6章 まとめ

 

私はどうして県内でのレジ袋無料配布一斉取り止めを行えたのかということをずっと調査してきた。県内一斉である必要性あった上に、レジ袋である意味もあった。そしてそれが富山県だからこそできたということもわかった。

またレジ袋無料配布取りやめに対しての意見が様々であり、効果が明確なことかどうかはあまり問題ではなく、意識を改革することを目的としたことである。とやまエコライフアクト10宣言にあるエコ活動のなかでもレジ袋無料配布取りやめは人の目に付きやすく、誰にでもできるエコ活動であるから「シンボリックなエコ活動」としては優秀であると思う。エコを目的とした政策を行うためには誰にでも出来ることが一番重要で、次に意識的な改革を目指す場合シンボル的であるエコ活動である必要がある。思えば2005年の小泉政権下で始められたクールビズも賛否両論の意見があったが、「シンボリックなエコ活動」という点でもマイバッグとよく似ている。

これまでレジ袋の無料配布取りやめについて述べてきて、地元の企業が積極的であったことが大きな成功の要因の一つであるが、どうしてそこまで企業が積極的であったのか。本論文で解明しきれない点が残ってしまった。ただ、私個人の見解としては企業にもシンボル的である、すなわち目に見えやすく広がりやすいエコということが求められているのではないだろうか。