(1) サブカルチャー愛好者の総称。アニメ、マンガ、ゲームのほかに、鉄道、軍事・兵器、アイドルなどの特定の分野に詳しい人を指す。本論文では特にアニメ、マンガ、ゲームなどの愛好者に対して使用する。

(2) 高橋陽一原作のサッカーマンガ。第1作目は集英社『週刊少年ジャンプ』にて1981年から1988年まで連載された。

(3) 藤本由香里,1998,『私の居場所はどこにあるの?』学陽書房

(4) 東(2010)は、男性同士の絆を描いた既存の物語を男性同士の恋愛物語に作り変えた「二次創作」と呼ばれる種類の作品を「やおい」と表記した。これを本論文では『やおい』と表記して使用していく。

(5) 大塚英志,2001,「世界と趣向――物語の複製と消費」『定本 物語消費論』角川文庫

(6) 東浩紀,2001,『動物化するポストモダン――オタクから見た日本社会』講談社現代新書

(7) 「ツンツンデレデレ」の略で、人物に対する形容語のひとつである。主に「普段ツンとした態度を取るが、ある条件下では特定の人物に対しデレデレとした態度と取る」、  「好意をもった人物に対してデレデレとした態度にならないように、ツンツンとした態度で天邪鬼に接する」人物に対して使用される。

(8) 本来であれば、男性同士の同性愛を「現実離れしている」と捉え、それを「笑い」の対象として受け取っていることは問題視すべき点なのだが、本論文の目的は「どのような好み・欲望のもとに男性同士をCPしているのか」という点にあるので、この論点についてはこれ以上言及しない。

(9) 「スーパーヒーロータイム(略してSHT)」をもじったもの。(スーパーヒーロータイムとは、東映制作の特撮テレビドラマ『スーパー戦隊シリーズ〈※海賊戦隊ゴーカイジャー含む〉』と『仮面ライダーシリーズ』番組枠に名付けられた名称である)ブログ『腐JO子の奇妙な冒険』 のブロガーとコメント主の間で名付けられた。「スーパーヒーロータイム」が腐女子にとって格好の「原作」であることを指している。