注
(1)何体かの遺体を一緒に火葬する方法。そのためお骨も混ざるのでそのまま「合同納骨堂」の中へ納められる。1体ずつ火葬する方法は「個別火葬」という。
(2)精神科医キューブラー・ロスはガン末期患者が死を受容していくまでの過程を「ショック状態」「怒り」「取引」「抑うつ状態」「現実の受容」の5段階に分類した。
(3)新島(2004)もペットロスに遭遇した20代から70代の飼い主に行った聞き取り調査から、ペットロスのつらさを飼い主とペットとの二者関係によるもののみならず、飼い主、ペット、他者の三者関係においてつらさが生起・強化されているとしている。
(4)その名の通り、頭に馬の頭を乗せた観音様。一般には「慈悲の仏」として知られる観音様が怒りの表情をして、3つの顔と6本の腕を持つ恐ろしい姿に変身したもの。動物霊を供養するときに用いられる。
文献
・ 香取章子(2004)『ペットロス』 新潮社
・ キューブラー・ロス(1998)『死ぬ瞬間』 読売新聞社
・ 鷹田佳典(2005)「故人との絆はいかにして継続されるのか」『年報社会学論集』関東社会学会177~187頁
・ 田中大介(2004)「お葬式、売ります:明治大正期における”葬儀屋さん”の勃興」『超域文化科学紀要』第9号165〜184頁
・ 中田奈月(2000)「ペット: 気軽さと尊さのはざまで」『戦後日本の大衆文化』151〜169頁
・ 新島典子(2001) 「ペット喪失体験(ペットロス)はなぜこんなにつらいのか :リアリティ分離・封殺とペット喪失者のつらさの強化について」『現代社会理論研究 11』225〜238頁
・ ハーバート・ニーバーグ,アーリン・フィッシャー ;吉田千史,竹田とし恵訳(1998) 『ペットロス・ケア』読売新聞社
・ 鷲巣月美編(1998)『ペットの死、その時あなたは』三省堂