よかったことはどんなことか。
- シングルマザーの組織にはいるきっかけ、活動、どんな点で自分に役立っているか。
- 社会に対して望むこと、その他
以上の６項目を中心とした。
インタビューに答えてくださった方の年齢・職業などのデータは次の表にまとめておく。
（Ｅが電話で話してくださった方である。）
表１ インタビューに答えてくださった方の個人データ
| 調査日時 | 年齢 | 非婚／離婚 | 職業 | 出身地 | 子供の人数・性別・年齢 |
| Ａ | 10月12日 | 37歳 | 非婚 | フリーの映像ディレクター | 兵庫県 | １人・女・もうすぐ２歳 |
| Ｂ | 10月30日 | 37歳 | 非婚 | フリーライター・保険営業 | 東京 | ２人・男高校１年・女中学1年 |
| Ｃ | 10月31日 | 39歳 | 非婚 | 社会福祉法人事務 | 東京 | １人・女・７歳 |
| Ｄ | 11月３日 | 42歳 | 離婚 | 無職（求職中） | 静岡 | ３人・女14歳・男12歳・男10歳 |
| Ｅ | 11月４日 | 31歳 | 離婚 | 税理士事務所事務 | 名古屋 | １人・女・１歳 |
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