第３章　調査概要

ある県の男性保育者の会Xのメンバーにインタビュー調査を行った。また男性保育者の会Xに協力していただき、全国の男性保育者の方々にアンケート調査を行った。しかし、アンケートの回収率が悪かったため、アンケート結果はインタビューの補足として扱っていく。

第１節　インタビュー調査

第１項　インタビュー調査概要

ある県内の男性保育者の方々が2006年に立ち上げた男性保育者の会Xに所属する男性保育者の方々にインタビューを実施した。

第一回　2013年5月31日　インタビュイー：3名

・Aさん（男性保育者の会X会長）

　年齢：37歳　保育者歴：18年

・Bさん

　年齢：31歳　保育者歴：12年

・Cさん

　年齢：24歳　保育者歴：5年

第二回　2014年7月14日　インタビュイー：6名

Ａ・Ｂ・Ｃさんは第一回と同じ

Ｄ・Ｅ・Ｆさんの年齢・保育者歴は不明

第２項　男性保育者の会X

【メンバー】

20名（県内の男性保育者・活動賛同者で集まったメンバー）

【設立動機】

仕事の不安や保育技術などを伝え合うことで仕事に生かし、職場で孤立する人や辞めてしまう男性保育者を一人でも減らしたい、また男性保育者がもっと増えてほしいというのが設立動機である。

【活動内容】

「子どもと一緒に遊ぼう会」を中心に、月1回の会議、飲み会、勉強会、パパと子だけの限定イベントなどがある。

【イベントの目的】

「子どもと一緒に遊ぼう会」は男性保育者の認知度を高める目的があり、このイベントを通して保護者の方に男性保育者の魅力を知ってもらい、それによって保育・幼稚園が男性を採用するのではないかという期待もある。男性保育者の魅力は体を動かして遊ぶことであると考えており、このイベントが企画されたのだ。イベントの一番の目的は男性保育者の魅力を知ってもらうことであるが、場を経験することや、他の男性保育者から遊びを学ぶことで自らの資質向上をはかるという目的もある。

現在、男性保育者の会ＸのＨＰは2014年6月21日以降更新されていない。男性保育者の会Ｘの会議・イベント等の予定も、担当者と連絡が取れていないため、筆者は把握していない。

第２節　質問紙調査概要

2013年11月22・23日に大阪で全国の男性保育者の方々が集まるイベントがあり、男性保育者の会Xに協力していただき、全国の男性保育者を対象に質問紙調査を行った。質問紙の内容は、孤立経験の有無や賃金、職場での人間関係などである。

しかし回収部数が10部と少なかったため、統計分析は行わず、自由記述項目に書かれた意見などをインタビュー調査で得られた結果の補足として扱っていく。