(1)【ハイパー・メリトクラシー】

(本田由紀『多元化する能力と日本社会』2005 NTT出版より)

ポスト近代社会では、生きる力やコミュニケーション能力、創造性といったより人間自体の能力を問うような能力が求められるとし、その能力をハイパー・メリトクラシーと呼ぶ。メリトクラシーは業績主義と訳され、能力や努力の結果としての業績を基準にして社会的地位が決定するという考え方(⇔属性主義)。

また、メリトクラシーの前のハイパーは、個々人の資質や能力において、人間存在の全体ないし深部にまで及ぶ要請で、場面における実質的・機能的な有用性が前面に押し出された、よりあからさまな機能的要請という意味でつけられた。

 

メリトクラシー(近代型能力

ハイパー・メリトクラシー(ポスト近代型能力

基礎学力

「生きる力」でいわれているような能力

標準性

多様性・新奇性

知識量・知的操作の速度

意欲、創造性

共通尺度で比較可能

個別性・個性

順応性

能動性

協調性・同質性

ネットワーク形成力、交渉力、対人関係能力

閉じた能力

開かれた能力

与えられた目標

自分の目標

機械的・自動的な努力

環境への鋭敏な感受性と反省的な自己規定

体系的な知識・技能

全人格的なもの(学力と人格の統一)

(「21世紀型の学力とは」ノート 2.新しい能力の背景 より)

http://www.intweb.co.jp/teian/gakuryoku_21seigata.htm#ank02

 

 

(2)【ニート】:Not in Education,Employment or Training(就学、就労、職業訓練のいずれも行っていない若者)の略。日本では、若年無業者のことをいう。若年無業者とは、「1534歳の非労働力人口のうち、通学、家事を行っていない者」をいう。

 

 

(3)【フリーター】:1534歳の男性または未婚の女性(学生除く)でパート・アルバイトをして働く者又はこれを希望する者のこと」をいう。


 

(4)【社会的ひきこもり】:社会的ひきこもりの定義は2つある。1つは(自宅にひきこもって)社会参加をしない状態が6ヶ月以上持続していること。2つ目として精神障害がその第1の原因とは考えにくいものを指す。

ただし、「社会参加」とは、就学・就業しているか、家族以外に親密な対人関係がある状態をいう(斎藤 2002: 22)。精神疾患ではなく、心理的・社会的な要因や社会・仕事への不適応状態によってひきこもっている群が「社会的ひきこもり」といえる。

 

(5)【リクルートの就職白書】

学生の約3割は、9月までに情報収集を開始

http://journal.rikunabi.com/student/hakusyo/2012/part1-4.htmlより)