あとがき 「子どもを見守る」ということ

 今回調査をして、見守り隊は多くの人々の思いがつまっているように感じた。MHさんは「隊員は相互信頼関係だから。信頼なしには人間の社会が成立しないんだから学校との信頼関係、町内会のみなさんとの信頼関係、そしてそれを基にして子どもたちとの信頼関係をかもしださなきゃならないわけだから」と語っているが、見守り隊活動はまさに“信頼関係”が成立しているからこそ続いている活動であり、多くの人々の協力が必要不可欠であると言える。結成から約5年が経過し、見守り隊活動は効果と課題の両方を抱えている。今後、活動を維持していくためにも保護者、学校、高齢者など立場に関係なく、見守り隊にかかわるすべての人々が見守り隊のおかれた状況を知る必要があるし、また、お互いに「感謝の心」と「助け合いの精神」をもって子どもたちを見守っていくことも必要なのではないだろうか、と感じた。

 

 最後に、調査に協力してくださった室田さん、YTさん、MHさん、定塚校区地域パトロール隊の隊員の方々、B町内会防犯パトロール隊の隊員の方々、富山県教育委員会の職員の方に心より感謝いたします。