第三章 調査

 

第一節 コントDE健康ボランティアグループについて

◆「コントDE健康」健康講座概要

 南砺市民病院(2)(南眞司院長)発のボランティアグループで、出前形式の健康講座を行っている。名前の通り「コント」を使った健康講座で、大いに笑って楽しい雰囲気から自然と病気予防の知識を身につけてもらうことを目的に活動している。1996年からこの活動は始まり、2012年の2月には180回目の講座を迎える。メンバーは医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神福祉士、医事職員など幅広い職種の方がチームを作っており、現在では年齢も20代から60代までの世代を超えた総勢50名のボランティアグループとなった。

この講座が始まったきっかけは、1996年当時の南砺市民病院長が「医師での一般的な健康講座で途中から居眠りされる来場者が多く、うけが今ひとつよくない。どうすればよいのか」と薬剤師の山口裕幸さんに相談したことである。それ以前から「くすりの相談コーナー」活動を院内外に広げていたこともあり、山口さんが中心となり、「真面目」で「退屈」な講演スタイルではなく『コント』で分かりやすく、笑いながら知識を身につけてもらおうとスタートした。

主な活動場所が地域の公民館ということもあり舞台と観客席の境界がなく、膝をつきあわせ、時にはコントに参加してもらい、一緒になって笑える楽しい健康講座を行っている。1つのコントは20分程度、1講座で2つのコントを行う。コントとコントの合間には作業療法士や理学療法士の指導で「頭と指の体操」をする。前半のコントに聞き入って硬くなった体を動かし頭をすっきりしてもらったところで、次のコントにつなげていく。また締めくくりには、医師による病気予防のまとめと質問コーナーを設けている。講座は観客が飽きを感じさせない1時間程度である。コントを導入にして、そのあと正しい知識を簡単に伝え、質問はいつでも自由にできる観客参加型の健康講座である。観客からも、診察室と違って、膝を交えた楽しい雰囲気が質問しやすいという声が聞かれる。

演題は、糖尿病は血管の病気の巻、糖尿病教育入院の巻、やめられないタバコをやめる方法の巻、タバコの害の巻、高脂血症とは?の巻、高血圧症の巻、夏の脳梗塞予防の巻、脳梗塞の巻、メタボリックシンドロームちゃなんけ?の巻、正しいくすりの飲み方使い方の巻、認知症介護の巻、骨粗鬆症の巻、便秘予防の巻、更年期障害の巻など30作以上。コントは高齢者に受け入れられやすいようにと、ほぼ富山弁で演じられる。コントで膝を交え楽しく導入を行い、最後には病気予防の正しい知識を伝えるのである。

 講座は月2回程度、主に土曜日か日曜日に活動している。講座開催の依頼は老人会、婦人会、町内会等いろいろな団体からあり、集まる観客の人数は20人から50人、多い時で100人を超える。

 活動を始めて2012年で16年目、ここまでこの活動が続いてきたのは、マスコミで取り上げられたこともあるが、一番大きいのは口コミで広がったことである。富山県全域はもとより、石川県などの遠方からも依頼がある。これだけ長く続いている「コントDE健康」だが、最初は「観客に楽しんでもらえ、病気や健康についてもちょっとでも理解してもらえるのでは?」「自分たちも医療の専門性を活かすことができるのでは?」と考え、とにかく1回やってみようということでスタートした。しかし、観客に喜んでもらえると欲が出て、次はこうしようといった感じで、2回、3回・・・と続いて今に至っているのである。

 

◆講座開催までの流れ

・講座の依頼を受け、山口さんが対応する→開催決定!(月2回までとし、土曜日または日曜日の午前中)

・ボランティアメンバーへの連絡、出欠把握

・メンバー全員への案内と参加依頼

・役割分担とリハーサル、当日の日程案内

・出し物、演目決定→ポスター作成

・最終人数把握(毎回、講座の参加メンバーは違う)

・リハーサル(前週、前日)

・台本、小道具準備、搬送

・車予約

・依頼者と最終打ち合わせ(前日までに)

・当日最終リハーサル

 

◆これまでの表彰

1999年 手作り健康媒体コンテスト

200711月 北日本新聞文化賞地域社会賞

地域の発展を支えている地域の人々の功績を称えるとともに、その活動を広く伝えるために北日本新聞社が昭和23年に設立した賞。

20116月 富山テレビACTクラブ賞団体の部優秀賞

「明日の富山の発展をめざして活躍している個人、又は団体を表彰・支援し、以って夢ある住みよい郷土づくりに寄与する」目的で富山テレビACTクラブが平成12年に設立。自薦・他薦は問わない。

201111月 南砺市功労表彰

市政に多大な貢献をした個人・団体に対する表彰。

 

第二節 調査概要

 

第一項 フィールドワーク

 以下の講座に参加し調査を行った。山口裕幸さんが行っている地域保健活動には以下の3種類があるが、これらの活動は全て主催者からの依頼によるもので、宣伝などは行っていない。

(1)「コントDE健康」講座

2010/05/29() 10:00~ 南砺市東太美公民館(東太美そくさい会主催)

2010/07/03() 10:30~ 砺波市南般若公会堂(南般若高砂会主催)

2010/07/24() 10:00~ 砺波市北部苑

2010/09/11() 10:30~ いなみ文化センター(南砺市民大学主催)

2010/11/13() 10:30~ 氷見市いきいき元気館(氷見市民病院糖尿病委員会主催)

2010/12/04() 10:30~ 南砺市観音町公民館(南砺市福光なごみサロン主催

2011/02/26() 10:30~ 南砺市西赤尾町「赤尾館」(南砺市上平婦人会主催)

2011/04/23() 10:00~ 南砺市木崎野公民館(木崎野町内会主催)

2011/06/18() 10:00~ 南砺市井波社会福祉センター(どんぐりの会主催)

2011/08/06() 10:30~ 南砺市東太美公民館(東太美福寿大学主催)

2011/09/10() 10:30~ 南砺市福野新町公民館(福野新町サロン主催)

2011/11/12() 10:00~ 南砺市福光広瀬公民館(福光広瀬福寿大学主催)

 

(2)くすりの講座

 公民館などを訪問し、高齢者に正しい薬の飲み方、使い方を実物を使って説明する。聞く人との距離を縮めるため、マイクなどは使用せず、演台も使用しない。

2010/05/14() 10:40~ 石動コミュニティ

 

(3)ヤングヘルスセミナー

 南砺市の中学校を訪問し、中学生にタバコ、アルコール、薬物乱用の知識をワークショップ形式で伝えることにより、青少年の健全育成に役立てる。

2010/07/16() 13:30~ 小矢部市大谷中学校

 

 第二項 インタビュー

 2010前期社会学実習から現在までに、コントを演じる側の薬剤師山口裕幸さん、臨床検査技師畑和秀さん、看護師裏田幸女さん、看護師藤井公香さん、医師手丸理恵さん、講演を依頼する側の木戸正春さん、渡邊富士美さんにインタビューさせていただいた。録音機材などを使用したフォーマルなインタビュー形式で行ったものではなく、講演の合間や終了後に話していただいたり、電話でインタビューしたりしたものをまとめた。

 

第三節 コントDE健康に関わる人々

 

第一項 コントを演じる側

(1)  コント一筋16年:山口裕幸さん(南砺市医療局指導官)

コントDE健康ボランティアグループの代表であり、コントの台本のほとんどが山口さんの実体験をもとに書かれている。現在は20085月に見つかった胃がんの治療中であり、自身のがん闘病体験をもとに作ったコントも披露している。

 

◆「コントDE健康」について

「コントDE健康」講座は2012年で16年目を迎える。病院などではいっさいこの活動は行わず、地域の公民館限定で行っている。病院は病気を治すところであり、この活動の目的とは異なるからである。またこの活動は、宣伝は行っておらず、口コミで地域に広がっている。

 

◆メンバーについて

メンバーの中には、最近旦那さんを亡くされた方、自身1年間がんの治療でこの活動をお休みされていた方、毎日旦那さんと母親の介護に追われている人もいる。そういった人は、この活動がストレス解消になっているし、若いエネルギーをもらって元気になっているという。自身、検診で胃がんが見つかっているが、早期だったため、大事には至らなかった。その時改めて検診の大切さを知り、それを多くの人に伝えたいと思った。つらい経験をすればするほど人の痛みが分かるようになると考えている。

 

◆活動の意義について

病気を笑いでごまかすのは良くないことであり、この活動の目的を知らない人が初めて見たらおかしいと思うかもしれない。しかしコントを最後まで見ると正しい知識を楽しく習得することができ、誰もがまた見たいと思ってくれる、と言う。場所によって観客のうけ具合に多少差はある。若い力が新しい考えを出すこともあり、演者のやる気を継続させるのに役立つ。だからいろいろな世代のメンバーがいる。「くすりの講座」のように一人でできることもあるが大人数で行ったほうがたくさんのエネルギーを放出できる。そのために他のメンバーにやりがいを感じさせ、自分も行かないと、と思わせることが大切である。

 

◆依頼する側との関係について

依頼する側は人を集めて会がスムーズに進むようにしなければならないし、演じる側は約束を果たさなければならない。この相互関係が成り立たないとボランティア活動として成立しない。また、普通の講演会のように一方的では観客も退屈してしまうため、観客もコントに参加できるような雰囲気づくりを心掛けている。観客に求めるものは理解より笑いであり、とにかく地域を元気にすることがこの活動の目的。これは国レベルで取り組んでほしい問題だと考えている。

 

◆長く続く秘訣について

長く続く秘訣は「来るものこばまず去るもの追わず」の精神だという。メンバーが全員集まるのは当日だけのため、台本作成、ポスター作りなどといった事前準備が非常に大切になる。そのため、グループ内での役割分担をきちんと行っている。グループ内の連絡やホームページの更新は診療放射線技師の長谷川顕司さんが行っている。メンバーはそれぞれ職場が違うため、名簿管理や連絡が大変であり、長谷川さんの役割はこの活動の継続に必要不可欠である。また、手作りのがんぴを、1人で50枚作成・更新しているのは管理栄養士の吉田安子さんである。このがんぴは、病気予防の正しい説明になくてはならないものである。

コントの台本を考えることや、毎回講演の情報をグループ内に連絡すること、夜集まっての練習は大変だが、観客に喜んでもらえるとまた頑張ろうと思える。そしてそれが自分たちの満足感にもつながる。次回への熱意が観客からの笑いや拍手、激励から湧いてくること、この活動をボランティア活動として位置づけたことも長く続いてきた理由だと考えている。

この活動の目的はモノ・お金のやり取りではなく、地域活性化だが、その効果を具体的に検証することはできない。そこがこの活動の難しいところであるし、また、ボランティアによる社会貢献のため、課題も多い。

 

◆自分自身についてについて

薬剤師であるゆえ、研修や勉強会など仕事で大変なことや、がんの治療などつらいことも多い。だからこの活動がないとやっていけないし、もうすぐ退職だが、このボランティアの世話は続けていきたい。

 

◆新たな取り組み

 メンバーは20代、30代もおり、世代がつながっている。近年、講座の途中に南砺市の子供たちによるダンスや、大学生によるバイオリン演奏も取り入れている。それらは、踊りや音楽を通して住民の笑顔を作る役割を果たしている。これからもできる限り継続していってほしい、と山口さんは語った。

 

(2)ムードメーカー:畑和秀さん(南砺市民病院検査科長臨床検査技師)

 このボランティア以外にも、地域の消防団、地域の野球大会など地域のさまざまな行事に参加している。

初めは、職業柄、病気を笑いでごまかすのは良くないといった理由から「コントDE健康」への参加を家族に反対されていた。また、「笑われる」ということに自分自身も少し抵抗があった。今ではそういった気持ちはなく、楽しく参加している。

 

(3)コントDE健康看板女優:裏田幸女さん(南砺市民病院総合診療科看護師)

 現在南砺市民病院で看護師として、総合診療科の看護師として地域医療を最前線で守っている。コントDE健康では、看板女優として7年前から活躍中。ケーブルテレビでコントの放送を見て、彼女のことを知っている人も少なくない。以下はチューリップテレビの取材。

 20095月がん宣告を受け、6月に手術。その後、長期間の抗がん剤治療と放射線治療を行った。治療中は、何で私が…という気持ちもあり、化学療法室の見学とかつらの説明を受けたことが一番つらかった。自分がいつも大変な患者さんを見ており、いろいろ分かっているだけにつらく、とてもショックだった。

 長くて苦しい治療、くじけそうになったとき、コントの仲間が支えてくれた。コントではなかなか集まれないのに食べ会や飲み会には来てくれたことが嬉しかった。コントDE健康代表の山口さんも同じがん患者として相談にのってくれた。山口さんは、「ここまで復帰すると思わなかった。よかった」と話している。

201012月南砺市地域医療マイスター養成講座で自身の体験を発表した。

・毎日やること…一日7回笑う。確実に薬を服用する。

・毎週やること…「笑点」を見て笑う(脳を活性化させる)。

・毎月やること…「コントDE健康」ボランティア活動に参加する。

6か月毎にやること…定期健診を受け、転移や再発について点検する。

・毎年やること…「コントDE健康」旅行企画に参加する。吉本興業のお笑いを見て力いっぱい笑う。劇団鑑賞し、コント役者として腕を磨く。

5年毎にやること…また笑顔で5年生き続ける。

 

 夫と食前、食後、寝る前に笑うようにしている。笑いがすごく自分に元気を与えてくれ、自分に頑張れと言われる気がする。

 いつまで生きられるのか、来年の今頃は生きているのかなと思うし、まず自分のために、コントを通じてまず自分自身が笑いをもらい元気になっていきたい。そして本当に地域の人たちに健康について考えるほんのちょっとした役にこれからもなっていけたらと思っている。

 

(4)帰ってきた名女優:藤井公香さん(看護師)

 しばらくこのボランティアを休んでおられたが、20113月に看護師を退職したのを機に復帰。この活動には15年前の第一回から参加している。

 昔、依頼されて行った所が酒の席の余興だったため、この活動の主旨と異なるということを理由に退席したことがあった。こういったメリハリをしっかりつけることも長く続いている秘訣の一つだと考えている。コントはその時流行っている芸人のギャグを取り入れたり、時代の流れを反映していると感じている。

 

(5)健康番組よりもコントDE健康!:手丸理恵さん(南砺市民病院内科部長)

自分の専門分野のコントの際には、最後に医師役でたまに参加している。テレビの健康番組では、健康に関する「一般論」を主に伝えるため、そういった番組を見るよりも、コントを見て勉強したほうが身近で分かりやすいし、よっぽどためになる、と手丸医師は言う。この活動はテレビで伝えていないことも伝える役割を果たすため、積極的に質問をしてほしい。高齢者に対しては、理論立てて説明するよりも、何がダメなことなのかをストレートに伝えるべき。その地域の患者さんを診ている地元の医療従事者だからこそ伝えられることもあると考えている。

 また、病気が発症してから病院に来る人が多いが、なる前に行くことが大切、と手丸医師は述べていた。

 

第二項 コントを聞く側

(1)吉本新喜劇のようで面白い:木戸正春さん(福光在住、80歳)

◆山口さんとのかかわりについて

15年前、糖尿病協会で知り合う。木戸さんがその世話をしているときに、山口さんに総会のアトラクションでコントを見てほしいと言われる。そこで、糖尿病患者会である「万歩会」の総会で初めてコントを見る。この時、「コントDE健康」はまだ設立して間もない。この講演が好評だったため、当時木戸さんが会長を務めていた福寿大学(次の「組織について」を参照)でもやってもらおうということで依頼したのが10年ほど前。以来、2年に1回ほどのペースで東太美地区に来てもらっている。老人会の役員をやめて5年になるが、今でも「コントDE健康」と会との仲介役をしている。現在はそくさい会(次の「組織について」を参照)の会員であり、会員に届けられるお知らせによってこの催しの情報を得ている。

 

◆組織について

 福寿会(老人会)は60歳以上が対象で、現在会員は約500人。そのうち約100人が福寿大学に所属している。そして75歳以上は自動的にそくさい会に入ることになっている。いずれも健康に関する活動を行っている。福寿大学では年10回ほど交通安全教室や寺の宗教講話、講師を招いての健康体操や頭、身体の体操といった行事をおこなっているが、人の集まりはあまり良くないという。そのなかでもコントDE健康は人の集まりが比較的良い。

 初期のころ23回は福寿会と婦人会合同でコントDE健康を呼んでいたが、次第に福寿会だけで呼ぶようになったという。

 100回記念講座の際もこの会場で公演しており、なにかと縁がある会場である。

 

◆講演の感想について

みんな楽しそうに聴いており公演後、大変よかった、参考になったという声が多かった。それと同時に、ただよかったというだけではなく、実行せないけんね、という声も聞かれた。その時は純粋におもしろいと思えるが、薬の飲み方や認知症の家族の対応など日常生活に活かせそうなことは活かしていきたい。講座当日は大勢のスタッフが来てくれてありがたかった。

 

◆コントDE健康の魅力について

 日常起こりうる身近な問題を日常使う方言で演じるため、分かりやすく、吉本新喜劇のようで面白い。知識を得に来ているというよりも笑いに来ている。これからも継続して行ってほしいし、できれば毎年来てほしい。見ていて感動するし、笑うことで健康になれる。しかし学んだことを実際行動に移すのはなかなか難しい。仕事をしながら地域に出て、老人の健康に貢献しているボランティアであり、非常に感謝している。

 スタッフをまとめる代表の山口さんはすごいと思う。15年も続けて大したものである。中高生にも地域保健活動を行っておられる。もちろん山口さんだけでなく、このボランティアを継続しておられるスタッフの努力もすごい。そして演技やアドリブなどは、年々上達している。演劇を専門に習っているわけでもなく、演技に関しては素人なのに地域の健康に役立つために一生懸命活動している。メンバーの年齢層は年々若返ってきているように感じる。いろいろな人がいないと、何かあった時に困る。ボランティアグループのメンバーの人数が少なくなって、山口さんが困っていた時期もあった。一回一回の練習回数は少ないが、慣れたメンバーだからこそできる。メンバーは医療関係で、みんなの健康のために働いているし、病院という組織にいるから出やすいのではないか。

 また、病院が近くにあり、親しみがあるのは南砺市ならではのこと。初めは井波だけ、次は福光、そして南砺市と活動の幅が広がってきている、と木戸さんは語った。

 

(2)知識よりも笑いを:渡邊富士美さん(福光在住、女性)

なごみサロンという小さな団体のスタッフをやっている。

◆組織について

なごみサロンのスタッフは近所に住む5人。南砺市から活動助成金を受け、70代の近所の方を対象に様々な催し物を行っている。

 

◆山口さん(コントDE健康)とのかかわりについて

最初にコントを見たのはケーブルテレビでの放送だった。その後、その公演の新聞記事を読み、県内各地で公演を行っており、また小さな公民館でも大丈夫だということを知り新聞に山口さんの番号が載っていたため、直接電話をした。

 

◆講演の感想について

毎回思うが、非常によかった。先生に聞いたことは実行したいが、右から左へ受け流してしまうことが多い。

 

◆コントDE健康の魅力について

普通の講演だと何度も同じ内容を聴くと飽きてしまうが、コントだと題は同じでも、アドリブが加わって毎回内容が変わっているから飽きずに見ることができる。笑うことは大事なことであり、知識よりも笑いをもらいに来ている。

 衣装もしっかりつけてみんなのりのりでやっているのをみるとうらやましく感じる。なごみサロンの5人のスタッフのうち2人は似たようなことをやってみたいと思っているが、2人では何もできないのが現実である。

 

◆コントDE健康のこれからについて

ボランティアは頑張りすぎると長続きしない。精神的にも金銭的にも。頑張りすぎず、楽しんで続けてもらいたい、と渡辺さんは語った。