第4章 アンケート調査
 
第1節 調査目的 
 
 国体の民泊という全くの特別な状態について国体選手・監督はどのように感じているのだろうか。国体終了後に調査することによって、今までの国体での感想と今回の国体の感想を質問することができ、どういった時人は民泊でよかったと感じ、いやだったと感じるのか、国体の民泊はこれから先、理想として取りやめるべきであるか、残していくべきか、民泊の利点、不利点を選手たちの意見から考察する。
 
第2節 調査概要と分析 
 
<概要>
 
 国体終了直後になぎなた競技に参加した選手・監督に行ったアンケートの結果から考察する。
 調査対象は、2000年とやま国体で民泊した選手・監督を母集団とし、2000年国体なぎなた競技に出場した少年選手141人、成年選手141人、監督94人、(1チーム選手3人と監督1人の4人、47都道府県から少年・成年1チームずつ)計376人をサンプルとして扱う。そのうち返ってきた数は、少年114人、成年115人、監督77人の計306人。回収率81.4%
 回収したサンプルの選手はすべて女性で、監督は77人のうち10人(13.0%)が男性である。
 
 
<調査方法>
 
 B5サイズの依頼用紙1枚とB4サイズのアンケート用紙(「民泊」についての選手の意識調査)1枚をつづったものを1人分の調査用紙とし、調査用紙4部とプライバシー保護用の小封筒(宛名なし)4枚、返信用に切手を貼った封筒(宛名あり)1枚、調査趣旨・調査方法を記述した用紙1枚(監督用)、送付内容を記述した用紙1枚(監督用)1つの封筒に入れチームの監督宛に郵送した。
 
 回収方法は選手・監督個人が記入した調査用紙をそれぞれが小封筒に入れ封をし、それを監督が集めて返信用封筒にて郵送してもらった。
 調査は無記名で行ったが、返信の際に差出人名を記入している監督も多かった。また遠隔地のためか、返信用封筒でなく、プライバシー保護用の小封筒で個人で返信してくれた人もあった。
<調査の依頼>
 
 調査の依頼は、国体の監督会議の時間に斉藤幸子県な連理事長から「卒業論文のために選手・監督の意識についてのアンケートを行いたいという大学生のなぎなた選手が2人いるので、是非協力をお願いします」と言っていただいた。もう1人の他大学の学生は「競技レベルの高いスポーツ選手の意識調査」のサンプルとしてこのなぎなた競技の各県の代表を選んでいた。
 この斉藤県な連理事長の説明の後、河盛敬子全な理事長からも「皆さん是非協力してあげてください」と言って頂いたお陰で、この81.4%という回収率になったのだと思う。
 
 アンケートの自由回答(問5の7,問6の8,問7,問8の理由)は巻末に全て選手・監督の言葉通り書き出し、「選手の声1〜5」として添付するものとする。
  
 
<分析>
 
 問4の「民泊とホテル・旅館ではどちらが好きか」の結果は民泊と答えた人は187人で61.7%、ホテル・旅館と答えた人は116人で38.3%だった。
 これを参加種別ごとにみてみると、民泊と答えた人は成年では49.1%、監督では52.9%とホテル・旅館が良いと答えた人とあまり差はなかったが、少年は80.7%とかなりの割合で民泊のほうが良いと答えている。(図4−1)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                    
 問3の民泊回数の図を見ると、成年は今回民泊が初めての人が多く47.3%、監督は2回目が多く38.5%だった。(図4−2)5回以上民泊経験を持つ人はほとんどいないだろうと予測していたが、監督に至っては17.9%と監督で初めてという人と同数だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                        
 監督であっても元選手の場合は出場回数も多くなり民泊回数も多くなる。したがって、監督であっても選手経験のない人は民泊経験が少なくなる。また、監督で今回が初・民泊の人は国体の監督になってまだ5年未満の人か、「運良く(悪く)」今まで民泊の国体に出場しなかった元選手であるかのどちらかである。今回の調査では選手の時の出場回数を記入していなかった監督が多かったため、厳密には上のことは言えないのだが、データからは今回が民泊が初めての監督で5回以上の出場回数の人はいなかった。
 また、同じことが少年にも言えるだろう。次の図4−3は少年選手の国体出場回数別に民泊とホテル・旅館はどちらがよいかを尋ねたグラフである。民泊は4年前の広島国体以来なので、少年に関しては全員が初めてである。また少年の部=高校生であるため出場回数は1回以上3回以下になる。少年全体のうち国体初出場者は63.6%、2回目は31.8%、3回目は4.4%だった。これを問4の回答別にみたが全体の時とあまり差はなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                       
 私の予想では国体選手ほどになれば合宿や遠征によく参加しているため、もっとホテル・旅館の方が良いと答える人の割合が高くなるのではないかという予測だった。
 実際に参加種別ごとに合宿参加率をみると、どの種別もよく合宿に参加していることがわかった。(図4−4)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                      
 それをさらに問4別に集計してみるとホテル・旅館と答えた人の方が合宿に参加してい
るようである。(図4−5,6)やはり旅慣れ、合宿慣れしているからだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
        
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 では民泊の方が良いと答える決め手になった要因はなにか。
 
 問4で民泊が良いと答えた人に問5で民泊が良いと思う理由を複数回答で尋ねると、B大会に応援にきてもらえる67.9%、C家族や地元とのコミュニケーションがとれる94.1%、D歓迎会などアットホームだ76.5%がかなり高い値を示している。次いで@朝食の時、民泊だとゆっくりとれるがホテル・旅館だと慌しい36.4%、A入浴の時、湯船にゆっくりつかることができる28.3%、E洗濯しやすい21.9%となった。
 またFその他の記述では、「試合結果だけでなく国体がより思い出深いものになる」や、「あたたかい」と答えている人が多かった。(選手の声1)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                       
 次に問4でホテル・旅館が良いと答えた人に問6でホテル・旅館が良いと答えた理由を複数回答で尋ねると、Bホテル・旅館はトイレや風呂など自分の行きたい時に行ける66.4%、Cホテル・旅館はトイレや風呂などせかされることがなくゆっくりできる41.4%、Dあまり干渉されなくて良い50.0%と高かった。次にF自動販売機やコンビニエンスストアが近くにある37.1%、@朝食はバイキングなので好きなものを好きなだけ食べることができる30.2%、E夜遅くても洗濯できる22.4%、そしてA食事の後片付けが面倒だ2.6%となった。(図4−8)
 Gその他の記述では、「どうしても気を使ってしまう」や、「気楽だ」という意見が多かった。(選手の声2)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                      
 問5と問6の結果から、民泊の良さは「アットホームさ」であり、ホテル・旅館の良さは「干渉されない気楽さ」であると言えよう。
 
 問5のEと問6のEは相反する項目として挙げておいたのだが、どちらも22%前後であまり差はなかった。
 国体だとどうしても宿泊日数が多くなるし、また試合用・練習用と稽古着を用意しなくてはならないため、荷物も洗濯物も多くなる。その点で洗濯ができるかどうかは問題となってくるのである。
 
 今までの国体や合宿でホテル・旅館で宿泊の時、洗濯機がないところもあったし、あっても選手の数(洗濯物の量)に対して台数が足りなくて順番待ちになり、最後の人の洗濯が終わるのが深夜12時を回ることも少なくない。実際私も神奈川国体の時に、泊まったホテルに洗濯機がなくて隣のホテル(1kmほど離れた)に借りに行った。
 逆にホテルであれば、乾燥機がついていたり、夜遅くであってもそれほど周りの迷惑になりにくいという利点もある。合宿や遠征によく参加しているのであれば、そういった苦労を経験していると思われたので、問4で民泊かホテル・旅館かを決めるきっかけになるのではないかと予測したのである。
 
 また問6のAであるが質問文の意図がよく伝わらなかった為か、2.6%と○をつけた人は少なかった。
 民泊家庭で食事をする場合、食前・食後には必ずといっていいほど「手伝います」「座ってください」と選手側と家庭側で押し問答になる。その気の遣いあいを嫌がって民泊を嫌うのではないかと予測した。
 
 実際にそのことを想定して国体事務局からはガイドラインを作成し、民泊家庭と監督の方に事前に「選手が食器を片付けるのはテーブルの端に食器ごとにまとめて寄せるまで」とお知らせしてあった。他に部屋の大きさ、寝具の数、掃除等(布団の上げ下げは、選手・監督がする。掃除は選手団が出かけてから。)、お風呂(民泊家庭で入浴の場合・他の家庭にもらい湯をする場合)、トイレ、洗濯(選手が各自行う。物干し場のスペースの確保)、電話の使用(100番通話か106番通話で通話料は選手・監督の負担)、輸送計画、タイムスケジュール、歓送迎会・激励会の実施、応援についてがに掲載されている。この「食器の後片づけ」や「布団の上げ下げ」などは、今大会ではじめてきちんと文章化されたものである。選手側も民泊家庭側もこのガイドラインがあることによって、「ガイドラインでこう決まっているから」と多くの部分で気持ちの負担が減ったのではないだろうか。(『民泊の手引き』2000年とやま国体福野町実行委員会 2000 g)
 
 私の当初の考えでは民泊がよいと思う人はかなりの差で少なくなる予測であった。この民泊が初めてという人の新鮮さ・物珍しさを差し引いてもホテル・旅館の方が良いと答える人の方が多いと考えていた。しかし成年・監督はほぼ同数、少年にいたっては、80%であったことには驚いた。
 
 問7で「その時の経験(エピソード)」を自由に回答してもらったところ、今回の国体の感想を記入した人が大半だった。(選手の声3)
 私としては「その時」=民泊がよい(民泊が嫌だ)もしくは、ホテル・旅館がよい(ホテル・旅館が嫌だ)と答えるきっかけになった出来事を尋ねたつもりであった。しかし「その時」を限定しなかったことで逆に自由な感想、嬉しかったことや楽しかったこと、嫌だったことなどが聞けたようである。
 
 問7の回答で一番多かったのは「試合会場での応援の多さに驚いた」というものと、「歓迎会が盛大でとても感動した」というものだった。他にも「温かく迎えたもらった」や「本当の家族のようになれた」「食事がおいしかった」というのも多かった。
 中には問6できくことができなかった「普段洗濯とかしないので、自分たちですることが多くて楽しかった」という意見もあった。
 この意見から推測すると、@普段合宿に参加しない。A一泊二日のように替えの服や稽古着を全部持っていけるような短い期間しか合宿しない、のどちらかである。また、「洗濯ができたことで荷物も重くならず助かりました」という人もいた。
 
 問7では全都道府県の選手団が熱い歓迎を受けたのだろうと思われるような印象を受けた。どの人も感動や感激を文章にまとめられずにいたからである。
 それとは逆に「大歓迎には感動したけどやっぱり気を遣うので心苦しい」という人、「せっかく作ってもらっているので食事を残せない」「迷惑をかけて申し訳ない」「試合に集中できない」という人も多かった。
 問6のFにもあるように「近くにお店がなかった」という人もいた。また、今までの国体を振り返って、「いくつかの民泊家庭とは今でも近況報告などをして、親戚づきあいをしている」という人も多かった。
 
 問8では食事を民泊家庭でとるのが好きか、公民館などでとる方が好きか尋ねた。これはその開催地域によって可能かどうかが決まってしまうので、あくまでも選手が好きかどうかを尋ねたものである。
 @民泊家庭で食事88.3%、A公民館などで食事11.7%だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                 
 これは問4で民泊と答えた人もホテル・旅館と答えた人もどちらも関係なく@の民泊家庭で食事と答えていた。(クロス集計の結果も有意さは出なかった)
 今回福野町では原則として、なぎなた競技は民泊家庭で食事をとり、バスケットボール競技は転用施設での食事となった。地区によってはなぎなた競技とバスケットボール競技の選手が一同に食事するところもあった。バスケットボールの選手とではなく、少年・成年が一緒に食事したところも含めると、今回は97チームの内33チーム132人、回収した内の3分の1(101人)が公民館で食事した。
 そこでこの公民館で食事した選手・監督に限定して集計をとり、これをさらに実際に食事した場所ごとに問8の好みを尋ねると下の図4−10になった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                     
 図4−10をみるとどちらも全体で集計したときと同じように大多数が家庭で食事したいと答えているのだが、公民館で食事した人の方が若干多く「公民館で食事する方が好き」と答えていた。実際に食事したので、公民館での食事がどんなものかわかり、好印象を持ったようである。
 
 公民館で食事し、A公民館での食事を選んだ人は「滅多に一緒になることのない他の競技の人とも仲良くなることができた」「多くの人と食べる方が楽しい」「家庭だけでなく地域の多くの人とコミュニケーションをとることができた」とあった。
 逆に@の民泊家庭で食事に○をつけた人は「なぎなたでない他の競技の人がいることで集中できなかった」と答えていた。
 
 大多数であった民泊家庭で食事した人たちはほとんどが@に○をつけていた。多くは「せっかく民泊したのだから家族ともっとコミュニケーションをとりたい」や「国体食以外にその家庭の味を口にすることができる」「できたものを温かいうちに食べることができる」「わざわざ移動するのが面倒だ」「ゆっくり落ち着いて食べることができる」「食事時間に都合がきく」というものだった。他には「他チームと試合前に会うのは気まずい」や「自分の家のようにくつろげる」「おいしかったらすぐにおいしいと言える」というのも多かった。
 逆にAを選んだ人は「これ以上民泊家庭に迷惑をかけられない」や「少年と成年が一緒に食事をした方がミーティングしやすい」「他チームと会うと試合ムードがたかまる」「食事を残しやすい」「チームと民泊家庭だけという息苦しさから解放される」「大勢の人と食事をとる方がすきだ」などが多かった。(選手の声4,5)
 
 次の図4−11は食事場所別にみた問4の「民泊とホテル・旅館はどちらが好きか」であるが、大まかに見るとほとんど差はなく、細かく見ると家庭で食事した人はホテル・旅館の方がよいと答えた人がわずかに多く、公民館で食事した人は民泊の方がよいと答えた人がわずかに多かった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                    
 これは食事時の面倒臭さが意識下で働いたのではないだろうか。公民館で食事した人はこの食事時の気遣いから解放され、又は考える必要が家庭での食事の時より少なかったため、民泊に対して好印象を持ったのではないだろうか。
 
 
第3節 まとめ
 
 問8の自由記述のところに多かった「これ以上民泊家庭に・・・」という意見であるが、実際は民泊家庭であっても食事は地域のお母さんたちと一緒に作っているわけであり、これが公民館になったところで人数や手間は大してかわるものではない。
 今回福野町が転用施設と民泊家庭の両方のやり方にしたのは、
 という理由からだった。
 
 公民館(転用施設)であるが、普段はちょっとした寄合程度にしか利用しないところがほとんどであるため、水回りの整ったところ(ガス・水道・電気・トイレ)が少なく、ほとんどは仮設になってしまう。そしてその費用は1つの仮設調理場等につき100万円ほどかかるのである。
 
今回は16施設だったので単純計算すると1,600万円が仮設調理場等にかかっていることになる。この内訳として、冷蔵庫や洗濯機・乾燥機などの大型電気機がないところはレンタルとなる。このレンタルに1公民館当たりで約80万円必要とし、給排水や電気工事などが20万円程度かかるため、公民館で宿泊するためには上の1つの公民館当たり100万円必要になる計算である。これは先催県の統計から推測されてものである。
 
 実際の内訳は下の通りである。






 
電気仮設    8,295,000円
給排水       199,500円
        4,725,000円
ガス        786,450円
大型電気機   1,669,500円
北電申し込み    169,488円
  計     15,844,938円
  図4−13
  16転用施設の総・仮設料金
       (消費税込み)


←アンペア増量の申し込み料
 
 
 また公民館での宿泊ではなく民泊を行うことについて、福野町国体事務局の事務局次長は「国体事務局が手抜きをして、地域にお任せして、民泊家庭で食事することで経費削減してるんです。」とおっしゃた。
 「国体事務局が手抜きをして」という言葉は事務局次長がよく使う言葉であるが、「手抜き」ではなく「お願いして」という表現が一番ニュアンス的にも近いようである。
 
 同じようにM町では家庭での宿泊は無理と住民に反対されたため、M町の事務局は「公民館で食事するなら勝手にしてもいいけれど、助成しませんよ。」と言い、福光町の人々は助成なしで公民館での食事を行ったそうである。
 それらの経緯を選手たちは知らないし、私自身知らなかった。今回は私は民泊していないが選手たちの嬉しかった、楽しかったという意見を聞けたことを大変嬉く思う。
 
 以上、これらの結果を見ると国体の民泊にはアットホームさが重要であり、お互いが申し訳なく、心苦しく思う感情が早くなくなればなくなるほど、その家庭に親しみやすく、民泊最後の日の別れがつらくなり、国体後も連絡を取り合うなどと、その国体が試合結果よりも民泊家庭のことばかり思い出すようなものになるのである。
 逆に、民泊家庭が遠慮し恐縮すればするほど選手側も恐縮し、「民泊は気を遣って疲れるいやなもの」と残っていくようである。
 
 今回は民泊する側が楽しかったと言うほど盛り上がっていたが、そのもてなしや歓迎・応援が民泊側・地元側の自己満足だけのものではなく、選手も喜んでいたことは選手と町とが一体になっていたと言える。この一体感が民泊をアットホームさだけでは語れないものにしたのではないだろうか。
 
 アンケートの中には「全国の選手に送るアンケートの内容としては少し考えた方がいいのでは?と思う点があるります。私たち選手・監督はその年その年の国体開催地において、精一杯いい試合をしようと頑張っているはずです。また、その土地の人もいい大会にしようと努力して下さっているはずです。その年の事情によって変わる宿泊の仕方について「好きか」「嫌いか」というレベルでの答えを求めるのは失礼です」という意見もあったが、開催側はホテルや旅館がなくて申し訳ないと思っていたり、どのようなもてなしをしたら喜ばれるか、また自分たちの宿泊状況はどのくらい満足してもらえたのかなど、とても気にしていて、知ることが出来るなら知りたいと思っているのである。
 そのため調査依頼用紙にも調査用紙の説明の所にも「今までの民泊家庭を比較するものではないこと、選手がどのようなことを普段の宿泊の時に感じているのかを相対的に聞いていて、民泊した家庭の採点でないこと」を明示し、お願いしていた。にも関わらず、説明を受けた監督が−−−チームの選手にアンケートの内容・方法を説明しなければいけないのに−−−上のこのにとを言ってきたことは、全な連理事長にも県な連理事長、国体事務局にも許可を取った調査だったこともあって、驚きでもあったし、又、説明不足を反省すべき点でもあった。
 
 しかしながら、このアンケート調査は私が富山県の人間であったため、またなぎなた界の人間であったためマイナス意見が少なかっただけかもしれないが、プラス意見が多かったことは意外だった。アンケートの問7でも「今回の民泊先は最高でした」「家族の方々だけでなく近所の人達も親切にしてくれた」という意見をすでに民泊経験のある人が書いていることが多かったことからも目新しさだけでないことがわかった。
 このことは富山県だから、福野町だからこの結果になったのだと自負したいと思う。