三章 朝日丘地区の概要 

サロンがある朝日丘地区は、朝日丘、朝日本町、伊勢大町、地蔵町、本町、南大町の6つの地域から成る。なお、朝日丘地区は、氷見市立朝日丘小学校の校区に基づく地域を指す。インタビュー中では、「地区」「校区」の二つの言葉が使われているが、同じ意味で用いられており、本論文では「朝日丘地区」で統一する。

 

23「朝日丘地区の地図」

 

 以下では、朝日丘地区の世帯数や人口の変化、1960年代後半と2010年のサロン周辺の地図を用いて、朝日丘地区の今と昔を比較する。

 

21「朝日丘地区の昭和45~平成16年の人口と戸数の推移」

 

 

年号

 

朝日丘地区

世帯数

人口

総数

昭和45

2,235

9,067

4,376

4,691

昭和50

2,262

9,016

4,353

4,663

昭和55

2,108

8,248

3,891

4,357

昭和60

2,051

7,470

3,413

4,057

平成2

2,048

7,411

3,495

3,916

平成7

2,044

6,830

3,207

3,623

平成12

1,994

6,256

2,892

3,364

平成16

2,021

5,871

2,673

3,198

 

注.氷見市史編纂委員会,2007,『氷見市史 別刊統計』氷見市,p56-57

を基に作成。以下は出典。

氷見市企画調整部企画課,『統計ひみ』,氷見市(平成2年以前のデータ)

  氷見市総務部総務課,『氷見市の統計』,氷見市(平成7年以降のデータ)

  

 

 表21から、朝日丘地区の世帯数は減少傾向にあり、人口も年々減少していることがわかる。朝日丘地区を朝日丘とそれ以外の朝日丘地区(朝日本町、伊勢大町、地蔵町、本町、南大町の5つのデータを合計したもの)とに分けてみた場合では、朝日丘の世帯数は年々増加しているものの、朝日丘を除く朝日丘地区は世帯数、人口ともに年々減少している。また、朝日丘を除く朝日丘地区それぞれの町ごとでみた場合でも、世帯数人口ともに年々減少している。これらより、全体として朝日丘地区の人口が減少していることが明らかである。


以下はサロンの周辺の地図である。1960年代後半のものは、『住宅明細図』(氷見市立図書館所蔵,昭和4481日)を、2010年のものは『Dメーサイズ22年版』(刊行社2010)を参考に作成したもので、2つの地図を比較する。どちらも太枠で囲った部分が、現在サロンのある場所である。

 

241960年代後半の地図」

 

252010年の地図」

 

 図2425から、商店や個人宅が駐車場に変わっている部分が多いことがわかる。商店が個人宅に変わっている部分もあり、商店が少なくなっていることも伺える。そのほか、銭湯や食堂など、比較的人の集まる場所が無くなっている。