注(1)キャリアの「連続性/非連続性」という用法は、今田(1991)に従っている。「連続性」とは多くの男性キャリアを念頭に置いたもので、日本型雇用慣行(年功制や終身雇用)のもとで形成されるキャリア、すなわち正規雇用によって継続されるキャリアを指す。

(2)「ドリフト型のキャリア」という用語は、金井(2002)に従っている。「ドリフト」とは、キャリアをデザインすることの反対語として使用しており、キャリアをデザインしていくことをせず、流されて行くことを指す。金井はこのように無理をしない、相手や環境の流れに身を任せる「ドリフト」には推進力や威力があり、キャリアはデザインするより、節目以外はドリフトすべきであると述べている。

 (3)ファミリー・サポートの定義や概要については大内(2008)を参考にしている。