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まとめ


 以上より、総合的な問題関心に照らし合わせたうえで、「地球の子」がどのような<場>として見えてくるのか述べたいと思います。
 まず利用者さんとスタッフの方が大規模な施設と比べて、より濃い関係を築くことができる<場>のように見えます。
 そしてみんなでリハビリを行う<場>であり、そこからリハビリに対する意欲が掻き立てられ、やる気が持続する<場>にもなっているように見えます。
 また利用者さんのネガティブな部分を、スタッフが積極的にかかわっていくことや、笑いによってポジティブな方向に変えていく<場>、地域に踏み出すことで、より多くの支援を得られるように手助けをしたり、利用者さんがより良く生活していけるよう支援していく<場>であるようにも見えます。
 そして病気である自分を受け入れることで、利用者さんが患者として成長していき、生きる喜びや価値を見出していく<場>でもあるのではないかと思います。
 また「地球の子」は気分転換をする<場>、同じ病状の方がいることで、ほかの利用者と交流し学ぶ<場>、介護ではなく支援をする<場>、明るく楽しくなれる<場>など、利用者さんにとって様々な<居場所>としての<場>としても機能していると考えられます。
                                (片岡葵)