第二章 Twitterとは

Twitterには独自の用語が存在する。それらがTwitterの仕組みにおける特徴をあらわしているので、まずはよく使われる基本用語について説明をしておきたい。(以下より紹介するそれぞれの図は、Twitterの公式クライアントを使用した場合の画面をスクリーンショットしたものである。)

 

第一節 フォロー

Twitterにおいて、ユーザー同士の関係のあり方を象徴するのがフォローである。フォローとは、特定のユーザーのツイートが自分のホーム画面のタイムラインに表示されるようになる仕組みである。フォローしている相手が自分のことをフォローし返さない限り、自分の発言は相手のタイムラインには表示されない。つまりTwitterの場合、他のSNSとは違い、その関係が一方的なものとなっている。特定のユーザーをフォローする場合、そのユーザーのプロフィール画面にある“フォローする”というボタンをクリックすると、フォローすることができる。ただし相手のユーザーが鍵付きユーザー(フォロワーにしかツイートが表示されないように設定しているユーザー)である場合、相手が申請を許可しない限りフォロー作業は完了しない。このように、あるユーザーのことをフォローしているユーザーのことを、フォロワーと呼ぶ。AさんとBさんの二人がお互いのことをフォローしている場合、AもBもお互いのフォロワーと言える。

 

第二節 リツイート

リツイートとは、他のユーザーが投稿したツイートを、自分のフォロワーにも届け共有することのできる仕組みである。自らがリツイートしたツイートを、フォロワーが更にリツイートし、それが繰り返されることによって、ひとつのツイートがフォロワーだけでなく大勢のユーザーに拡散されてゆく。以下の例のように、この「大勢の人に拡散される」ということを目的に、それを前提として投稿されるツイートも存在する。

 

【例】・RT @torxxxx: 拡散希望#8EST 8ESTツアー福岡公演122312部各2連探してます。当日会場手渡し希望。ドタキャン絶対にしません?今年1度もエイトに会えてないためどうしても1公演だけでも会いたい。人気公演で難しいとは思いますが譲って頂ける方がいましたらリプお願いします。

 

このようにツイートの先頭に“拡散希望”という文字を付けることにより、そのツイートを見たユーザーに「このツイートを拡散してほしい」という旨が伝わり、次々とリツイートされ様々なユーザーの目に触れさせることができる。

リツイートには公式リツイートと非公式リツイートとの2種類がある。前者は名前のとおりTwitterの公式の機能であり、リツイートボタンというものが存在するので、それをクリックするだけで簡単にリツイートすることができる。投稿内容の下には誰がツイートをしたのかということ、また、そのツイートがどれだけリツイートされたのかという具体的な数字も表示される。後者の場合は、普通に投稿するツイートと同じ扱いになるため、投稿内容の下には前者のような表示はない。リツイート方法としては、まず普通にツイートをする時と同じようにツイート作成画面を開く。そこへリツイートしたいと思った投稿内容をコピー&ペーストし、最後にツイートの先頭に“RT”という文字をつけ、そのまま投稿する。RTは、「Retweet(リツイート)」を簡略化させた文字である。

 

スクショ☆RTの表示のされ方.jpg(公式リツイート)

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スクショ☆RT切り抜き.jpg(非公式リツイート)

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第三節 リプライ

リプライとは、特定のユーザー宛のツイートのことである。ツイートにはその特定のユーザー名(@…)が先頭に表示される。機能的にはリプライを送った側と、送られた側の2人のやりとりになるが、それは2人だけでなく両者をフォローしている人も見ることができる。この意味では完全なる1対1のやりとりではない。ただしどちらか片方のみをフォローしている第三者としての立場では表示されない。表示のされ方としては、基本的にやりとりの一番最初のツイートと、一番最後のツイートが上下に並ぶようになっている。やり取りが長い場合、その間のツイートは「他○○件の返信」という風に省略される。「他○○件の返信」という文字はクリックできるようになっており、クリックすると省略された全ての会話が表示される。

卒論 リプライスクショ.jpg2-3


 

第四節 タイムライン

タイムラインとは、これまでに紹介したリプライやリツイート、そして通常のツイートが構成要素となり、それらが時系列順に並ぶログ全体のことを指す。ツイートは主に自分かフォロワーによるもの、そしてフォロワーがリツイートしたものである。ツイートは新しい投稿ほど上に表示されてゆき、下にスクロールするほど過去の投稿を遡ることができる。図2-4を参照して分かるように、タイムラインにはカテゴリーが全くなく、多様なツイートが混在している。※以下よりタイムラインのことを「TL」と表記することもある。

 

 

スクショ TL切り取り.jpg 2-4