注.1ambivalent】両義的・両価的。一つの物事に対し、相反する価値がともに存在し、葛藤する状態のことをいう。この場合は「YOSAKOIソーラン祭り」によって多くのツーリストが札幌の町を訪れるようになったことを喜ばしく思う気持ちを持ちながらも祭りが自分たちの伝統やアイデンティティを変容させてしまったことに対する喪失感を感じているというような、住民が相反する感情を抱いているということだと思われる。

注.2 竹床几(竹床几)…竹製の腰掛。夏の夕涼みなどに用いる。

注.3 綸子(りんず)…紋織物のひとつ。通常は綸子縮緬(りんずちりめん)の略。たて・よこともに生糸を用い、製織後に精錬した、滑らかで光沢と粘り気がある染生地。

注.4 夏のれん…麻でできた夏用ののれん。通常の花嫁のれんのように婚儀の時だけではなく、夏季の訪問客を迎える際にも掛けられるが、格式ばったのれんでめったに作られることがない。娘が気の張った家に嫁入りする際には、家と家の格を並べ、娘に恥をかかせないためにあつらえるようである。 

注.5 現在花嫁のれん館を開けてもらうためには町会長に電話をかける必要がある。